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09総選挙朝日新聞輿論調査結果(09/08/27朝刊)
= 目 次 =
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調査法

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民主320超、自民100前後 朝日新聞中盤情勢調査
http://www.asahi.com/politics/update/0826/TKY200908260489.html
2009年8月27日4時30分

  総選挙中盤の情勢について、朝日新聞社は22~25日に全300小選挙区の有権者を対象に電話調査を実施、全国の取材網の情報を加えて探った。それによる と、(1)民主は非常に優勢で、衆院の再議決に必要な3分の2の320議席を得る可能性がある(2)自民は大敗が確実になり、100議席前後に落ち込む見 通し(3)公明は小選挙区で苦戦、20台にとどまりそう(4)共産は比例区でほぼ前回並み、社民は小選挙区で善戦、などの情勢になっている。

 調査時点で投票態度を明らかにしていない人が小選挙区で4割弱、比例区で3割弱おり、終盤にかけて情勢が変わる可能性もある。

 民主は序盤の勢いをそのまま維持している。小選挙区では前回の52議席から、一気に220議席を超え240に迫る可能性がある。

 自民候補と競合する263選挙区のうち188で優位を固めたうえ、28選挙区で一歩リードの形勢。さらに、競り合いを展開している33選挙区での上積み を目指している。

  北海道、岩手、新潟、山梨、長野、愛知、滋賀、長崎の8道県では議席を独占する可能性がある。前回1議席しか取れなかった東京で20議席に迫る勢いなのを はじめ、埼玉では15選挙区中14、千葉では13選挙区中12で有利な戦いを進めるなど、都市部では特に強さが目立つ。また、これまで比較的弱かった中 国、四国、九州でも議席を着実に伸ばす状況だ。

 比例区でも11ブロックすべてで大幅に票を上積みしそう。調査結果から推計すると、各ブロックでそれぞれ前回から1~5議席増が見込まれ、全体で90台 (前回61)に乗せる可能性もある。

  一方、自民は小選挙区で優勢なのは18にとどまる。やや優勢なのも6選挙区しかなく、かつてない厳しい戦いになっている。民主の公認候補がいない選挙区で は比較的強いが、そこでも26選挙区中5選挙区で、民主の推薦や支援を受けた国民新や社民の候補にリードを許し、さらに2選挙区で社民にややリードされて いる。1選挙区では無所属に苦戦を強いられている。

 比例区でも前回の77議席を大幅に下回り、過去最低の00年の56議席に届くかどうか微妙だ。

 小選挙区に前職8人を立てた公明は3選挙区で競り合うものの、残りは後れをとっている。比例区と合わせても前回の31議席に届きそうにない。

 共産は比例区で前回並みの9議席前後を獲得しそう。

 社民は、民主との選挙協力の効果で小選挙区で5議席前後の可能性があり、比例区の4議席前後を合わせると、前回7議席を上回りそうだ。

 国民新は小選挙区で3議席が有力になった。比例区ではやや苦戦しており、選挙前の4議席確保に懸命だ。

 みんなの党は小選挙区、比例区で合わせて、選挙前の4議席維持に明るい見通し。

 新党日本は小選挙区で、大地は比例区でそれぞれ1議席を得る可能性がある。

■調査と推計の方法

  全国300の小選挙区を150ずつ二つに分け、22~23日と24~25日のいずれも2日間、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日 RDD」方式で実施した。各選挙区の有効回答の目標数は400。世帯用と判明した番号は全国で計19万338件で、うち13万879人から有効回答を得 た。回答率は69%。

 小選挙区では、過去2回(03年と05年)の調査結果と選挙結果から当落の予測モデルを作成。おもに調査による支持模様の強度や、年齢など候補者の属性 から各候補者の強さを見極め、当選確率を算出した。各政党別の推計議席は、この当選確率を積み上げたもの。

 比例区でも過去2回の総選挙データから予測式を作成。比例ブロックごとに、調査の支持率から得票率を推計し、誤差幅を見込んでドント式のシミュレーショ ンを行い、獲得議席を求めた。

 選挙区、比例区とも本社取材網による情報も加え、総合的に分析した。


 
<北海道>

【09政権選択】
小選挙区 中盤の情勢
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000640908270003
2009年08月27日


(敬称略)

《1区》
■横路堅調、組織引き締め

松井 秀明 40 共新
高元 和枝 59 諸新
横路 孝弘 68 民前(9)
長谷川 岳 38 自新

 10選を目指して安定した戦いぶりの横路を、長谷川が激しく追う。

 横路は支持団体の労組の引き締めを図り、民主支持層の9割を固めた。無党派層の5割程度からも支持を得ている。

  新顔ながらYOSAKOIソーラン祭りの創始者として知名度があり、「世代交代」を前面に掲げる長谷川は、自民、公明各支持層の9割程度を固めた。若さを 売りにした戦いぶりで、20代女性の支持も比較的厚いが、無党派層への浸透は進んでいない。松井は共産支持層をまとめたが、無党派層に広がりが見られな い。高元は厳しい戦い。

《2区》
■各世代に浸透 三井が優位に

吉川 貴盛 58 自前(3)
三井 辨雄 66 民前(3)
山本 志美 42 諸新
岡 千陽   46 共新
本田 由美 31 社新

 三井が優位に立ち、吉川が懸命に追う。2区で3回連続当選を目指す三井は、後援会組織も着実に根付き、労組の支持も厚い。あらゆる年代で優位に立つ。民 主支持層の9割を固め、無党派層の6割程度にも浸透。社民支持層の一部も取り込んでいる。

  吉川は経済産業副大臣として自公連立政権の実績を訴え、公明支持層の大半を固めたほか、自民支持層も8割程度をまとめた。だが、無党派層への浸透が進んで いない。岡は共産支持層の9割程度をまとめ、無党派層への支持拡大を図る。本田は社民支持層を固め切れず、山本は支持の広がりが見られない。

《3区》
■激突5度目 荒井が先行

石崎 岳   54 自前(3)
荒井 聰   63 民元(4)
森山 佳則 42 諸新

 荒井が優位に立つ。石崎は支持拡大に懸命だ。森山は厳しい戦い。

 荒井と石崎は過去4回対決し、2勝2敗。5度目の激突となる今回は共産党が候補者擁立を見送り、一騎打ちの色合いが一段と強まる。

 荒井は民主支持層の9割以上を固め、共産支持層の9割近くにも浸透している。幅広い年代層からまんべんなく支持を受けており、無党派層の7割以上もまと めた。職業別では、自営業者層の8割程度から支持を受ける。

 石崎は自民支持層の9割を固めたが、無党派層の4分の1程度にしか浸透しておらず、伸び悩んでいる。

《4区》
■鉢呂に安定感 各層から支持

鉢呂 吉雄 61 民前(6)
鶴見 俊蔵 55 諸新
宮本 融   44  自新

 鉢呂が安定した戦いぶり。宮本は支持の広がりが見られない。鶴見は厳しい戦い。

 鉢呂は民主支持層の9割以上をまとめ、共産支持層からの支持も手厚い。どの年代層からもまんべんない支持を得る。製造・サービス従事者層の9割から支持 を受け、事務・技術者層、自営業者層、主婦層からの支持も高い。

 宮本は自民支持層の9割近くをまとめ、公明支持層から手厚い支援を受ける。だが、無党派層の支持が1割強にとどまり、若年層や高齢者層への浸透も進まな い。農林漁業者層の半数を超える支持を受けるが、その他からの支持は伸び悩んでいる。

《5区》
■小林を町村が懸命追走

畑野 泰紀   42 諸新
小林 千代美 40 民元(1)
町村 信孝   64 自前(8)

  小林が支持基盤を固めて優位に立っている。民主支持層をほぼまとめたうえに、自民支持層の一部にも食い込んでいる。共産支持層からも8割以上の支持を集め ている。20代を除くあらゆる年代で互角またはそれ以上の支持を集めている。職業別では事務・技術職層や製造・サービス従事者層、主婦層で支持が厚めに なっている。

 懸命に追う町村は自民、公明各支持層の9割近くをまとめた。無党派層では小林より優位に立っている。職業別では、自営業者層、農林漁業者層の支持が厚め だ。

 畑野は支持の広がりが見られない。

《6区》
■佐々木、手堅く支持集める

佐々木隆博 60 民前(1)
荻生 和敏  59 共新
武田 慎一  42  諸新
今津 寛   62  自前 (4)

 佐々木が有権者の3分の2を占める旭川市など都市部を中心にリードし、今津が懸命に追う展開だ。

 佐々木は民主支持層の9割以上をまとめた。無党派層の6割程度の支持があり、全年代で手堅く支持を集めている。得意の農業政策も訴え、農林漁業者層で6 割程度の支持を得ている。

 前回は比例道ブロック単独候補となり、小選挙区での戦いが6年ぶりの今津は自民、公明各支持層の9割以上を固めた。郡部では佐々木と競り合っているが、 無党派層への浸透が課題として残る。荻生は共産支持層をほぼ固めたが、厳しい。武田は苦戦。

《7区》
■仲野に伊東肉薄

仲野 博子 50 民前(2)
伊東 良孝 60 自新
金成 幸子 50 諸新

 仲野がやや先行し、前釧路市長の伊東が肉薄している。

 仲野は民主支持層の9割以上を固めた。無党派層で半数以上の支持を集める。候補者擁立を見送った共産支持層の8割程度にも浸透し、自民、公明各支持層の 一部にも食い込む。製造・サービス従事者層の7割程度に浸透。男性からの支持が比較的厚めだ。

 伊東は自民支持層の9割程度、公明支持層の8割強をまとめた。無党派層の4割程度の支持を得ており、民主、共産各支持層の一部にも浸透している。農林漁 業者層の7割程度の支持を集め、女性の支持は仲野と競り合う。

 金成は勢いが見られない。

《8区》
■逢坂が有力

福島 啓史郎 63 自新
逢坂 誠二   50 民前(1)
西野 晃    32 諸新
佐藤 健治   52 無新

 比例道ブロックから転身した逢坂が安定した戦いぶり。元参院議員の福島、過去2回自民公認で今回は無所属の佐藤が懸命に追うが、水をあけられている。

 逢坂は民主支持層の9割以上を固め、無党派層の8割近くにも支持を広げている。都市部でも郡部でもまんべんなく浸透している。

 福島は農林漁業者層で逢坂を上回る支持を得ている。公明支持層の7割を押さえたものの、自民支持層への浸透は6割弱にとどまり、3割近くが佐藤に流れて いる。福島も佐藤も無党派層への広がりが見られない。西野は支持に広がりが見られず、苦しい戦い。

《9区》
■鳩山が盤石

佐藤 昭子   66 共新
鳩山 由紀夫 62 民前(7)
里村 英一   49 諸新
川畑 悟    38 自新

  政権交代が実現した場合の首相候補・鳩山が、固い支持基盤と高い知名度を生かして安定した戦いぶり。民主支持層のほとんどを固め、自民支持層の3割程度や 公明支持層の2割程度にも支持を広げている。無党派層では9割近い支持を得ており、年代別、職業別でも幅広く浸透している。

 川畑は若さと地元密着を訴えているが、勢いが見られない。自民、公明各支持層の7~8割程度をまとめたものの、無党派層の支持は1割程度にとどまってい る。佐藤は共産支持層の9割程度を固めたが、支持に広がりが見られない。里村は厳しい戦い。

《10区》
■小平が支持固め 飯島ら引き離す

小平 忠正  67 民前 (6)
大林 誠   36 諸新
飯島 夕雁  45 自前 (1)

  小平が他候補を引き離している。民主支持層をほぼまとめたうえに自民支持層の一部にも食い込んでおり、無党派層でも優位に立つ。農家の多い選挙区で、日米 FTA(自由貿易協定)をめぐる民主党マニフェストの影響が注目されているが、農林漁業者層からの支持も安定している。あらゆる世代で優位に立っている。

 飯島は公明支持層をほぼまとめたが、前回の分裂選挙の後遺症か、自民支持層をまとめ切れていない。製造・サービス従事者層では小平と互角だが、事務・技 術職層や主婦層の支持が伸び悩む。大林は支持の広がりが見られない。

《11区》
■石川優位、中川が後追う

中川 昭一 56  自前(8)
渡辺 紫   60  共新
石川 知裕 36 民前(1)

 全国的な注目区の一つ。前回約2万2千票差で敗れた石川が優位に立ち、中川が懸命に追い上げる。

 石川は民主支持層の9割以上をまとめた。無党派層の6割程度にも支持を広げたほか、公明、共産各支持層の一部にも浸透。幅広い年代層から支持を得てお り、中川への支持が厚いとされた農林漁業者層でも中川と競り合う。

 中川は、麻生首相や安倍元首相らが応援に駆けつけ、保守色を強めている。自民支持層の9割程度、公明支持層の8割程度を固めたが、無党派層への浸透が進 まない。渡辺は共産支持層の大半を固めたが、伸び悩んでいる。

《12区》
■松木が武部をリード

武部 勤   68 自前 (7)
松木 謙公 50 民前 (2)
笠松 長麿 56 諸新

 3度目の対決は松木がリードし、武部が懸命に追う展開。笠松は支持の広がりが見られない。

 ここ2回続けて比例復活の松木は民主支持層の9割、候補を擁立していない共産支持層の6割強を固めた。無党派層の6割強にも支持が浸透している。年代別 でも70歳以上を除いて幅広い支持を集める。都市部か郡部かを問わず浸透している。

 武部は7期連続当選の実績を強調して、自民支持層の9割を固めた。民主支持層の一部にも食い込んでいるが、無党派層の支持は4割弱にとどまっている。職 業別では自営業者の支持が厚めだ。

   ◇

<調 査方法> 2、6、7、9、10、11区については22、23の両日、1、3、4、5、8、12区については24、25の両日、コンピューターで無作為に 作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人を目標として調査した。有効回答数と回答率は次の通り。

  1区467人(70%)▽2区433人(67%)▽3区378人(69%)▽4区432人(63%)▽5区423人(67%)▽6区490人(66%) ▽7区444人(67%)▽8区428人(59%)▽9区433人(66%)▽10区409人(66%)▽11区500人(72%)▽12区446人 (63%)


<青森県>   

2009総選挙
3区、田名部氏やや有利 本社情勢調査
http://74.125.153.132/search?q=cache:nLcdbjJFWisJ:mytown.asahi.com/aomori/news.php%3Fk_id%3D02000430908270001
2009年08月27日

 朝日新聞社は22~25日、県内の4小選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を行い、取材で得た情報と合わせて中盤の情勢を探った。1区は 民主前職がリードし、3区も民主前職が頭一つ抜け出している。2、4区はそれぞれ自民前職と、民主新顔、元職が激しく競り合っている。ただ、調査時点で投 票態度を明らかにしていない人が各区とも3~4割程度おり、情勢は変わる可能性がある。

 投票態度を明らかにした人でみた各区の情勢は次のとおり。

◇1区

 小選挙区で初勝利をめざす横山北斗氏(民前)がリードし、他の5候補を引き離している。民主支持層の9割をまとめ、無党派層の5割近くに支持を広げる。 自民支持層の2割にも食い込んでいる。

 公明党の推薦を受ける津島淳氏(無新)は公明支持層の大部分を固めた。しかし、党本部の公認を得られず、県連レベルの支援にとどまる自民支持層には6割 程度にしか浸透しておらず、勢いが見られない。

 吉俣洋氏(共新)は共産支持層から支持を受けている。若年層からも一定の支持を得ているが、支持の広がりが見られない。

 升田世喜男氏(無新)は出身の北津軽郡と五所川原市の地域で一定の支持があり、支持拡大に懸命。渡辺英彦氏(社新)は社民支持層を固めるが、厳しい戦 い。上田一博氏(諸新)は苦戦している。

◇2区

 4期目を狙う江渡聡徳氏(自前)と、中野渡詔子氏(民新)が互角の激しい戦いをしている。熊谷ヒサ子氏(無新)、森光浄氏(諸新)は伸び悩んでいる。

 江渡氏は自民支持層の9割以上を固め、無党派層にも支持を広げている。主婦層の支持が高い。上十三地域で比較的高い支持を得ている。

 中野渡氏は民主支持層の8割以上を押さえたが、無党派層を3割程度しか取り込めていない。下北地域で江渡氏を上回る支持を得ている。

 熊谷氏は出身地の郡部で浸透が見られず、森光氏は支持拡大に懸命。

◇3区

 小選挙区での初当選を目指す田名部匡代氏(民前)がやや有利な情勢で、9期目を目指す大島理森氏(自前)が激しく追う。中西修二氏(諸新)は両氏に引き 離されている。

 田名部氏は民主支持層をほぼまとめ、自民支持層の一部も取り込む。無党派層への浸透は大島氏をやや上回る。共産、社民支持層からの支持も厚い。自営業者 層の支持でも大島氏を上回る。

 大島氏は自民支持層の9割程度を固めた。公明支持層の大部分からも支持を得る。女性の支持は田名部氏とほぼ並んでいる一方、若年から中年の男性の支持は 伸び悩んでいる。中西氏は厳しい戦い。

◇4区

 5期目を目指す木村太郎氏(自前)と、国政返り咲きをねらう津島恭一氏(民元)が激戦を繰り広げ、石田昭弘氏(諸新)を大きく引き離している。

 木村氏は自民支持層をほぼ固め、無党派層の7割にも浸透している。女性の支持も厚く、年代別では20代、70代以上からも幅広く支持を得ている。事務・ 技術職層でも支持が高い。

 津島氏は民主支持層の9割近くをまとめている。男性の50代の支持が比較的厚い。自営業者層からの支持も集めている。

 石田氏は支持の広がりが見られず、支持拡大に懸命。

 ■調査方法 1、4区については22~23日、2、3区は24~25日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で選挙 区内の有権者を対象に各400人目標で調査。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区=408人、64%▽2区=438人、71%▽3区=441人、78% ▽4区=371人、61%。


<岩手県>  

全区で民主リード
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000908270006
2009年08月27日

 朝日新聞社は22~25日、県内各選挙区の有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報をあわせて総合的に中盤の情勢を探った。1、 3、4区は民主候補がリードしており、2区は先行する民主の新顔を自民の前職が激しく追い上げている。

 調査時点で投票態度を明らかにしていない人が3割程度おり、情勢は変化する可能性もある。投票態度を明らかにした人のみでみた各区の情勢は次のとおり。 (敬称略)

    ◇

<1区>

 階が民主支持層の9割程度を固めたほか、無党派層から5割、社民支持層からも一定の支持を集めた。男性からの支持が高く、すべての年代で他候補を上回っ ている。職業の種別でかたよらず、安定した戦いぶり。

 高橋は自民支持層の8割以上から支持を集めたが、無党派層への浸透は3割台にとどまっている。男性よりも女性からの支持が厚く、特に70歳以上の女性か らの支持が高い。

 伊沢は社民支持層をまとめきれていない。吉田は共産支持層の支持は固めている。

<2区>

 今回2度目の挑戦の畑が安定した支持を集め、優位に立っている。初当選以来6選を続けてきた鈴木は、有権者の多い内陸部で支持を集めきれずリードを許し ている。

 畑は民主支持層の9割近くを固め、社民、共産各支持層の大半に支持が広がる。農林漁業者層にも支持を広げているほか、年代別では特に30代、50代の支 持が厚い。

 鈴木は自民支持層をほぼまとめ、公明支持層にも浸透している。主婦層からの支持がやや高めで、20代と70歳以上の女性の支持が厚い。

 無党派層は畑、鈴木がほぼ分け合っている。

<3区>

 4期目を目指す黄川田が支持基盤を固め、リードしている。国政再挑戦の橋本は伸び悩んでいる。

 黄川田は民主支持層をほぼ固め、無党派層からの支持も7割程度と厚い。年代別では30代の支持が高めだ。職業の種別でみると、事務・技術職層、製造・ サービス従事者層から8割以上の支持を得ている。

 橋本は自民支持層の8割を固めたが、無党派層などへの支持の広がりがみられない。20代と70歳以上からはまとまった支持がある。

<4区>

 14選を目指す小沢が全地域で支持基盤を固め、他候補を引き離している。

 小沢は民主支持層の9割以上を固め、無党派層の8割にも食い込む。自民支持層からも一定の支持がある。年代、職業を問わず、幅広く支持を集めている。

 高橋は自民、公明各支持層以外の支持が弱い。70歳以上の男性の支持はやや高めとなっている。

 小原は社民支持層をほぼ固め、地元で一定の支持を得ている。瀬川は共産支持層の大半をまとめたが、他の政党支持層への浸透が薄い。


◆調査方法

 1、2区については22、23の両日、3、4区については24、25の両日、「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人を目標に電話で 調査した。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区428人、69%▽2区421人、64%▽3区429人、77%▽4区454人、64%。

 RDDとは、電話を使った世論調査法の一つで「ランダム・デジット・ダイヤリング」の略。コンピューターで無作為につくった電話番号にダイヤルするた め、電話帳に番号を掲載していない人にも調査できる。



<宮城県>   

衆院選情勢調査)民主が1~5区で先行
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000908260005
2009年08月27日

 総選挙の投開票を前に、朝日新聞社は22~25日、有権者を対象に電話による情勢調査をし、これに取材で得た情報を加味して中盤の情勢を探った。その結 果、県内の小選挙区では6区以外はすべて民主の候補が先行、6区は自民前職が有利な情勢となっている。民主は比例区も好調だ。ただ小選挙区の各区、比例区 ともに調査時点で投票態度を明らかにしていない人が3~4割程度おり、情勢は変化する可能性がある。
 投票態度を明らかにした人の結果などから見た各区の情勢は次の通り。(敬称略)

【1区】郡が優位、土井は苦戦
 約2千票差で命運が分かれた4年前の前回総選挙。そのときに自民前職の土井亨に惜敗し、比例区で復活当選した民主前職の郡和子が今回、優位に立つ。土井 は苦戦を強いられている。

 地元民放のアナウンサーをしていたため知名度が高い郡は、民主支持層の9割以上をまとめ、無党派層の7割近くから支持を得ている。職業別では、事務・技 術職層で土井に水をあけている。年代別でも、男性の20代をのぞき、男女ともに幅広い年代から高い支持を得ている。

 土井は自民支持層の8割以上を固め、「自公協力」で公明支持層の大半を取り込むが、無党派層からの支持で郡に引き離されている。ただ政権交代が「悪い方 向に向かう」と答えた層には9割以上浸透している。

 共産新顔の角野達也は共産支持層からの支持が6割台にとどまり、勢いが見られない。ともに初挑戦で無所属新顔の矢島卓臣、諸派新顔の遠田敬一は伸び悩ん でいる。

【2区】斎藤先行、伸び悩む中野
 高い知名度に加え、政権交代が「よい方向に向かう」と答えた層から支持を集める民主新顔の斎藤恭紀がリードする。自民前職の中野正志は、自民への逆風を 受けて懸命に地元を回るが、伸び悩んでいる。

 テレビ番組で気象予報士として出演していた斎藤は、民主支持層の9割程度を固めるとともに、無党派層の6割以上を押さえている。年代別では30~40代 の支持が厚いが、男性の20代の支持は中野に差をつけられている。「投票に必ず行く」と答えた層の支持は6割以上だ。

 中野は自民支持層の7割程度をまとめ、公明支持層の大半も取り込んでいる。選挙のたびに選挙区と比例区で候補者を入れ替えるコスタリカ方式を今回も維持 し、比例区に立つ前職の秋葉賢也の支援も受けるが、無党派層への浸透は広がりに欠けている。

 ともに新顔で無所属の佐藤豊、諸派の安部公人は苦戦している。

【3区】橋本先行、西村が追う
 民主元職の橋本清仁と自民前職の西村明宏は3度目の戦いとなるが、過去2回敗れた橋本が今回は先行し、西村が追う展開だ。諸派新顔の小林睦明は厳しい戦 い。

 前回の落選から力を入れている「自転車遊説」で選挙区内をくまなく回る橋本。民主支持層の9割程度を固めたほか、無党派層の6割程度から支持を得てい る。仙台圏の名取、岩沼両市に加え、自民の集票基盤とされる郡部でも安定している。男女別の支持では、男性が6割以上と高い一方、女性は西村と分け合う。 年齢別では、40代から多く支持を受けている。

 一方、選挙区内の大半の首長らから支援を受ける西村は、村井嘉浩知事の応援も得て、各所で街頭演説を繰り返す。自民支持層の9割近くから支持を得て、公 明支持層もほぼ固めた。職業別では、農林漁業者層からの支持が比較的高い。ただし無党派層への浸透では橋本に差をつけられている。

【4区】石山が伊藤をリード
 再挑戦となる民主新顔の石山敬貴が、支持基盤を固めて有利な情勢。4期連続当選を目指す自民前職の伊藤信太郎は、支持拡大に懸命だ。

 前回、党の公募枠で初めて立候補し、約3万5千票の大差で伊藤に敗れた石山。その後、知名度アップに努めて民主支持層をほぼ固めた。無党派層への浸透で も伊藤より優位に立つ。職業別では自営業者層と製造・サービス従事者層の支持が比較的多い。

 父で元衆院議長の故・宗一郎氏から地盤を受け継いだ伊藤は、自民支持層の9割程度をまとめ、公明支持層からの支持も高い。年代別では、70代以上の支持 で石山を上回る。ただし、過去の選挙で強さを見せてきた沿岸部で、今回は勢いが見られない。

 共産新顔の加藤幹夫は共産支持層の8割近くをまとめたが、ほかへの広がりが乏しい。諸派新顔の村上善昭は苦戦している。

【5区】安住安定、斎藤引き離す
 自民対民主の一騎打ちは、5期連続の当選を目指す民主前職の安住淳が安定した戦いぶりで、3度目の挑戦となる自民新顔の斎藤正美を引き離している。

 政権交代の必要性を訴え続けてきた安住は、民主支持層をほぼ固め、自民支持層の一部にも食い込んでいる。テレビ出演で高まった知名度を生かし、無党派層 から8割以上の厚い支持を受ける。職業別でも、まんべんなく支持を集めている。

 県議出身の斎藤は「政権選択よりも、この地域でどれだけ役立つかだ」と訴え、背水の陣でミニ集会などを重ねてきた。だが自民支持層の支持が7割程度にと どまっている。年代別の支持では、女性の20代で安住と二分しているものの、それ以外の層への広がりは見られない。

【6区】小野寺に幅広い支持
 4選を目指す自民前職の小野寺五典が男女ともに幅広い年代の支持を得て、リードしている。県内で唯一の社民候補で前職の菅野哲雄は勢いが見られず、諸派 新顔の氏家次男は出遅れている。

 前回、菅野の2倍以上の票を集めた小野寺。今回は自民への逆風を懸念するが、自民支持層の9割以上を固めるとともに、無党派層も7割程度を押さえて優位 に立っている。年代別では、とくに20~40代の支持が厚い。「投票に必ず行く」と答えた人の7割近くから支持を受ける。

 前回、比例区で復活当選した菅野は、社民支持層の8割ほどを固めた。焦点は、候補者を擁立しなかった民主との選挙協力の成果だが、民主支持層の4割程度 は小野寺に流れている。「民主党政権の誕生後こそ社民党が必要」と訴えているものの、政権交代が「よい方向に向かう」と回答した層の支持は、半数程度にと どまっている。

【比例区】民主、第1党うかがう
 比例区東北ブロック(定数14)は民主が6議席を固めており、96年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、初の比較第1党になる情勢だ。過去2回 の総選挙で6議席を維持してきた自民は3~5議席にとどまりそう。公明は1議席をほぼ固め、共産、社民は議席確保を視野に入れつつある。ただ有権者の3割 近くが比例区での投票態度を明らかにしておらず、無党派層の6割近くが態度を決めていないため情勢は流動的だ。

 民主は支持層の9割を固め、無党派層にも広く浸透している。男女ともに幅広い支持を集めており、30~60代からの支持が厚い。小沢一郎代表代行の地元 岩手県で6割を超える高い支持があり、福島、宮城両県でも多くの支持を集める。

 自民は20代と70歳以上からそれぞれ4割近くの支持を集める。農林漁業者層から4割近い支持を得ているほか、秋田、青森両県での支持が高い。無党派層 の支持は3割に届いていない。

 公明は支持層の9割をまとめ、目標の2議席目をうかがう。

 過去4回、1議席を獲得してきた共産、社民は支持層を手堅く固めており、議席維持を目指して懸命だ。

 国政に初挑戦のみんなは議席獲得が微妙。幸福には勢いがない。



<秋田県>    


2区、新顔2氏が互角
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000908270003
2009年08月27日

 総選挙の投開票を30日に控え、朝日新聞社は22~25日、県内各選挙区の有権者を対象に、電話による選挙情勢調査を実施した。取材で得た情報も合わせ て、中盤の情勢を探った。1区は民主前職が優位に立っており、2区は自民新顔と無所属新顔が互角の激しい戦いを繰り広げている。3区は民主新顔が一歩リー ドし、無所属新顔と自民前職が追う展開だ。ただ、調査時点で投票態度を明らかにしていない人が約3割おり、情勢は変わる可能性がある。投票態度を明らかに した人でみた各区の情勢は、次の通り。

 2区では、金田勝年氏と川口博氏が激戦を繰り広げており、そのあおりを受けて山本喜代宏氏は伸び悩んでいる。
 金田氏は、自民に対する「逆風」の危機感から、後援会を中心に組織の引き締めを図り、自民支持層の9割近くをまとめている。推薦を受ける公明支持層にも 手堅く浸透。また、女性の支持が比較的厚く、自営業者、農林漁業者各層からの支持が高い。地域別では拠点の能代市周辺で強みを発揮、ほかの地域でもまんべ んなく浸透している。
 川口氏は、民主を離党した地元の元県連幹部らが「政権交代」を訴えて応援。民主支持層の6割以上を固め、無党派層の6割程度を取り込んでいる。 40~50代の支持が比較的厚く、職業別では事務・技術職や製造・サービス従事者各層への浸透が広がっている。
 民主推薦の山本氏は、民主支持層へ浸透しておらず、勢いがみられない。佐々木重人氏は厳しい戦いとなっている


<山形県>    

衆院選中盤の本社情勢調査1・2区民主先行
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000000908270004
2009年08月27日

小選挙区

 30日投開票の総選挙で、朝日新聞社は電話による選挙情勢調査を行い、取材で得た情報と合わせて県内各選挙区の中盤の情勢を探った。1区は鹿野が安定し た戦いぶりで、遠藤が懸命に追う。2区は近藤が有利な情勢で、鈴木は勢いが見られない。3区は加藤が優位に立つ。なお、各区とも調査時点で3割前後から4 割近い有権者が投票態度を明らかにしておらず、情勢は終盤にかけて変化する可能性がある。(敬称略)

◆1区 鹿野がリード 遠藤、激しく追う

 03年と05年の総選挙で遠藤に連敗した鹿野が安定した戦いぶりでリードし、遠藤が激しく追っている。伊藤は支持拡大に懸命。佐藤は厳しい戦いとなって いる。森は勢いがみられない。

 鹿野は、民主支持層に加え、選挙協力を結ぶ社民支持層もほぼ固めた。無党派層へも一定の浸透をみせている。前回の落選で4年間の浪人生活を送ったが、徹 底した地元回りに加え、民主への追い風もあって、勢いを取り戻した形だ。特に20代、60代からの支持が厚い。1月の知事選で当選したばかりの吉村美栄子 知事の支援が加わり、さらに勢いが増す可能性もある。

 5期目を目指す遠藤は、自民支持層の8割以上をまとめた。推薦を受けた公明支持層からも手堅く支持を得たほか、共産支持層にも食い込んでいる。建設や農 業などの企業・業界団体を対象にミニ集会を重ね、支持基盤固めを急いでいる。無党派層が最も多いとみられる山形市にどれだけ浸透できるかが、追い上げの課 題になりそうだ。世代では、30代のほか70歳以上から比較的厚い支持を得ている。

 唯一の女性候補で政治家の世代交代を訴える伊藤は、公明支持層に食い込みをみせている。20代男性からも支持がみられる。雇用の安定を訴える佐藤は、共 産支持層から安定した支持を得るが、他の政党支持層や無党派層への支持が広がっていない。

 職業別では、鹿野が製造・サービス従事者層、事務・技術職層、主婦層の厚い支持を集めている。遠藤は、自営業者層の支持が比較的厚いが、農林漁業者層で は鹿野とほぼ互角になっている。

◆2区 近藤が優位に 鈴木、厳しい戦い

 初の小選挙区での当選を狙う近藤が優位に立ち、鈴木は厳しい戦い。

 近藤は民主支持層の9割以上をまとめたほか、無党派層からも8割を超える支持を集めている。選挙区内の7市10町すべてに後援会を作って保守層にも浸透 を図っており、自民支持層からも3割を超える支持を得ている。

 職種を問わず支持を集めているが、その中でも事務・技術職層から多くの支持を得ている。年代別・男女別にもほぼまんべんなく支持を集め、40代、50代 の男性と30代の女性からの支持が比較的厚い。

 鈴木は推薦を受けた公明支持層はほぼまとめた。しかし自民支持層の支持が7割に達していない。無党派層への浸透でも、近藤に水をあけられている。

 職種別、年代別、男女別にみても、20代の男性と70歳以上の男性でほぼ互角の支持を得ているほかは、支持の広がりが見られない。6期務めた前職の遠藤 武彦・元農水相の「後継」として立候補したが、知名度不足などの課題は解消されていない。

 後藤は支持拡大に懸命だ。

◆3区 加藤、引き離す 無党派層7割に及ぶ

 自民への逆風の中、13回目の当選を目指す加藤が他候補を引き離して優位に立つ。野党共闘の吉泉は「反自民票」や「反加藤票」の獲得をねらい、懸命に追 う。

 加藤は自民支持層と推薦を受けた公明支持層をほぼ固めたほか、無党派層も7割取り込んでいる。地域別では、地元の「鶴岡・田川」に加え、自民が分裂した 1月の知事選の影響が懸念された「新庄・最上」や「酒田・飽海」でも有利な戦いを進めている。

 吉泉は社民支持層をまとめたほか、選挙協力を結んだ民主支持層の7割に支持を広げる。無党派層への浸透が課題だ。地区別では、とくに「酒田・飽海」で激 しく追う。

 年代別、男女別、職業別のいずれでみても、加藤がまんべんなく浸透し、リードしている。とくに自営業者や農林漁業者の各層の支持が厚い。

 一方、雇用問題を重視する吉泉は「その他・無職層」からの支持を比較的集めている。

 長谷川は共産支持層の多くを押さえるが、他の政党支持層への広がりが見られない。城取は厳しい戦いだ。

 《調査方法》1区と3区は24~25日、2区は22~23日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有 権者を対象に各400人を目標に調査した。有効回答数と回答率は次の通り。

 1区390人(60%)▽2区409人(59%)▽3区434人(64%)


<福島県>   

総選挙:4選挙区で民主優勢
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000908270005
2009年08月27日

 【衆院選中盤 本社情勢調査】

 30日投開票の総選挙で、県内五つの選挙区のうち民主が1、3、4、5区で優勢なことが、朝日新聞社の中盤情勢調査でわかった。2区は民主、自民の両候 補が競り合っている。ただ、調査時点で3~4割の有権者が投票態度を決めておらず、終盤にかけて情勢が変わる可能性がある。

 県内5選挙区の有権者を対象に、22~25日に電話で調査した=調査方法参照。取材で得た情報も合わせ、総合的に情勢を探った。

 前回05年の総選挙は自民が3選挙区で勝つなど、県内ではこれまで自民の議席が民主を上回る状態が続いてきた。ただ、今回の情勢調査はそれが逆転する結 果になっている。投票態度を明らかにした有権者の回答から、各選挙区の中盤情勢は以下のように浮かび上がる。(敬称略)

 ◎石原一歩リード/追う亀岡、厳しい山田

 ●1区

 民主新顔の石原洋三郎がやや有利に選挙戦を進めている。前回17万票超の大量得票で初当選した自民前職の亀岡偉民が激しく追い、共産新顔の山田裕は厳し い戦いだ。

 元福島市議の石原は街頭中心の訴えを続け、無党派層から5割超の支持を得ている。元伊達市議の民主・金子恵美が07年に参院選で当選し、亀岡の地元の伊 達地区での支持拡大を支えている。1区全域で、一歩リードしている。

 亀岡は03年の総選挙まで無所属で戦い、05年にコスタリカ方式で自民候補になった。無所属時代から築いた後援会組織を土台に、自民支持層の9割を固 め、協力関係の公明支持層にも浸透している。

 選挙戦に入ってからも後援会の集会を各地で重ねているが、無党派層への支持拡大は十分進んでいない。また、前回はコスタリカ方式で協力したが、今回引退 した前衆院議員の佐藤剛男の支持者との連携強化も課題だ。前回のような大量得票は難しい状況だ。

 山田は共産支持層を固めたが、無党派層には支持が広がっていない。


 ◎太田と根本伯仲/無党派層の動向が左右

 ●2区

 千葉7区から移った民主前職の太田和美と、郡山市出身で6選をめざす自民前職の根本匠が、競り合っている。

 昨年9月に2区での立候補を表明した太田は「福島へお嫁に来た」と訴え、短期間で浸透してきた。前回まで2区から立候補していた参院議員の増子輝彦の基 盤を土台に、民主支持層の9割を固めた。2区に候補者を出さない共産支持層も押さえ、公明支持層の一部にも食い込んだ。年齢別に見ると、30代の8割から 支持される一方で、70歳以上の支持は3割弱にとどまる。

 根本は、与党で政策形成にかかわった実績を訴え、「政治家選択」を訴える選挙戦を続けている。自民支持層の9割を固め、公明支持層の大半にも浸透。高年 齢層や無職層からの支持が目立つ。

 勝敗を大きく左右するとみられるのが、無党派層の動向だ。調査時点では無党派層の半数以上が太田の支持を表明し、根本をややリードしている。ただ、選挙 区内の回答者の3割が投票態度を明らかにしておらず、今後の情勢は流動的になっている。

 ◎玄葉が引き離す/吉野、水あけられる

 ●3区

 前回総選挙で得票率7割だった民主前職の玄葉光一郎が今回も安定した戦いぶりで、5区から移った自民前職の吉野正芳を引き離している。

 玄葉は民主支持層をほぼ固めたうえ、自民支持層の4割にも食い込んでいる。公明支持層の一部を取り込み、無党派層からも9割近い支持を得るなど、党派を 問わずに幅広い支持を得ている。選挙区全体にわたって優勢な状況だ。

 吉野は自民党のコスタリカ方式解消に伴って、今回から選挙区を変えた。このため、東北比例ブロックの名簿1位になっている。3区での選挙戦は、年齢別で 70歳以上、職業別で農林漁業者層からの支持が目立つ。ただ、地域に十分浸透しておらず、玄葉に水をあけられている状況だ。

 ◎渡部恒三が優位に/渡部篤と小熊は苦戦

 ●4区

 14選をめざす民主前職の渡部恒三が優位に立っている。自民前職の渡部篤とみんなの党新顔の小熊慎司が追うが、伸び悩んで苦戦している。

 民主支持層の9割を固めた渡部恒三は、自民支持層の一部も取り込んでいる。幅広い年代層にわたって支持を集め、会津全域にわたって安定した戦いぶりをみ せている。

 前回約7千票差に迫って比例区で復活当選した渡部篤は、自民支持層の7割の支持しか得られていない。公明支持層には浸透している。年齢別にみると、70 歳以上の高齢者からの支持が目立つ。

 元自民党県議の小熊は41歳の若さを訴え、30代からの支持が目立つ。自民、民主支持層の一部に食い込み、無党派層の3割弱を取り込んだ。ただ、都市部 で安定しているが、郡部で浸透していない。

 ◎吉田、全域で安定/坂本、実績訴えて追う

 ●5区

 民主前職の吉田泉が安定した戦いぶりで、自民前職の坂本剛二より優位に立つ。

 吉田は前回も5区から出たが敗れ、比例区で復活当選。民主支持層の9割、自民支持層の2割に浸透するなど、基盤は広がっている。前回は共産と国民新党も 候補者を出したが今回は出ておらず、支持を集めやすくなった。共産支持層を取り込むうえ、社民支持層もまとめている。地域別でも、都市部、郡部ともに安定 した支持を得ている。

 坂本は、3区に転出した吉野との間で候補者調整のコスタリカ方式を続けてきた。今回は03年の前々回以来、6年ぶりに選挙区で戦う。自民支持層の8割弱 を固め、公明支持層にも浸透している。職業別に見ると、農林漁業者層からの支持が目立っている。

 無党派層の支持は、吉田にリードを許している。ただ、回答者の4割弱は、まだ投票態度を明らかにしていない。坂本は政権与党の実績を訴え、懸命に追い上 げている。

 【調査方法】

 調査方法 1、2、5区は24、25の両日に、3、4区は22、23の両日にそれぞれ実施した。コンピューターで無作為に作った電話番号にかける「朝日 RDD法」による調査で、各選挙区内ともに有権者400人を目標にした。有効回答数と回答率は、1区448人、62%▽2区390人、71%▽3区404 人、65%▽4区417人、71%▽5区406人、63%。




<茨城県>   

本社情勢調査 4選挙区で民主先行
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000908270001
2009年08月27日

演説を聴く有権者ら=県南


 朝日新聞社は22~25日、県内各選挙区の有権者を対象とした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて総合的に中盤の情勢を探った。 投票態度を明らかにした人でみると、1、3、5、6区で民主の候補が優勢に戦いを進め、7区はわずかにリードする民主新顔を無所属の前職と自民前職が懸命 に追う構図。2区と4区は民主の新顔と自民前職が互角の激戦を繰り広げている。ただ、調査時点で投票態度を明らかにしていない人が3~4割おり、情勢は変 化する可能性もある。(候補者一覧は届け出順。丸囲み数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補)
                   ◇
■1区 

3回目の挑戦で初当選を目指す民主新顔の福島伸享氏が、安定した支持を得ている。7期目を目指す自民前職の赤城徳彦氏は勢いが見られない。

 福島氏は、民主支持層の9割を固め、共産支持層にも支持を広げている。投票態度を明らかにした無党派層のうち、半数近い支持を得ている。昨年2月に立候 補を表明して以来、これまで弱かった県西部を中心にあいさつまわりを展開。最大の支持母体の連合茨城や、民主支持に転じた県医師連盟の支援も受け、幅広い 年代に支持を広げている。男性からは約7割の支持を集めている。

 赤城氏は2年前に事務所費問題などで農水相を更迭されて以降、「おわび行脚」に力を入れてきたが、厳しい戦いとなっている。自民支持層の8割以上を固 め、推薦を受ける公明支持層への浸透も図っているものの、都市部での浸透に課題を残す。

 比例区北関東ブロックに重複立候補し、共産が県内小選挙区で唯一擁立した新顔の田谷武夫氏は、支持の広がりが見られない。

 諸派新顔の金沢光司氏も厳しい戦い。
                   ◇
■2区

 民主新顔の石津政雄氏と自民前職の額賀福志郎氏が互角の激しい戦い。地域別でも両者に大きな差はみられない。

 石津氏の立候補表明は県内の民主候補の中で最も遅い昨年9月だったが、民主支持層の9割をまとめている。無党派層への浸透も額賀氏に迫りつつある。職業 別では自営業者層、製造・サービス従事者層、主婦層などに支持が広がっている。ただ、旧大洋村(現鉾田市)村長時代の高齢者問題への取り組みを選挙戦でア ピールしているものの、70歳以上の年代では額賀氏に差を付けられている。

 額賀氏は津島派選対本部長として公示後2日ほど選挙区を離れた以外、地元にくぎ付け状態。自民支持層の9割を固めたほか、財務相や党幹部を歴任した知名 度で、無党派層からの支持も石津氏を一歩リードしている。農林漁業者層からの支持も厚いが、それ以外の職業層では石津氏を下回る。年代別でみると、高年齢 層以外は石津氏と対等かやや劣勢。

 諸派新顔の中村幸樹氏は支持拡大に懸命だ。
                   ◇
■3区

 過去2回比例区で復活当選し、今回は「小選挙区初勝利」を目指す民主元職の小泉俊明氏がリードしている。義父・信行氏の地盤を受け継ぎ3期目を目指す自 民前職の葉梨康弘氏は厳しい戦い。

 小泉氏は民主支持層の9割を固めたほか、無党派層の6割の支持も得ている。年代別では特に40~60代からの支持が厚く、他候補を引き離している。

 「浪人時代」の4年間、民主の鳩山由紀夫、岡田克也両氏をはじめ新党日本の田中康夫氏など大物政治家を招いて講演会を開催。毎月のゲスト付きミニ集会や 駅頭の朝立ち活動も続け、その成果が表れつつあるようだ。

 葉梨氏は自民支持層の8割を固めた。しかし無党派層への広がりは少ない。

 国会活動で「ヤミ専従」問題の自民党プロジェクトチーム座長などを務めた半面、この4年間は地元回りが手薄になった側面がある。後援会組織も高齢化して いる。

 諸派新顔の宮本春樹氏は勢いがみられない。
                   ◇
■4区

 民主新顔の高野守氏と、4期目を目指す自民前職の梶山弘志氏が激戦を繰り広げている。

高野氏は前回05年も挑戦し、得票で梶山氏に2倍以上離されたが、今回は労組が全面的に支援。民主支持層の9割近くを固めている。男性の40~50代から 比較的厚い支持を得ているほか、都市部だけでなく、梶山氏が強いとされている山間部などへも浸透しつつある。

梶山氏は父・静六氏の地盤を引き継ぎ、過去3回は圧勝してきた。しかし、自民への逆風を受ける今回は、自治会単位でくまなく張り巡らされた後援会組織をフ ル回転。自民支持層の約9割をまとめた。女性の地域活動支援やミニ集会などを続けてきた効果からか、女性から6割近い支持を得ている。

無党派層の支持は梶山氏が一歩リードしている。ただ、無党派層の4割以上が投票態度を明らかにしておらず、その取り込み方が勝敗を分ける鍵となりそうだ。
 諸派新顔の中村伸丈氏は厳しい戦い。
                  ◇
■5区

 7回目の当選を目指す民主前職大畠章宏氏が優位に立っている。前回比例で復活した自民前職岡部英明氏は厳しい戦い。

 大畠氏は日立製作所労組の組織を基盤に、全体の3割に達する民主支持層から9割以上の支持を受けている。今回は労組OBによる活動にも力を入れたほか、 常磐線各駅での街頭演説や集会を精力的にこなしてきた。6期の実績を背景に広く浸透しており、地域や年代を超えて安定した戦いぶり。無党派層からも7割を 超える支持を得ている。県医師連盟や郵政政策研究会の支援もプラス材料だ。

 前回小差で敗れた岡部氏は自民支持層の8割を固め、県議、市議の議員団推薦を受けた公明支持層からの支持獲得に努めている。しかし自民支持層自体が民主 支持層に比べ劣勢を強いられており、状況は苦しい。無党派層への支持も広がっていない。

 諸派新顔の野口航太氏は勢いがみられない。
                   ◇
■6区

 元厚生省官僚で民主新顔の大泉博子氏が、他候補に水をあけている。かつての上司で旧厚生相に3度就いた自民前職の丹羽雄哉氏が懸命に追っている。

 大泉氏に対しては、県医師連盟や郵政政策研究会がフル回転で支援。自身も07年11月の擁立決定以降、農村部をくまなく歩いており、ほぼ全地域に支持を 広げている。民主支持層からは9割強、無党派層からは6割近くの支持を固めている。

 職業別でみても、満遍なく支持を集めている。年代別では、20代と70歳以上を除く幅広い年代で支持が半数を超える勢いだ。

 一方、厚生族の実力者で79年以来連続10回当選、抜群の知名度を誇る丹羽氏は元部下の勢いに危機感を募らせ、過去にないほど地元に張り付いての選挙戦 を展開。自民支持層の9割近くを固めた。しかし、自民支持層の数は民主支持層のそれを下回る状況で、支持に広がりが見えない。

 年代別では20代で大泉氏と互角。70歳以上では全体の6割強をほぼ固めている。

 諸派新顔の鈴木俊博氏は、厳しい戦い。
                   ◇
■7区

 民主新顔の柳田和己氏が激戦の中でわずかにリードし、無所属前職の中村喜四郎氏と自民前職の永岡桂子氏が懸命に追っている。

 柳田氏は民主の追い風に乗り、知名度も徐々に上がっている。女性層の4割ほどから支持を得た。民主支持層の8割近くをまとめている。職業別では製造・ サービス従事者層や主婦層で中村、永岡両氏より優位に立ち、都市部で浸透している。ただ、無党派層への浸透には課題を残す。

 中村氏は自民支持層で永岡氏に次ぐ広がりをみせるほか、無党派層からも4割ほどの支持を獲得。郡部での支持は高く、都市部などでの追い上げ次第では、逆 転も可能だ。職業別では農林漁業者層で高い支持を獲得している。年代別では70歳以上で優位な状況だ。

 永岡氏は山口武平・県連会長が選対本部長を務め、組織をあげて支援しているが、自民支持層の5割ほどしか固めていない。推薦を受けていない公明支持層か ら支持を得られるか、微妙な情勢だ。今後は保守層への浸透拡大が鍵となる。年代別では20代からの支持が高い。職業別では事務・技術者層で柳田氏と同等の 支持を得ている。

 諸派新顔の杉浦昭氏は支持の広がりが見られない。




<栃 木県>   

【中盤の情勢・栃木】石森、船田をリード
http://www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270098.html
2009年8月27日15時40分

 ◇1 区 石森が優位に立ち、船田が激しく追う。石森は民主支持層の9割近くを固めた。30~60代に浸透し、無党派層の半数の支持を得る。船田は自民、公明各 支持層の大半を押さえるが、無党派層でリードを許す。20代と70歳以上で支持が厚めだ。小池は共産支持層のほかに支持が広がらず、伸び悩む。

 ◇2区 福田が各年代でリードし、有利な情勢。西川は自民、公明各支持層の大半を固めるが、無党派層の支持で差をつけられている。

 ◇3区 渡辺が安定した戦いぶり。自民、民主各支持層にも浸透、無党派層の大半も固めた。斎藤は厳しい。

 ◇4区 山岡が安定した戦いぶりで、佐藤が懸命に追う。植竹は厳しい。山岡は民主支持層の大半と無党派層の7割程度を押さえ、幅広い年代層に浸透してい る。佐藤は自民、公明各支持層の9割以上を固めるが、無党派層で後れを取っている。無党派層の一部は植竹にも流れる。

 ◇5区 茂木が頭一つ抜け出し、富岡が追う。茂木は自民、公明各支持層の大半を固めた。無党派層の半数以上に浸透、民主支持層の一部も取り込むなど幅広 く浸透している。富岡は民主支持層の7割を押さえているものの、無党派層への浸透で出遅れている。

◇調査対象区は次の通り(カッコ数字は小選挙区を示す)
【22~23日調査】 (4)(5)   【24~25日調査】 (1)(2)(3)




<群 馬県>    

【中盤の情勢・群馬】三宅と福田、競る
http://www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270083.html
2009年8月27日15時37分

 ◇1区 宮崎が優位に立ち、尾身が激しく追い上げている。酒井は厳しい。宮崎は民主支持層の9割を固め、無党派層の半分を取り込んでいる。尾身は自民支 持層の8割に浸透し、公明支持層の大部分を固めた。


 ◇2区 石関がリードし、笹川が懸命に追っている。石関は民主支持層の9割近くを固め、無党派層の7割に浸透。60代以下の年代で幅広く浸透し、職業別 では、特に事務・技術職層に支持を広げている。笹川は自民支持層の9割近くを固めたほか、公明支持層をほぼまとめた。


 ◇3区 柿沼が先行、谷津が懸命に追う。柿沼は民主支持層の9割を押さえた。30~50代の支持が厚めだ。谷津は自民支持層をほぼ固めた。70歳以上で 強みをみせる。無党派層の支持は競り合う。


 ◇4区 三宅と前首相の福田が激しく競り合っている。三宅が民主支持層の9割を固め、福田は自民、公明各支持層をほぼ固めた。年代別では70歳以上で福 田が優位に立っているが、60代以下の幅広い年代で三宅と福田が競る展開に。無党派層も互角に分け合っている。


 ◇5区 小渕が他候補を引き離し、安定。民主支持層の4割にも浸透する。土屋は社民、共産各支持層を固めるが、広がりがなく厳しい。

◇調査対象区は次の通り(カッコ数字は小選挙区を示す)
【22~23日調査】 (1)(2)(4)  
【24~25日調査】 (3)(5)


2009総選挙
3選挙区で民主リード
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000180908270001
2009年08月27日

  30日の総選挙投票日を前に、朝日新聞社は県内5選挙区を1、2、4区と3、5区の二つに分け、それぞれ22~23日と24~25日の2日間、有権者を対 象に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて総合的に中盤の情勢を探った。1、2、3区は民主がリードし、自民が追う展開。4区は民 主、自民が互角の戦いで、5区は自民が他の候補を引き離している。ただ、調査時点で4割ほどが投票態度を明らかにしておらず、情勢は変化する可能性があ る。投票態度を明らかにした人でみた各選挙区の情勢を解説する。(候補者一覧は届け出順。丸囲み数字は当選回数。文中敬称略)

 ■ 1区 ■

 山田  晶(57)無新
 滝崎 明彦(45)諸新
 酒井 宏明(43)共新
 宮崎 岳志(39)民新
 尾身 幸次(76)自前(8)

 宮崎が優位に立ち、尾身が激しく追い上げている。酒井、滝崎、山田は厳しい戦い。

  元上毛新聞記者で、「非自民勢力の結集」を呼びかけて国政に初挑戦した宮崎は、民主支持層の9割、無党派層の5割の支持を得ているほか、共産、社民各支持 層の一部も取り込んでいる。年代別では、50~60代の支持が比較的高い。職業別でみると、自営業者層から幅広い支持を得ているほか、事務・技術職層や主 婦層も過半数が支持している。

 沼田市出身で元財務相の尾身は、自民支持層の8割を固めたほか、公明支持層を押さえている。無党派層からも一定の支持を得ている。職業別では、農林漁業者層に浸透している。

 酒井は共産支持層の大部分を固め、社民支持層からも一定の支持を得るが、無党派層への浸透が見られない。

 ■ 2区 ■

 矢島笑鯉子(33)無新
 蜂須  豊(45)諸新
 笹川  尭(73)自前(7)
 石関 貴史(37)民前(1)

 県内で唯一前職同士の対決となった2区は、石関が先行し、笹川が懸命に追う展開。蜂須、矢島は支持の広がりが見られない。

 旧伊勢崎市議、県議を経て05年の総選挙で比例復活により初当選した石関は、民主支持層の9割近くを固めたほか、無党派層からも7割の支持を得ている。職業別では、事務・技術職層に浸透し、主婦層にも支持を広げている。

 党総務会長、党県連会長を務め、8選を目指す笹川は、自民支持層の9割近くを固め、公明支持層もまとめた。無党派層への広がりはいま一つ。年代別では70歳以上の支持が比較的高い。農林漁業者層からは幅広い支持を得ている。

 ■ 3区 ■

 石見 泰介(47)諸新
 柿沼 正明(43)民新
 谷津 義男(75)自前(7)

 群馬3区は2度目の挑戦となる柿沼がリードし、8選を目指す谷津が懸命に追い上げている。石見は伸び悩んでいる。

 元日本興業銀行員の柿沼が民主支持層の9割を固めた。無党派層の支持は谷津とほぼ分け合う。職業別では、事務・技術職層の支持が比較的高い。製造・サービス従事者層からも5割の支持を得ている。農林漁業者層の支持は谷津と分け合っている。

 谷津は自民支持層の9割以上を固め、公明支持層にも支持を広げている。年代別では70歳以上の支持が比較的高い。職業別では主婦層やその他・無職層に浸透している。

 ■ 4区 ■

 三宅 雪子(44)民新
 福田 康夫(73)自前(6)
 森田 貴行(38)諸新

 7月末に立候補を表明した三宅と、前首相の福田が激戦を繰り広げている。森田は厳しい戦い。

 フジテレビで経済記者などを務め、労組の手厚い支援を受ける三宅は、民主支持層の9割を固めたほか、共産、社民各支持層もまとめた。職業別では事務・技術職層、製造・サービス従事者層で福田を上回っている。

 福田は自民、公明各支持層を手堅くまとめ、無党派層の支持も三宅とほぼ分け合っている。農林漁業者層に浸透し、主婦層にも支持を広げる。年代別では70歳以上の支持が高い。

 ■ 5区 ■

 土屋 富久(72)社新
 生方 秀幸(37)諸新
 小渕 優子(35)自前(3)

 少子化担当相の小渕が支持基盤を固め、安定した戦いぶり。社民が県内で唯一擁立した土屋は支持の広がりが見られない。生方は伸び悩んでいる。

 第2子出産を9月末に控えた小渕は、女性の9割の支持を受けている。幅広い職業層に浸透。無党派層から8割の支持を得ており、民主支持層も土屋とほぼ互角に分け合っている。

 土屋は共産、社民支持層に浸透しているが、無党派層への浸透がいま一つ。




<埼玉県>   

09総選挙/小選挙区 中盤の本社情勢調査
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000908270002
2009年08月27日

候補者らの話を聞こうと集まった有権者ら


応援演説を聞く人たち


◇民主「14」うかがう勢い

  朝日新聞社は22~25日、有権者を対象に電話による衆院小選挙区の情勢調査を実施した。県内の15選挙区について取材で得た情報を合わせ、総合的に主要 政党の候補者らの中盤の情勢を探った。「政権交代」を掲げる民主党は、新顔を立てた8、13区をはじめ、14人全員当選もうかがえる勢いだ。一方、前回 05年の総選挙で12議席を獲得し、圧勝した自民党は、議席を大幅に減らしかねない状況となっている。

 調査時点で投票態度を明らかにしていない人は3~4割程度おり、情勢は変化する可能性もある。

 投票態度を明らかにした人でみた各区の情勢は次の通り。(敬称略)

◇1区

 武正が他候補を引き離している。金子は苦戦し、伊藤は伸び悩む。

 武正は、5月のさいたま市長選での対応を巡り、党県連と主張が分かれたものの、民主支持層の9割以上を固めた。今回の総選挙に関心が高い層の支持を受けるが、投票先変更もあると答えた人も支持層に7割程度いた。

 前回の総選挙後、支持基盤の拡大に努めてきた金子は、自民支持層の9割近くをまとめるものの、公明支持層でいま一つ。

 「間違った政策の防波堤」と政権交代実現後の党の役割を強調する伊藤は、支持拡大に懸命だ。

◇2区

 政治変革を訴える石田が、支持基盤を固めて優勢に立っている。民主支持層の9割以上を固め、さらに無党派層を6割近く取り込んでいる。特に男性の支持が6割超と高い。30~60代の支持で先行している。

 「保守政治の再編」を訴え組織固めに力を注ぐ新藤は、自民、公明各支持層をほぼ固めた。若年層や70歳以上の層で支持が厚い。選挙区でカギを握る無党派層への浸透で遅れるが、追い上げ次第で逆転の可能性も。

 村岡は共産支持層をほぼ固めているが、厳しい戦い。

◇3区

 支持基盤を固めている細川が他の候補者に水をあける。

 自民支持層の一部も取り込む。地域別でもまんべんなく支持を得ており、今回の総選挙に大いに関心がある層の7割以上が支持をしている。

 今井は支持拡大に懸命だ。選挙区内に多い無党派層を取り込もうと、街頭で訴えを続けてきたが、十分な支持を得られていない。一方、政権交代で政治が悪い方に向かうと懸念する層からは高い支持を得ている。

◇4区

 神風が優位に立ち、早川は厳しい戦い。

 小選挙区での雪辱を期す神風は、民主支持層を9割近く固め、無党派層だけでなく公明支持層にも食い込んでいる。特に男性から7割程度の高い支持。選挙区内全域で安定した支持を得ている。

 法務政務官を務めた早川は党内を刷新する若手議員の会を主宰。公示前から駅立ちを日課にするなど、前回取り込んだ無党派層にアピールしてきたが、今回は浸透が鈍い。

 桜井は共産支持層以外に支持を広げられず、苦しい。

◇5区

 テレビ出演など知名度が高い党県連代表の枝野が安定した支持を得ている。民主支持層を9割固め、無党派層の大部分も取り込み、優位に立つ。年代や職業でも幅広く支持を集めている。

 前回、公示2週間前の立候補表明にもかかわらず枝野に肉薄した牧原は、苦戦する。自民支持層は9割固めているが、公明支持層などまとめきれず、無党派層の取り込みが進んでいない。

◇6区

 前回、郵政選挙の接戦の中、議席を確保した大島がリードし、中根は勢いがない。

 大島は民主支持層をほぼまとめたほか、共産支持層や無党派層も7割以上固め、自民、公明各支持層からも支持を取り込んでいる。「選挙に必ず行く」と答えた層から高い支持を得て、政権交代への期待も高い層からも支持される。地元の北本市だけでなく幅広く支持を集める。

 4年間の実績をアピールし、ブログなど若者目線で情報発信をしてきた中根だが、無党派層の支持で大きく水をあけられている。

◇7区

 前回は比例復活した小宮山が、幅広い年代、地域、職業の支持を得てリードする。ほぼ固めた民主支持層のほか、社民支持層も取り込む。特に30~50代の層から7割前後の高い支持を集めている。

 党の年齢制限で重複立候補できず、小選挙区一本勝負の中野は、懸命に追う。自民・公明支持層は9割前後固めた。無党派層の取り込みで水をあけられているが、若年、高齢層で健闘する。

 長沼は共産支持層をまとめ、無党派層にも浸透を図るが、厳しい。

◇8区/小野塚に柴山が肉薄

 「埼玉都民」が多い大都市所沢を抱える選挙区だ。党が重点区の一つに位置づけ、新顔の小野塚が民主支持層の8割を固めて有利だ。選挙区回りや駅立ちを重ね、無党派層を6割以上取り込み、先行している。ただ、投票先変更もあり得ると答えた層が6割と油断できない。

 前回圧倒的な強さを見せた柴山が肉薄する。党の若手改革派を自負する柴山は、自民、公明支持層の9割近くをまとめる。一部民主や社民支持層に食い込むが、若年層や無党派層の取り込みが課題。

 塩川は、共産支持層をまとめているが、無党派層や他政党の支持層に浸透しておらず、苦戦している。

◇9区

 民主支持層の9割以上を固めた五十嵐は他の候補を引き離している。無党派層を6割近く取り込み、今回の総選挙に関心が高い層や政権交代への期待が高い層からの支持も厚い。苦手としていた北部の市町へも支持を拡大する。

 一方、昨秋に比例東京ブロックから転身した大塚は、引退した前職の地盤を引き継ぎ、自民・公明各支持層もほぼ固めた。短期間で知名度アップに努め、若者層で支持が顕著だが、50代以上への浸透が遅れる。

◇10区/山口に松崎が先行

 過去4回、山口に挑んできた松崎が民主支持層の9割を固めるなどして先行する。小沢一郎代表代行仕込みの選挙戦を展開する松崎は共産、社民の支持も取り込む。20~50代の男性の支持が高く、政権交代への期待が高い層からの8割程度の支持がある。

 小選挙区4連勝中の党県連会長の山口は、自民支持層の8割、公明支持層の大部分を固めるが苦戦している。事務・技術職層や製造・サービス従事者層の支持で松崎に後れをとる。党大物が続々と応援に入り、国とのパイプを強調し巻き返しを狙う。

◇11区

  05年、郵政民営化法案に反対、総選挙後に自民党を離れた無所属の小泉が各年代から幅広く高い支持を得て、安定した戦いぶりだ。民主支持層の9割程度を固 めたほか、共産、社民各支持層を取り込み、無党派層で大半の支持を集める。選挙戦には自民や公明の地方議員も応援に駆けつけ、自民支持層の半数近くに食い 込む。

 前回は郵政の追い風で逃げ切った新井だが、伸び悩む。朝の駅立ちで出勤途中の有権者にあいさつを続けるなど地道な活動をしてきたが、自民・公明各支持層を固めきれていない。無党派層への浸透も低い。

◇12区

 民主支持層を固めた本多が優勢だ。「12区の勝敗が政権交代の試金石」と訴えてきた本多は、保守地盤の強い地域でも先行する。政権交代に期待する層の9割程度をまとめ、必ず選挙に行くと答えた層からも高い支持を得る。

 党への逆風を意識し辻立ちを始めるなど、危機感を強める小島が激しく追う。自民・公明支持層をほぼまとめ、農林漁業者層でも7割近い支持を得る。課題の無党派層の取り込みがカギになる。

◇13区/候補5人 森岡が有利

 埼玉7区と並び、県内最多の5人が票を奪い合う選挙区の一つだが、森岡が有利な情勢で、他候補は厳しい戦い。

 公示翌日を含め5月以降に鳩山由紀夫代表が応援に2度入るなど、党が特に力を入れる新顔の森岡は、民主支持層の9割を固めた。擁立を見送った共産支持層も取り込み、安定した戦いぶりだ。無党派層も6割が支持する。

 土屋は、県内政界に影響力を持ち、選挙をまとめてきた前知事の父の死に危機感を強める。自民支持層の8割以上をまとめ、推薦が公示日直前となった公明の支持層の大部分も押さえるが、無党派層への浸透が遅れている。

 比例北関東ブロックでの党の議席確保を目指す日森は、苦しい展開。社民支持層のほか、共産支持層の一部を取り込むが、無党派層での広がりが弱い。

◇14区

 地方議員らがフル活動をする中野が、民主支持層の9割を固めて優勢だ。中野は自らの政治活動の原点を漫画で説明したビラを街頭で配り、20~40代の支持が厚い。また、特に男性の支持は7割と高く、事務・技術職層や製造・サービス従事者層の8割近くから支持を得ている。

 後援会組織を足場に支持を広げる三ツ林は、自民、公明各支持層をほぼ固めるが、無党派層に支持が広がらず、厳しい状況。70歳以上の高齢者層からの支持は高く、ほかの層への支持拡大に懸命だ。

◇15区

 安定感がある高山は、民主支持層の9割をまとめ、無党派層への浸透も他候補を引き離す。男性の7割以上が支持し、事務・技術職層を8割近く取り込む。

 郵政の風で前回初当選した田中は、自民・公明各支持層を固めつつあるが、厳しい。地元をまめに回り知名度アップを図るが、特に20~30代への支持拡大が課題だ。

 村主は苦戦。共産支持層だけでなく社民支持層を取り込むが、無党派層に浸透していない。

◆調査方法

  1、3、4、6、9、12、14、15区については、22、23の両日、2、5、7、8、10、11、13区については24、25の両日、いずれもコン ピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通 り。

◆有効回答数

 1区485人、74%
 2区434人、64%
 3区402人、64%
 4区441人、72%
 5区479人、71%
 6区505人、68%
 7区429人、71%
 8区422人、67%
 9区449人、68%
 10区414人、71%
 11区440人、70%
 12区417人、78%
 13区437人、59%
 14区404人、62%
 15区489人、70%

 
<東京都>

【中盤の情勢・東京】青木・太田、激戦 与謝野・佐藤ゆ、猛追
http://www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270137.html
2009年8月27日15時48分

 ◇1区 優勢な戦いぶりの海江田を、与謝野が激しく追う。海江田は、民主支持層の9割を固め、無党派層の半数以上から支持を受ける。与謝野は自民、公明 各支持層をほぼ固め、無党派層では海江田に、やや劣る情勢だ。


 ◇2区 安定感がある中山を深谷が懸命に追う。中山は民主支持層や無党派層に浸透、幅広い年代の支持を得る。深谷は自民、公明各支持層のほとんどを固め ている。


 ◇3区 松原が優位で石原はやや厳しい。松原は民主支持層をほぼ固め、無党派層にも浸透。石原は自民支持層をほぼ固めたが、公明支持層はまとめ切れてい ない。


 ◇4区 藤田が一歩リード、平が激しく追う。藤田は民主支持層の8割強を固め、自民支持層の一部に食い込む。平は自民支持層から6割の支持。宇佐美らは 苦戦。


 ◇5区 手塚が優位に立ち、佐藤が懸命に追う。手塚は民主支持層の9割をまとめた。佐藤は自民、公明各支持層の大半を固めた。無党派層は手塚、佐藤が分 け合う。


 ◇6区 小宮山が民主支持層をほぼ固め、自民支持層の一部にも食い込み優勢。越智は支持拡大に懸命だ。


 ◇7区 長妻が幅広い支持を集め、他候補に水をあけている。松本は自民支持層の7割を固めたが、厳しい。


 ◇8区 石原と保坂が激しく競り合う。石原は自民支持層の9割を固め、無党派層への浸透も半数以上。保坂は社民支持層をほぼ固めた。民主支持層からも6 割の支持を取り付けたが、一部は石原に流れている。


 ◇9区 民主支持層をまとめた木内が各年代に支持を広げ、やや先行。菅原は自民支持層をほぼ固め、追う。無党派層は2人でほぼ分け合っている。


 ◇10区 江端が優位に立ち、小池はやや苦しい。江端は民主支持層の9割以上を固めた。60代以下の支持に厚みがある。小池は自民、公明各支持層をほぼ まとめた。無党派層への浸透は互角。


 ◇11区 下村、有田が激しく競る。下村は自民、公明各支持層の大半を固めた。有田は民主支持層をほぼまとめた。無党派層では下村がやや有利な情勢だ。


 ◇12区 青木と太田が激しく競り合う。青木は民主支持層の9割近くを固めた。50~60代の支持に厚みがある。太田は公明支持層をほぼ固め、自民支持 層の6割から支持を受ける。無党派層の支持は青木がやや上回る。


 ◇13区 平山と鴨下が互角の激しい戦い。平山は民主支持層のほとんどを固め、鴨下は自民支持層の8割、公明支持層の大半をまとめた。無党派層の支持は ほぼ二分。


 ◇14区 木村が松島ら他候補を引き離す。木村は民主支持層をほぼ固め、自民支持層の3割程度も取り込む。無党派層の支持は木村、松島が4割程度で分け 合う。


 ◇15区 東は民主支持層の9割強をまとめ、無党派層の半数も押さえて有利な戦い。木村は自民、公明各支持層の大半を固め、懸命に追う。吉田、柿沢は苦 戦。


 ◇16区 初鹿が優位に立ち、島村が懸命に追う。初鹿は民主支持層の大半と無党派層の6割程度を固めた。島村は自民、公明各支持層をほぼ固めた。


 ◇17区 平沢と早川が激戦を繰り広げ、無党派層の支持もほぼ二分している。平沢は自民、公明各支持層の大部分を固めた。早川は民主支持層の8割をまと めた。


 ◇18区 菅は民主支持層のほとんど、無党派層の5割強を固めてリードしている。土屋は厳しい戦い。


 ◇19区 末松が優位に立ち、松本は支持拡大に懸命だ。末松は民主支持層をほぼ固めた。松本は自民支持層の8割程度をまとめ、公明支持層も大部分を固め ている。


 ◇20区 加藤が安定した戦いぶり。加藤は民主支持層をほぼ固めた。木原は自民支持層の8割強を固め、公明支持層も大半を取り込んだ。無党派層の支持で は加藤と木原は4割程度で分け合う。


 ◇21区 長島が各年代から支持を集め、優位に立つ。自民支持層の2割程度にも食い込んでいる。小川は無党派層への浸透で長島に水をあけられ、厳しい戦 い。


 ◇22区 山花がリードし、伊藤が激しく追っている。山花は民主支持層の9割を固め、無党派層の6割に浸透する。伊藤も自民、公明の各支持層をほぼまと めた。


 ◇23区 櫛渕が民主支持層をほぼ固め、自民支持層も一部取り込み、優位な情勢。伊藤は自民支持層の約8割を固めた。無党派層では2人とも、4割程度の 支持だ。


 ◇24区 阿久津が頭一つ抜け出し、萩生田が懸命に追う。阿久津が無党派層の半数以上から支持を得ているのに対し、萩生田は3割程度にとどまっている。


 ◇25区 井上が真砂らを引き離す。自民支持層を固め、無党派層の支持も半数以上を占めている。




<千葉県>     



【中盤の情勢・千葉】中後と浜田、接戦
http://74.125.153.132/search?q=cache:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270141.html
2009年8月27日15時36分

 ◇1区 田嶋が優位な情勢で、臼井は支持拡大に懸命。田嶋は民主支持層の9割程度を固め、無党派層の8割近くにも支持を広げている。臼井は自民、公明各支持層の9割程度を固めている。安喰は厳しい戦い。

 ◇2区 黒田が他候補を引き離している。黒田は民主支持層をほぼまとめ、無党派層からも5割程度の支持を集める。山中は自民支持層の8割を固めたが、無党派層への浸透がいまひとつ。小倉は苦しい戦い。

 ◇3区 岡島が先行し、松野が懸命に追っている。岡島は民主支持層の大半をまとめた。松野は自民支持層の8割、公明支持層の大半を固めた。無党派層はこの2人でほぼ分け合う。

 ◇4区 野田が優勢。民主支持層の9割を固め、無党派層の7割程度にも浸透する。藤田は自民支持層の7割程度しか固め切れていない。野屋敷、斉藤は苦戦。

 ◇5区 村越が先行し、薗浦はやや苦戦。村越は民主支持層の9割近くを固め、自民支持層の2割程度にも浸透。無党派層のほぼ半数の支持も得る。薗浦は自民支持層の6割程度しか固め切れていない。田中は支持拡大に懸命。

 ◇6区 生方が民主支持層をほぼまとめ、優勢。無党派層の6割の支持を得ている。渡辺は自民支持層の9割近くを固めたが、支持の広がりに欠け厳しい。

 ◇7区 内山は民主支持層の9割を固めて先行。斎藤は自民支持層の8割強、公明支持層の大半を固め、追っている。斎藤は無党派層の支持で後れをとる。

 ◇8区 松崎が民主支持層の9割を固め、優位に立つ。桜田は自民、公明各支持層をほぼ固めたが、無党派層で支持が広がっていない。加藤は厳しい戦い。

 ◇9区 奥野が民主支持層をまとめ、無党派層の7割弱にも浸透、優位だ。水野は自民支持層の9割を固め、公明支持層も大きく取り込んで追っている。

 ◇10区 谷田川が各年代の支持を集め安定した戦い。林はやや苦しい。谷田川は民主支持層をほぼまとめた。林は自民支持層の8割、公明支持層の大半を固めた。無党派層では谷田川が一歩リード。

 ◇11 区 金子が堅調で、法相の森が激しく追う展開だ。金子は民主支持層の9割を、森は自民支持層の9割を固め、無党派層はほぼ2人で分け合う。金子は年代別で は20、30代、職業別では事務・技術職層、自営業者層からの支持が高い。森は70歳以上、農林漁業者層からの支持が高い。久我は厳しい。

 ◇12 区 中後と防衛相の浜田が互角の戦いだ。中後は民主支持層、浜田は自民支持層の、それぞれ9割程度を固め、無党派層でも競り合っている。公明支持層は浜田 が固めた。年代別では20、30代は中後と浜田が分け合う。浜田は70歳以上の支持が厚い。職業別では中後は自営業者層、浜田は農林漁業者層、主婦層の支 持が高い。

 ◇13区 若井が他候補を引き離している。実川は厳しい。若井は民主支持層をほぼまとめ、無党派層の6割に浸透。実川は自民支持層の8割、公明支持層の大半をまとめた。橘は苦戦。



<神奈川県>     


【カウントダウン 09 政治決戦】
民主、2ケタの勢い 中盤の本社情勢調査
http://74.125.153.132/search?q=cache:9rrW-LdmWhsJ:mytown.asahi.com/kanagawa/news.php%3Fk_id%3D15000120908270004
2009年08月27日

   朝日新聞社は22~25日、県内18小選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて総合的に選挙戦中盤の情勢 を探った。民主が「2ケタの議席」との目標を大きく上回る勢いを見せる一方、自民・公明の政権与党は前回獲得の17議席から大幅に後退する可能性が出てい る。ただし、各選挙区で有権者の4割近くが投票態度を明らかにしておらず、今後、情勢が変わる可能性もある。

  ◆敬称略。党派は自が自民、民が民主、公が公明、共が共産、社が社民、「み」が「みんなの党」、諸が諸派、無が無所属。党派の後の前は前職、元は元職、新は新顔。

   《調査方法》 6、7、8、9、10、11、13、15、16区については22、23の両日、1、2、3、4、5、12、14、17、18区については 24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効 回答数と回答率は次の通り。

  ▽1区450人、66%▽2区391人、67%▽3区437人、69%▽4区473人、69%▽5区 483人、63%▽6区456人、72%▽7区541人、75%▽8区573人、76%▽9区526人、77%▽10区403人、66%▽11区451 人、67%▽12区500人、66%▽13区436人、69%▽14区470人、65%▽15区480人、67%▽16区420人、60%▽17区405 人、69%▽18区433人、67%

  ◇小選挙区 中盤の本社情勢調査 1~5区◇

  ■ 1区 / 新顔の中林、先行 松本が激しく追う ■

  2月に立候補を表明した中林美恵子(民新)が先行し、4選を目指す官房副長官の松本純(自前)が、激しく追い上げている。

   米国上院予算委員会の共和党担当スタッフを経験し、大学准教授から転身した中林は、知名度アップに力を入れた選挙戦を展開。「政権交代の象徴区」と位置 づけて党首クラスの応援が相次ぎ、民主支持層をほぼ固めたほか、無党派層からも半数以上の支持を得ている。共産支持層の一部も取り込んだ。

  男性では6割以上の支持を得る一方で、女性からの支持は松本と分け合っている。

  一方、前回、民主候補に6万票以上の大差をつけた松本は、麻生内閣の官房副長官の実績に加え、横浜市議時代からの活動の積み重ねを強調して選挙区を細かく回る。自民支持層の9割以上の支持をまとめ、公明支持層も固めた。

  年代別では70歳以上の半数以上を取り込み、特に女性に支持を広げる。しかし、無党派層からの支持は3割程度と中林に後れをとっている。

  山本誠一(無新)と香西亮子(共新)は、支持の広がりが見られない。

  ■ 2区 / 三村と菅、互角の戦い 無党派層の動向カギ ■

  元経済産業省職員の三村和也(民新)と、5選を目指す党選挙対策副委員長の菅義偉(自前)が、互角の激しい戦いを繰り広げている。

  党の公募で選ばれた三村は当初、知名度不足が懸念されたが、霞が関での行政経験とともに33歳という若さを前面に出した選挙戦を展開。民主支持層をほぼ固め、自民、公明支持層の一部を取り込んだほか、無党派層からも半数以上の支持を得ている。

  20~40代への浸透が目立ち、男性からは5割以上の支持を集める。

  一方、党県連会長の菅は麻生首相の側近として党運営に奔走し、メディアへの露出も多く知名度が急上昇。選挙戦では全国遊説で選挙区を空けることも多かったが、横浜市議時代からの人脈や支持基盤を生かし、自民、公明各支持層の9割以上を固めた。

  民主支持層にも食い込むとともに50、60代の支持が厚く、主婦層、自営業者層からの支持も得ている。

  三村にやや後れを取る無党派層からの支持動向が今後の焦点になりそうだ。

  高山修(共新)は共産支持層の9割近くを固めたが、勢いが見られない。


  ■ 3区 / 岡本一歩リード 小此木、実績訴え追う ■

  初当選を目指す岡本英子(民新)が、30代以上の年代で幅広く支持を集めるなど頭一つ抜けだし、5期の実績を訴える小此木八郎(自前)が懸命に追う。

  2年前に立候補を表明、解散直後に横浜市議を辞した岡本は、民主支持層をほぼ固め、社民支持層も固めている。自民支持層や公明支持層の一部にも食い込む。無党派層の支持は4割程度で、小此木と分け合っている。

  主婦層の6割近い支持を集める。女性の20~30代では高い支持を集めるが、逆に40代、60歳以上の女性の支持は小此木を下回る。

   3代続く政治家一家で、強固な地盤のある小此木は、公示後に後援会などがフル回転し、自民支持層の9割程度を固めている。ただ、推薦を受けた公明支持層 の支持は半分程度とまだ固め切れていない。その一方、20代の支持が他候補より厚く、民主支持層にも支持を広げており、追い上げ次第では逆転の可能性も 残っている。

  古谷靖彦(共新)は、共産支持層を固めつつあるが厳しい戦い。立候補表明が公示直前となった加藤正法(み新)は勢いが見られない。

  ■ 4区 / 長島、民主層固め優位 林・浅尾が懸命に追う ■

  事実上、三つどもえとなっている選挙戦は、前逗子市長の長島一由(民新)が優位に立つ。前回郵政選挙で初当選した林潤(自前)、民主党参院議員から転身した浅尾慶一郎(み新)が懸命に追う。

   長島は昨年12月に県連主導で党公認候補となったが、反発した浅尾は衆院解散後に民主党を離れ、みんなの党に合流。「民主分裂」の様相を見せた選挙戦と なったが、長島は民主支持層の7割以上を固め、自民支持層にも食い込む。無党派層への浸透も6割近くと他候補を上回る。

  林は、地元議員らの支援を受けた組織固めなどを重ね、自民支持層の7割以上をまとめるが、一部は他候補に流れている。公明支持層をほぼ固めつつあり、共産支持層の一部からも支持を得る。年代別では20代の支持が約4割と最も高い。

  「政権交代の先」を訴える浅尾は、民主支持層では長島に大きく水をあけられている。自民支持層や無党派層への浸透も長島に後れを取る。50代の支持で他候補を上回るほか、40~50代の女性から比較的厚い支持を集めている。

  伊藤航平(無新)と小原真理(諸新)は厳しい。

  ■ 5区 / 田中、他候補引き離す 坂井、無党派層で苦戦 ■

  返り咲きを目指すベテランの田中慶秋(民元)が、幅広い年代から支持を集め、他候補を引き離して安定した戦いを見せている。前回、「小泉旋風」に乗って初当選した坂井学(自前)は、支持拡大に懸命だ。

   田中は6選を阻まれた前回から地域をくまなく回り、民主支持層のほとんどを固めた。「政権交代」の追い風にも乗り、無党派層からも7割程度の支持を集め ている。共産支持層や公明支持層の一部にも食い込む。男女別でも坂井を上回り、年代別でもほぼすべての層に浸透している。

  一方、松下 政経塾出身の坂井は自民支持層をほぼ固めつつ、公明支持層にも手堅く支持を広げている。「政権交代」よりも「世代交代」を前面に押し出す選挙戦を展開して いるものの、無党派層への浸透が伸び悩んでおり、田中に引き離されている。20~30代からの支持も十分に集められていない。

  岩崎広(共新)は共産支持層の大部分を固めたが、その他の支持層への広がりが見られない。

  門守隆(諸新)は伸び悩んでいる。


【カウントダウン 09 政治決戦】

小選挙区 中盤の本社情勢調査 6~11区
http://74.125.153.132/search?q=cache:i4UDRD8LZ_IJ:mytown.asahi.com/kanagawa/news.php%3Fk_id%3D15000120908270003
2009年08月27日

  ■ 6区 / 池田、安定した戦い 公明上田、経験訴え ■

  6度目の当選を狙う池田元久(民前)が、安定した戦いぶりをみせている。前回約2万票差で池田に競り勝った上田勇(公前)は、支持拡大に懸命だ。

   前回比例復活した議員の辞職に伴って繰り上げ当選した池田は、民主の県議や市議らの支援を受け、民主支持層をほぼ固めつつある。「国際派」「市民派」を 掲げ、「政権交代」を訴える運動を展開し、無党派層からも支持も上田を引き離す。働き盛りの30~40代男性の8割以上から支持を受けるなど、幅広い年代 に支持を広げている。

  公明、自民の与党統一候補として立つ上田は、両党幹部が相次いで応援に入るなど活発な選挙戦を繰り広げる。5期 16年の経験と実績を訴え、公明支持層の大部分をまとめたほか、自民支持層の7割以上から支持を受けている。70歳以上の女性からの支持も厚いが、カギと なる無党派層への浸透が見られない。

  藤井美登里(共新)は共産支持層の8割以上をまとめたほか、社民支持層の2割程度の支持を受けているが、無党派層をつかみきれていない。寺島博也(諸新)は苦しい。

  ■ 7区 / 首藤が水あける 鈴木は追う展開 ■

  返り咲きを目指す首藤信彦(民元)が、幅広い年代で支持を集め、他候補に水をあけている。前回は比例当選を果たし、小選挙区初挑戦となる鈴木馨祐(自前)は激しく追い上げる展開だ。

  05年の郵政選挙で落選し、4年間を地元での活動に費やした首藤は、民主支持層をほぼ固め、無党派層からも半数以上の支持がある。

  このほか自民支持層の一部も取り込む。男性では7割近い支持を集めるほか、多くの年代で鈴木を上回る。

  鈴木恒夫前文科相の選挙区を引き継いだ鈴木は、30代という若さを前面に出した選挙戦を展開。自民支持層の8割程度と、公明支持層はほぼまとめている。

  ただ、新住民の多い7区で浸透を狙った無党派層での支持が4割程度と首藤を下回っている。

  男性での支持は首藤に及ばないが、女性では支持を分け合っている。特に主婦層では、鈴木の支持が首藤を上回っている。

  石井諭(諸新)は、支持の拡大が見られない。

  ■ 8区 / 知名度で江田リード 山崎と福田が追う ■

  渡辺喜美元行革相らと「みんなの党」を結成した江田憲司(み前)がリードし、山崎誠(民新)と福田峰之(自前)が激しく追う展開だ。

  江田は、テレビ出演などの知名度を生かし、無党派層の6割程度に浸透しているほか、「第三極」を目指す姿勢を強調し、民主支持層の半数近く、自民支持層の2割程度にも食い込んでいる。20代で6割近い支持を集めるほか、30~50代で他候補を引き離している。

   横浜市議から転じ、8月になって民主党公認を得た山崎は、出遅れが響き、民主支持層の5割程度しかまとめきれていない。自民支持層や共産支持層の一部に も浸透しているが、無党派層の支持が2割ほどにとどまる。ただ、高年齢層では比較的高めの支持を得ており、特に60代では約4割と江田を上回る。

  前回05年に小選挙区で江田に敗れ、比例で復活当選した福田は、自民支持層の7割程度、公明支持層の約9割を固めた。70歳以上の男性からの支持が比較的厚い。ただ、無党派層の支持に勢いがみえず、今後どれだけ支持を広げられるかがカギとなりそうだ。

  小島祐行(諸新)は、勢いが見られない。

  ■ 9区 / 笠が有利な情勢 出遅れた中山は苦戦 ■

  05年の郵政選挙で3795票差で小選挙区で敗れ、比例復活した笠浩史(民前)が「政権交代」を訴え、有利な情勢となっている。前職議員の離党で公示直前に立候補が決まった中山展宏(自新)は支持拡大に懸命だ。

  党県連代表を務める笠は、松沢成文知事から引き継ぎ、当選2期で築いた地盤と知名度をいかし、民主支持層をほぼまとめた。自民支持層の2割程度、公明支持層の1割程度にも食い込む。

  駅頭演説など精力的な活動などもあり、無党派層の5割以上、主婦層の6割以上の支持を固めている。

  公募で決まった元衆院議員秘書の中山は、前職議員の離党騒動の影響が懸念されたが、自民支持層の8割近くを固める。公明支持層の支持も厚く、20代男性からの支持も比較的多いが、出遅れが響いてか無党派層に浸透しきれていない。

  利根川武矩(共新)は共産支持層をほぼ固め、社民支持層にも浸透するが、広がりに欠けている。

  小口裕嗣(諸新)、須藤教成(無新)は支持の広がりが見られない。

  ■ 10区 / 優位に立つ城島 5選へ田中懸命 ■

  2年前に東京13区から国替えした城島光力(民元)が優位に立ち、5選を目指す田中和徳(自前)が懸命に追い上げる。笠木隆(共新)は支持の広がりが見られない。

  城島は味の素労組の元委員長で、衆院議員を3期務めた。民主支持層をほぼ固め、自民支持層の2割強にも支持を広げている。公明支持層の一部にも食い込み、無党派層も半数を占め、優位に立っている。

  多くの年代で支持が厚く、男性からの支持が多い。職業別では事務・技術職層で7割以上から支持を得ている。

  一方、田中は市議、県議をへて約25年間川崎で政治家を続け、財務金融委員長などを務めた実績を訴える。公明支持層から約9割の支持を得ているものの、自民支持層を固め切れていない。無党派層の支持拡大にも懸命だ。

  40代以上の女性からの支持が比較的厚く、製造・サービス従事者層からの支持は城島と競り合う。

  補選を含め5度目の挑戦となる笠木は共産支持層をほぼ固めたが、ほかに支持の広がりが見られない。島崎隆一(諸新)は厳しい戦いだ。

  ■ 11区 / 小泉と横粂が激戦 それぞれ支持固める ■

  小泉元首相の引退で後を継いだ次男の進次郎(自新)と、同学年で弁護士の横粂勝仁(民新)が互角の激しい戦いを繰り広げている。伊東正子(共新)は支持の拡大に懸命だ。

  元首相の後援会を手堅く引き継いだ形の小泉は、自民支持層と公明支持層をほぼ固めている。また、6月下旬の横須賀市長選後は街頭演説を本格化させるなど、無党派層でも5割以上の支持を得て、他候補を引き離している。

  年代別では20代の支持が他候補より多く、主婦層の7割程度からも支持を受ける。

   一方、公募で昨年秋から活動を始めた横粂は、選挙区内を自転車で回るなど知名度アップを図ってきた。連合系の組合や地方議員を中心にした活動を続けた結 果、民主支持層をほぼ固めた。このほか、無党派層の3割以上の支持を受ける。職業別では事務・技術職層から6割程度の支持を受ける。

  伊東は共産支持層をほぼ固めたが、無党派層などをつかめず苦戦している。

  岩田吉喜(無新)、鶴川晃久(諸新)は勢いが見られない。


【カウントダウン 09 政治決戦】
小選挙区中盤の本社情勢調査 12~18区
http://74.125.153.132/search?q=cache:CyUSdBSfEO0J:mytown.asahi.com/kanagawa/news.php%3Fk_id%3D15000120908270002
2009年08月27日

  ■ 12区/中塚が引き離す 実績訴える桜井 阿部は伸び悩み ■

  中塚一宏(民元)が他候補に水をあけており、桜井郁三(自前)は支持の広がりが見られない。阿部知子(社前)は伸び悩んでいる。

  桜井とは過去1勝1敗の中塚は、地区単位で後援会を組織する細かい戦術などで民主支持層をほぼ固め、公明支持層を除く各党支持層の一部にも浸透する。70代以上を除く年代に支持が厚く、30代男性には8割以上ある。製造・サービス従事者層も7割近く取り込んでいる。

  桜井はコスタリカ方式で比例区立候補に回る予定だったが、党本部の解消方針により昨年9月、引き続き候補者に選ばれた。環境副大臣の実績を訴えるなどで自民支持層の約9割をまとめ、女性の60代以上でも支持を集めるが、無党派層への浸透が課題だ。

  県内小選挙区で唯一、社民の議席獲得を目指す阿部は社民支持層の8割以上を固めた。党政審会長としてテレビの討論番組などに出て、無党派層からの一定の支持も集めつつあるが、さらに広がるかが焦点になりそうだ。

  渡辺慈子(共新)は共産支持層の約半数をまとめたが苦戦している。山田茂(諸新)は苦しい。

  ■ 13区/橘、一歩抜けだす 9選めざし追う甘利 ■

  国政初挑戦の橘秀徳(民新)が一歩抜け出し、行革担当相で9選を目指す甘利明(自前)が、懸命に追い上げる。

  元衆院議員秘書の橘は、公募で選ばれてから約2年、選挙区内をくまなく歩いてきた。民主支持層の9割近くから支持を集めたほか、社民支持層の大半を固めている。さらに公明や共産の各支持層にも食い込みをみせている。

  子育て支援などを訴えていることで、30代の女性から比較的支持が多い。40~60代男性の支持も厚く、自営業者層からも高く支持されている。

  麻生首相を支えてきた甘利は、経産相を務めた実績も訴えながら後援会や地方議員の組織などを活用し、自民支持層のほとんどを固めている。公明支持層は8割以上、無党派層も5割以上の支持を集めている。共産支持層や民主支持層にも浸透を図る。

  20代のほか、40代以上の女性からの支持も厚い。

  前回に続く挑戦の近藤知昭(共新)は共産支持層をまとめきれずにいる。無党派層への浸透もいま一つ。鈴木千尋(諸新)は支持の広がりがみられない。

  ■ 14区/本村、戦いぶり安定 赤間二、支持拡大に懸命 ■

  本村賢太郎(民新)が安定した戦いぶりで、他候補をリードしている。再選を目指す赤間二郎(自前)は支持拡大に懸命で、赤間友子(共新)は勢いがない。

  党最高顧問の藤井裕久の秘書だった本村は、2期目の途中で県議を辞職し、藤井後援会を受け継いだ。民主支持層をほぼ固めつつあり、自民支持層にも一部食い込んでいる。無党派層からの支持でも優位に立っている。

  20~60代から安定した支持を得ており、職業別の支持層でもくまなく浸透している。

  一方、県議を経て、05年総選挙で藤井に約3万票の差をつけて初当選した赤間二は麻生派に所属、危機感を持って選挙戦を進める。公明支持層からの支持は厚く、民主支持層にも一部食い込むが、自民支持層を固め切れていない。

  無党派層の支持も本村に後れを取る。70歳以上からの支持が比較的厚く、主婦層の支持でも健闘する。

  赤間友は福祉政策を強調して訴えるが、共産支持層以外に広がりが見られない。

  吉田隆則(無新)は厳しい戦いを強いられており、石川雅士(諸新)も支持に広がりが見られない。

  ■ 15区/河野・勝又、激しく競る ■

  5期連続の当選を目指す河野太郎(自前)と、15区では2度目の挑戦となる勝又恒一郎(民新)が、激しく競り合っている。

  知名度が高く、平塚を中心に強固な後援会をもつ河野は、自民と公明の支持層のほとんどを固めている。「党内改革派」として税金の無駄遣い撲滅プロジェクトチームのリーダーとしての実績などもあり、さらに無党派層からの支持も6割を超えている。

  ほとんどの年代に浸透して、男女の別なく支持を集めている。特に30~50代の女性からは他候補を上回る支持を得ている。

  03年まで県議を3期務めた後、前々回の6区に引き続き前回は15区に立候補した勝又は、民主、社民各支持層の大部分を固めた。無党派層からの支持は約3割にとどまっているものの、民主支持層が多いとされる選挙区で、「政権交代」を前面に掲げた街頭活動に力を入れる。

  西脇拓也(共新)は共産支持層の大半から支持されているものの、無党派層などへの広がりが見られない。

  浜田勇作(諸新)は厳しい戦いだ。

  ■ 16区/後藤に安定感 亀井は経験を強調 ■

  06年10月の衆院補選に敗れ、初当選をめざす後藤祐一(民新)が、安定した戦いぶりを見せる。補選に競り勝って再選を期す亀井善太郎(自前)は懸命に追い上げる。

  13年勤めた経産省から転身した後藤は補選後、毎朝、駅前などに立って演説を続けたほか、地域を地道に回って支持の拡大に努めてきた。

  支持政党別では、民主支持層の9割程度をまとめたほか、候補者を立てていない共産と社民各支持層の大部分を固めている。無党派層へも浸透し、6割を超える支持を集めている。

  事務・技術職層や製造・サービス従事者層などに支持を広げる。年代別でも30~60代男性の6割以上の支持を受けている。

  一方、元農相の父の死去にともなう補選で初当選した亀井は3年間の経験を強調。ミニ集会を繰り返し、地盤の引き締めを図ってきた。

   自民支持層の9割程度をまとめ、公明支持層もほぼ9割を固めた。ただ、頼みとする無党派層への支持は3割程度にとどまる。

  出遅れが響いた住吉正充(諸新)は厳しい戦い。

  ■ 17区/公募の神山、堅調 30代対決、牧島追う ■

  当選14回で衆院議長や副総理などを歴任した河野洋平の引退で、動向が注目される選挙区。神山洋介(民新)が支持基盤をまとめて堅調で、牧島かれん(自新)が懸命に追い上げる。井上義行(無新)は引き離されている。

   松下政経塾出身で、公募を経て候補者に決まった神山は、「政権交代」を前面に掲げた戦いで民主支持層を固めつつある。自民支持層の2割近くにも浸透し、 公明、共産各支持層にも食い込んでいる。無党派層でも半数程度の支持を集める。あらゆる年代で優位に立ち、職業別でも、農林漁業者層を除いて浸透してい る。

  横須賀市選出県議の長女である牧島は、河野の後継として「この地から保守を絶やしてはならない」と訴え続けてきた。河野後援会の 支援を受けて地盤固めを進めてきたが、自民、公明各支持層をまとめ切れていないのが気がかりだ。女性の70歳以上はやや支持が厚いが、無党派層への浸透が 遅れている。

  安倍元首相の秘書官として官邸経験がある井上は、出身の小田原市での人脈を中心に選挙戦を展開するが、支持に広がりが見られない。

  中野淳子(諸新)は苦しい。

  ■ 18区/今回は樋高先行 山際激しく追う ■

  3回連続の対決となる樋高剛(民元)と山際大志郎(自前)。過去1勝1敗だが、今回は樋高が先行し、山際が激しく追い上げている。

  都内に通勤・通学する「神奈川都民」が多く、その時々の「風」の影響を受けやすいといわれる選挙区。「生活応援パパ」をキャッチフレーズに返り咲きを目指す樋高は、政権交代に絞った訴えを続け、民主支持層をほぼ固め、自民支持層の一部にも食い込んでいる。

  主婦層や製造・サービス従事者層に浸透し、30代と60代以上の支持が厚い。

  一方、前回の郵政選挙では自民圧勝の風に乗った山際は「しがらみのない政治」を掲げる。政党、政策よりも人物本位の選択を呼びかけ、無党派層の支持では樋高を上回っている。

  自民支持層の8割程度をまとめ、公明支持層も固めている。年代別には20代で支持が多い。

  宗田裕之(共新)は共産支持層の約9割を固めているものの、無党派層などへの支持の広がりがない。藤崎浩太郎(み新)、遠山浩子(諸新)は大きく引き離されている。


<山梨県>    

【中盤の情勢・山梨】坂口追う堀内・長崎
http://www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270143.html
2009年8月27日15時36分

 ◇1区 小沢が有利な情勢。民主支持層を固め、無党派層の7割近い支持を集める。赤池は自民、公明各支持層をまとめきれていない。遠藤は支持拡大に懸命だ。

 ◇2 区 坂口が先行し、堀内と長崎が激しく追う。坂口は民主支持層の8割をまとめた。20~30代からの支持が比較的厚い。10期の実績を掲げる堀内は70歳 以上の支持で他候補より勝るが、自民支持層は7割にとどまっている。自民から無所属に転じた長崎は、自民支持層の2割に加え、無党派層から3割の支持を集 めている。

 ◇3区 後藤が支持基盤を固めて優勢だ。民主支持層の9割以上に加え、自民支持層の3割、無党派層の7割に浸透している。小野は自民支持層の7割程度をまとめたが、伸び悩んでいる。

■1区――
早瀬 浩之 48 諸 新 
遠藤 昭子 57 共[比]新 
小沢 鋭仁 55 民[比]前(5)〈国〉 
赤池 誠章 48 自[比]前(1)〈公〉 

■2区――
堀内 光雄 79 自 前(10)〈公〉 
坂口 岳洋 38 民[比]新 
長崎幸太郎 41 無 前(1)
宮松 宏至 69 諸 新 


■3区――
小野 次郎 56 自[比]前(1)
桜田 大佑 47 諸 新 
後藤  斎 52 民[比]前(2)〈国〉 


◇調査対象区は次の通り(カッコ数字は小選挙区を示す)

【22~23日調査】 (1)(2)

【24~25日調査】 (3)

衆院選小選挙区 中盤の本社情勢調査
http://74.125.153.132/search?q=cache:guwv0P_SkggJ:mytown.asahi.com/yamanashi/news.php%3Fk_id%3D20000000908270004
2009年08月27日

   ■民主、全区でリード

  朝日新聞社は22~25日、県内3選挙区の有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施した。取材で得た情報と合わせ、総合的に中盤の情勢を探ったとこ ろ、全選挙区で民主の前職・新顔が優位に立っている。「自民分裂選挙」になった2区は、自民前職と離党した無所属前職が激しく追いかける展開。1区と3区 は、いずれも自民の前職が支持拡大に懸命だ。調査時点で投票態度を明らかにしていない人が約3割おり、情勢は変わる可能性もある。

   ◇2区 民主の坂口氏が安定、自民堀内氏と無所属長崎氏が続く

 安定した支持を得ている民主新顔の坂口岳洋氏を、分裂選挙を争う自民前職の堀内光雄氏と無所属前職の長崎幸太郎氏が懸命に追いかけている。追い上げ次第で逆転の可能性もある。

  民主が「県内の最重点区」と位置づけ、党幹部が相次いで応援に駆けつけている坂口氏は、連合山梨の全面的な支援も受ける。民主支持層の8割をまとめたほ か、無党派層の約4割の支持を集めている。30代の男性から9割近く、20代の女性からも8割以上の支持を得ている。職業別では、事務・技術職層や自営業 者層で半数以上の支持を集めている。

 11回目の当選を目指す堀内氏は、党や自らが会長を務める富士急行グループが全面支援。公明支持層はまとめているが、自民支持層は7割、無党派層は3割弱にとどまっている。70歳以上のほぼ半数が支持。農林漁業者層の約5割も支持している。

 総選挙直前に自民党を離党し、保守系の「平沼グループ」に合流した長崎氏。無党派層で3割の支持を得たほか、切り崩しを狙う公明支持層からも一定の支持を得ている。一方、自民支持層は2割にとどまっている。年代別では、40代の支持が比較的厚い。

   ◇1区 民主小沢氏が優勢 自民赤池氏伸び悩み

 6選を目指す民主前職の小沢鋭仁氏が支持基盤を固めて優勢。自民前職の赤池誠章氏と共産新顔の遠藤昭子氏を引き離している。

  連合山梨傘下の労組など、厚い組織票を持つ小沢氏は、民主支持層の9割以上を固めているほか、無党派層の7割近くから支持を得ている。自民支持層の2割近 くや公明支持層の一部も取り込み、安定した戦いぶりだ。職業別で見ると、事務・技術職層や製造・サービス従事者層から自営業者層、農林漁業者層まで、広く 支持を集めている。

 再選を目指す赤池氏は支持の拡大に懸命だ。自民支持層の7割台までは固めたが、無党派層の支持は2割強にとどまり、浸透が見られない。推薦を受けている公明支持層も小沢氏に切り崩され、まとめ切れていない。

 遠藤氏は、共産支持層の9割近くを手堅くまとめているが、女性や無党派層に支持の広がりが見られず、民主と自民の間で埋没感が出ている。

   ◇3区 民主後藤氏が先行 自民小野氏苦戦

 民主前職の後藤斎氏が、自民支持層の一部も取り込んで幅広く浸透し、自民前職の小野次郎氏に先行している。

  3選を目指す後藤氏は、民主支持層の9割以上を固めたほか、無党派層の7割から支持を得た。自民支持層の3割も押さえるなど安定した戦いぶりだ。女性の7 割、男性も中年層を中心にまんべんなく支持を集めた。社民県連合の支持や前回、郵政民営化法案に反対した保坂武氏(現甲斐市長)を支援した地元の郵便局長 会の支持も取りつけている。

 小野氏は、前回分裂した自民支持層の7割程度を固め、党が自主投票を決めた公明支持層も約8割をまとめているが、無党派層は3割にとどまる。職業別には、農林漁業者層で支持を集めたが、ほかの職種で伸び悩んでいる。

 ◇ 調査方法 山梨1区と2区は22、23の両日、3区は24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD方式」による電 話調査を実施。各選挙区の有権者を対象に、それぞれ400人を目標にした。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区371人、72%▽2区360人、65% ▽3区424人、75%。



<新潟県>     

衆院選中盤本社情勢調査【1・2・3区】
ttp://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000908270004
2009年08月27日

  総選挙の投開票日を30日に控え、朝日新聞社は県内の全6小選挙区の有権者を対象に電話による情勢調査を実施した。取材で得た情報を加え、総合的に中盤の 情勢を探ると、全選挙区で民主が他候補を引き離している。ただ、各選挙区で3~4割の人が投票態度を明らかにしておらず、情勢が変わる可能性もある。

   ◇ ◇ ◇
【1区】西村、優位に立つ 苦しい吉田・武田

 西村が選挙戦を優位に進め、吉田が支持拡大に懸命だ。武田は伸び悩んでいる。

 西村は労働組合からの支援を受け、民主支持層をほぼ固めた。協力態勢を築く社民支持層からも手堅い支持を得ている。民主に追い風が吹く中、無党派層の7割を取り込んだ。

 職業別では、自営業者層、製造・サービス従事者層、主婦層でいずれも7割以上の支持を集めている。20~40代の支持も約8割。

 吉田は、後援会組織の支持固めを図り、自民支持層の手堅い支持を得ている。推薦を受ける公明支持層もほぼ固めた。ただ、無党派層への浸透は2割程度と前回同様、いま一つ。

 前回厚かった農林漁業者層の支持が低迷するほか、自営業者層、製造・サービス従事者層からの支持も伸び悩んでいる。年齢別では、70歳以上の支持が堅調で、5割程度を集めた。

 武田は共産支持層を固めたが、無党派層からの支持が低迷。自営業者層や主婦層の支持もいま一つで苦戦している。

 政党支持率は、民主が30%で、自民の14%を上回った。1区は調査対象者の半数を無党派層が占めることから、各陣営とも投票率の動向に関心を寄せている。

   ◇ ◇ ◇
【2区】鷲尾を追う近藤 米山、厳しい戦い

 先行する鷲尾を、近藤が懸命に追う。米山は厳しい戦い。

 鷲尾は、柏崎市や長岡市で6割の支持を固めた。事務所を置く燕市や新潟市西蒲区でも近藤を上回っている。

 民主支持層をほぼ集め、無党派層からの支持も5割を集める。職業別では、製造・サービス従事者層や事務・技術職層から6割の支持を得た。年代別では、20代で7割を集めている。

 近藤は父親の代から地盤とする佐渡市で5割程度の支持で、鷲尾に互角の戦いを迫られている。柏崎市や長岡市では2割程度にとどまった。

 各種団体や自民県議らから幅広く支持を受け、自民支持層の8割を固めた。公明支持層からは7割弱の支持を得た。ただ、無党派層への浸透はいま一つで、4割弱にとどまっている。

 年代別では、70歳以上で5割の支持を集めた。職業別では、農林水産副大臣の実績をアピールするも、農林漁業者層の支持は3割と思わしくない。

 米山は社民支持層の8割弱をまとめたが、2割程度は民主に流れ、苦しい戦い。年代別では、40代以上で支持が伸び悩む。

 政党支持率は民主が36%で自民の22%を上回った。社民は1%。

   ◇ ◇ ◇
【3区】黒岩、水をあける 稲葉、苦しい戦い

 黒岩が優位に立っている。稲葉は懸命に追い上げを図るが、苦しい。

 黒岩は民主系議員やボランティア組織、労働組合を核に運動を展開。民主支持層をほぼ固め、無党派層の支持も6割を集めた。協力態勢を組む社民支持層にも浸透するほか、自民支持層の2割も取り込んでいる。

 事務所を置く新発田市などでは、7割の支持を固めた。稲葉が地盤とする村上市などでも6割を集め、他候補を引き離す。

 職業別では、自営業者層や製造・サービス従事者層から8割程度の支持を得た。年代別でも、30代から60代までそれぞれ7割以上の幅広い支持を集めている。

 市町村合併に伴う村上市長選後に地域間対立が深まる中、稲葉は後援会組織を基盤にして運動を展開。自民支持層の8割を固めたほか、公明支持層も手堅く集めた。ただ、無党派層の支持は3割程度にとどまる。

 年代別では、70歳以上でも4割に満たない支持で、まとめ切れていない。政党支持率は、自民21%に対し、民主39%。


衆院選中盤本社情勢調査【4・5・6区】
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000908270005
2009年08月27日

【4区】安定感ある菊田 栗原は伸び悩む

 安定した戦いを見せる菊田が他候補を引き離している。栗原は自民、公明各支持層に懸命に浸透を図るが、伸び悩んでいる。

 菊田は、選挙区内に多い製造業の中小企業回りを精力的にこなし、製造・サービス従事者層の8割の支持を得ている。主婦層や自営業者層でも7割の支持をまとめた。

 民主支持層をほぼ固め、無党派層では8割の支持を集めた。共産、社民各支持層にも浸透している。

 年代別では、20代と30代で8割以上の支持を集めた。選挙区内のいずれの地域でも7割以上の高い支持を得ている。

 元衆院議員の父親の後援会組織を引き継いだ栗原は、人口の多い三条市や地盤の旧新津市に特に力を入れ、街頭演説をこまめにこなす。自民支持層を手堅くまとめるほか、公明支持層の7割も固めた。ただ、無党派層の支持は2割に満たない。

 年代別でみると、70歳以上の支持は菊田に迫る勢いだが、20~60代では、いずれも大きく水をあけられている。

 政党支持率は、自民16%に対し、民主36%。

   ◇ ◇ ◇
【5区】田中を追う米山 勢いがない伊部

 公示直前に民主入りした田中は、有利な情勢。米山は激しく追う。政権選択が争点となる中、伊部は支持の広がりが見られない。

 公示直前に民主入りした田中は、民主支持層の8割を固めた。選挙区内には父親の故角栄元首相の根強い支持者がいて、前回は自民支持層の3分の1を取り込んだが、今回は1割程度にとどまっている。無党派層も米山とほぼ互角だ。

 年代別では、20代と30代で6割以上の支持をまとめる。職業別では、主婦層の5割に浸透する。製造・サービス従事者層や事務・技術職層で5割以上の支持を得る。人口の多い長岡市では6割の支持をまとめる。

 故角栄元首相の後継者と自負し、保守票の取り込みを狙う米山は、自民支持層の8割を固め、公明支持層にも浸透している。特に山間部に力を入れて運動を展開しており、魚沼市や南魚沼市などでは田中を激しく追う。

 職業別では、農林漁業者層と自営業者層で広がりを見せる。年代別では、50代で6割の支持を得て、それぞれ田中を上回った。

 伊部は、6割の社民支持層を獲得したが、無党派層の支持が少ない。20代と30代でも支持の広がりが見られず、厳しい戦い。

   ◇ ◇ ◇
【6区】筒井、優勢な戦い 苦しい高鳥・橋本

 筒井が支持基盤を固めて優勢な戦いを繰り広げる。前回、比例で返り咲いた高鳥は勢いが見られない。橋本は引き離されている。

 筒井は大規模な集会よりもミニ集会を数多く開き、個人に訴える戦略をとる。民主支持層をほぼ固め、自民支持層の2割にも食い込んでいる。無党派層の6割を集めた。

 「次の内閣」農水相の筒井は、農林漁業者層の7割の支持を得たほか、事務・技術職層などでも幅広い浸透を見せている。年代を問わず、安定した支持を獲得。特に50代から60代では7割を超える支持をまとめた。上越市や妙高市では、7割の支持を得ている。

 高鳥は安倍元首相らの応援を受け、自民支持層の8割をまとめた。公明支持層もほぼ固めている。だが、取り込みを図りたい無党派層への浸透は3割にとどまった。

 職業別では、主婦層で4割の支持を獲得し、筒井と互角。妻の出身地十日町市などでわずかに筒井を上回るが、元衆院議員の父親の出身地である糸魚川市を含め、他の地域では及ばない。

 橋本は共産支持層をほぼ固めているが、無党派層への浸透が見られない。

 政党支持率は、民主が27%と自民の23%をわずかに上回っている。

   ◆ ◆ ◆

《調査方法》
  調査方法 1、2、5区は22、23両日、3、4、6区は24、25両日、選挙区内の有権者を対象に、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかけ る「朝日RDD方式」により実施。目標は各選挙区400人。有効回答数と回答率は、1区435人、72%▽2区406人、74%▽3区426人、63% ▽4区445人、65%▽5区451人、76%▽6区471人、77%。




<富山県>     


3区で激戦展開
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000000908270003
2009年08月27日
衆院選中盤 本社情勢調査

  30日に投開票される衆院選で、朝日新聞社は22~25日に、県内各選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査をした。取材で得た情報を合わせ、 総合的に中盤の情勢を探った。1区は民主前職が一歩リードし、2区は自民前職が優位に立つ。3区は自民新顔と民主、社民推薦の無所属新顔が激戦を繰り広げ ている。ただし調査時点で、1、2区の3割程度、3区は4割の有権者が投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけての情勢は流動的だ。投票態度を明らかに した人でみた各区の情勢は次のとおり。
(本文中は敬称略。)

【1区】

村井氏一歩リード

 長勢氏、無党派層かぎ

  自民、民主の前職に、共産、幸福実現の新顔が絡む争いは、民主前職で社民、国民新が推薦する村井宗明が一歩抜け出している。民主、社民各支持層をほぼ固め たほか、無党派層の6割を取り込む。党の公約の目玉である「子ども手当」などの子育て支援を強調し、世代別では30~50代の支持に厚みがある。職業別で は、製造・サービス従事者層に支持が広がっている。

 自民前職の長勢甚遠は、自民支持層や推薦を受ける公明支持層をほぼ固めた。年代別では、70歳以上から高い支持を得る。支持が伸び悩んでいる無党派層の取り込みがかぎになりそうだ。

 共産新顔の佐伯めぐみは、「建設的野党」の立場を強調するが、伸び悩んでいる。幸福実現新顔の吉田かをるは厳しい戦いとなっている。

【2区】

宮腰氏幅広く浸透

 藤井氏が激しく追う

  自民前職の宮腰光寛が優位に立ち、社民新顔の藤井宗一が懸命に追う。宮腰は自民支持層や推薦を受ける公明支持層をほぼまとめ、無党派層の約6割の支持を得 る。党の景気対策や国道8号バイパス推進を実績として訴え、各年代、各職種に幅広く浸透。60代以上で圧倒的な強さを見せる。職業別でも、自営業者層や農 林漁業者層などを手堅くまとめ、高い支持を集める。

 藤井は野党共闘を弾みに政権交代を訴え、社民支持層を固めた。推薦を受ける民主、国 民新の各支持層への浸透も図る。民主支持層のほぼ7割をまとめたが、無党派層の支持は4割に届かず、伸び悩んでいる。自らが副会長を務める連合富山が中心 に選挙運動を展開、支持拡大を狙う。

 幸福実現新顔の小野彦治は、苦戦している。

【3区】

橘・相本氏競り合う

 柴田氏、支持集め懸命

 政権選択をかけ、自民新顔の橘慶一郎と、民主、社民推薦の無所属新顔相本芳彦が激戦を展開。みんなの党推薦の無所属新顔の柴田巧が追う。

 橘は公示後、自民党が組織戦術を強め、自民支持層の8割程度に浸透。公明支持層もまとめる。個人演説会を重ねて地盤を固めた。街頭活動も強化し、無党派層の4割を取り込む。

 相本は民主支持層の7割のほか、社民支持層をほぼ固めた。公示前から街頭活動を積極的に展開し、無党派層にも食い込む。30~40代の支持を広げ、製造・サービス従事者層の支持も厚い。

 柴田は国民新支持層に浸透している。地元の小矢部市や南砺市などで支持を集め、他市では後援会活動を強化している。幸福実現新顔の出口佑一は勢いが見られない。


  調査方法 2区は22、23の両日、1、3区は24、25の両日、選挙区内の有権者に対し、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日 RDD」により、それぞれ400人を目標に調査した。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区380人、73%▽2区403人、73%▽3区433人、 73%



<石川県>

【中盤の情勢・石川】田中に勢い、森迫る
http://www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270122.html
2009年8月27日15時34分

 ◇1区 奥田が一歩リードし、馳が激しく追う。奥田は民主支持層の9割近くを固めた。40代以下の支持が厚い。馳も自民、公明各支持層をまとめつつあ る。無党派層の支持は互角だ。佐藤は共産支持層の6割にとどまり苦しい。

 ◇2区 田中がやや優位に立ち、森が激しく追う。田中は民主支持層をまとめ、無党派層の半数以上や男性の6割近くに浸透。製造・サービス従事者層の支持 も厚い。14選を目指す元首相の森は連日、地元に張り付き、自民、公明各支持層を固めた。女性の支持を集める。

 ◇3区 近藤と北村が互角の激戦。近藤は民主支持層の9割以上を集め、無党派層の7割に浸透。50代以下の支持が高い。自民支持層をほぼまとめた北村 は、農林漁業者層や主婦層で優位に立つ。

◇調査対象区は次の通り(カッコ数字は小選挙区を示す)
【22~23日調査】  (1)(2)   【24~25日調査】  (3)


【決戦】中盤の情勢 本社が調査
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000908270004
2009年08月27日

  朝日新聞社は22日から25日にかけ、県内各選挙区の有権者に電話による選挙情勢調査を実施し、取材による情報も加えて中盤の総合的な情勢を探った。1区 と2区は、やや優勢な民主候補を自民候補が追い、3区は民主、自民候補が互角の激戦を繰り広げている模様だ。各選挙区とも調査時点では有権者の3割前後が 投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて情勢が大きく動く可能性もある。

(敬称略)

◇民主1・2区で優勢◇

=奥田氏、馳氏を一歩リード=

●1区

 奥田建(民主元職)が一歩リードし、馳浩(自民前職)が激しく追う。佐藤正幸(共産新顔)、松林淳一(諸派新顔)は厳しい。

 奥田は父・敬和時代からの支持者や労組がフル回転。民主、社民支持層をまとめ、共産支持層にも食い込む。40代以下や事務・技術職層、製造・サービス従事者層などに幅広く浸透し、党への追い風をつかんでいるとみられる。

 馳は自民、公明支持層を固め、70歳以上や主婦層の支持が厚い。知名度を生かしたアピールで逆風を乗り切る構えで、追い上げ次第で逆転の可能性も残す。当落のカギを握る無党派層の支持は、奥田と分け合っている。


=田中氏やや優位 追う森氏=

●2区

 田中美絵子(民主新顔)がやや優位に立ち、森喜朗(自民前職)が激しく追っている。宮元智(諸派新顔)は厳しい戦い。

 元首相に挑む構図が全国から注目を集める田中は、無党派層の6割近くに浸透。前回まで森と戦った一川保夫・参院議員の支援も受け、民主支持層の約9割を固めた。年代別では20代の6割以上から支持を得ている。

 14選を目指す森は、自民支持層の9割近くを固めた。実績を強調して、選挙区内に張り巡らせた後援会組織や支持団体の引き締めを図る。女性の6割近くに浸透しており、年代別では70歳以上の支持が7割台と厚い。


=近藤・北村氏が互角の戦い=

●3区

 近藤和也(民主新顔)と北村茂男(自民前職)が互角の激戦を繰り広げている。東義和(諸派新顔)は引き離されている。

 保守層の一部や連合石川、郵便局関係者の支援を受ける近藤は民主支持層の9割以上を固め、無党派層の7割に浸透している。50代以下のすべての年代で支持が北村を上回っており、事務・技術職層や自営業者層の支持が高い。

 圧倒的多数を占める自民県議や系列市議、町議の応援を受ける北村は、自民支持層の9割近くを固め、これまで自民候補以外が当選したことのない保守地盤をまとめつつある。農林水産業者層・主婦層の支持を集める。


         ☆           ☆

調 査方法・・・ 1、2区については22、23の両日、3区は24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式 で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区417人、76%▽2区394人、64%▽3区398人、 69%


<福井県>    



小選挙区情勢調査 1、3区民主やや優勢 
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000270908270002
2009年08月27日

  朝日新聞社は22~25日の4日間、県内3小選挙区の有権者を対象に、電話による選挙情勢調査を実施した。取材で得た情報とあわせて総合的に選挙戦中盤の 情勢を探った。1区は民主前職の笹木竜三氏(52)が頭一つ抜けだし、自民前職の稲田朋美氏(50)が激しく追う。2区は民主前職の糸川正晃氏(34)と 自民前職の山本拓氏(57)が互角の激戦を展開。3区は民主元職の松宮勲氏(65)がやや有利で、自民前職の高木毅氏(53)が懸命に追っている。ただ、 調査時点では投票態度を明らかにしていない人が2、3割おり、終盤に情勢が変化する可能性もある。投票態度を明らかにした人でみた各区の情勢は次の通り。

〈調 査方法〉 2区は22、23の両日、1区と3区は24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内 の有権者を対象に、各400人を目標に調査した。回答率と有効回答数は1区64%、402人▽2区73%、414人▽3区66%、397人。

 ■1区

 笹木氏は、民主支持層の9割を固めた。製造・サービス従事者層や自営業者層、男性のそれぞれ6割程度の支持を集め、3割弱を占める無党派層の半数超も取り込んでいる。選挙に「大いに関心がある」と答えた層の6割程度からの支持も受け、やや有利な情勢だ。

 稲田氏は、前回は保守分裂で6割程度の支持だった自民支持層の9割近くを固めた。女性の半数超からの支持、特に20代の女性から強い支持を得ているが、前回選挙で5割以上の支持を集めた主婦層や、無党派層からの支持がそれぞれ4割程度にとどまっている。

 共産新顔の金元幸枝氏(51)は、支持に広がりが見られず厳しい戦いだ。

 ■2区

 糸川氏は民主支持層の8割以上を固めた。男性の半数超から支持を集める。製造・サービス従事者層の6割近く、自営業者層の半数超からも支持を得ている。選挙に「大いに関心がある」層も半数超が支持している。

 山本氏は自民支持層の9割近くを固め、支持基盤の農林漁業者の8割近くも固めた。事務・技術職層の半数超、女性の6割程度から支持を受け、特に20代と30代、70歳以上の女性から支持を得ている。

 約4割を占める無党派層の支持は、糸川氏と山本氏がほぼ互角に分け合っている。

 幸福実現新顔の河合勇樹氏(47)は支持拡大に懸命だ。

 ■3区

 前回の1区から3区に移り、民主公認で立った松宮氏は、民主支持層の9割を固めた。事務・技術職層の6割、製造・サービス従事者層や男性の5割超から支持を受ける。選挙に「大いに関心がある」層の半数超も同氏の名前を挙げた。

 高木氏は自民支持層の9割近くを固め、20代男性の7割超、70代以上の女性、主婦層、農林漁業者の半数超から支持を得ている。3割を占める無党派層の6割程度も取り込み、懸命に追っている。

 幸福実現新顔の北野光夫氏(42)は、勢いが見られず、厳しい戦いだ。




<長野県>     


総選挙/民主支持33%、自民は21%
http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000000908280003
2009年08月28日

  自民党が大勝した前回05年衆院選の時に比べ、民主党を支持する人が大幅に増えている。朝日新聞社の世論調査では、当時19%だった県内の民主の支持率 が、今月22~25日の時点で33%に伸びた。逆に、当時28%と県内で最も高かった自民の支持率は、21%に落ち込んでいた。(西村宏治)

 他の政党の支持率は前回とほぼ変わらず、公明2%、共産3%、社民2%、国民1%だった。「支持政党なし」と「答えない・わからない」を合わせた無党派層は38%で、前回よりも減った。

 調査結果は誤差を含むため、細かなポイント差は比較できない。ただ、傾向を全体的にとらえれば、自民支持層と無党派層の減少分が、民主支持層の増加分に回ったと言える状況だ。

 民主は男性の支持率が40%と高く、女性の27%を上回った。年代別では60代の39%が最も高く、50代で38%、70歳以上で34%と続く。

 自民は男性の22%、女性の20%の支持を集めた。年代別では70歳以上から34%の支持を得たが、20~50代は十数%にとどまっている。

 選挙区別に見ると、1区は自民・民主がほぼ並んでいるが、ほかの4選挙区は民主が自民を上回った。全区で自民の方が高かった前回とは逆の状況だ。



<静岡県>     

5選挙区で民主優位/本社情勢調査
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000908270004
2009年08月27日

  30日の総選挙投開票を控え、朝日新聞社は県内各選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を行い、取材での情報と合わせて総合的に中盤情勢を 探った。1~3区、5、6区で民主候補が優位に立ち、4区でも民主がやや先行する。7区は、前回郵政民営化に反対して落選した無所属元職がリードし、8区 では自民前職と民主新顔の激戦模様となっている。ただ、全体の3~4割の人が投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて情勢は流動的だ。

 ◆牧野が他候補引き離す/1区

 返り咲きを狙う牧野が他候補を引き離している。前回次点に3万票差をつけて当選した上川が激しく追っている。佐藤、池野は支持の広がりが見られない。

  前回仲たがいした連合静岡の支援を取り付けた牧野は、民主支持層の9割を固めている。鳩山由紀夫代表や高木剛・連合会長が応援に駆けつけた街頭演説では、 政権交代の必要性を強調。無党派層の半数に浸透している。60代の7割以上が支持し、中小企業や商店主への浸透を図る中、製造・サービス従事者層や主婦層 からの支持も多い。

 農協や商工会議所から支援を受ける上川は、自民支持層の8割を固めた。ただ、菅義偉・選挙対策副委員長が応援に駆け つける中、無党派層の支持は4割に満たない。年代別では、70歳以上で唯一半数以上を取り込んでいる。かつて少子化担当相を務めており、子育て支援の充実 やワークライフバランスの実現を訴えているが、主婦層への浸透は3割にとどまっている。

 公示10日前に立候補を表明した佐藤は、民間出身や子育て世代であることを強調しているが、知名度の低さは否めず、無党派層への浸透も弱い。

 池野は共産支持層以外の支持拡大が課題だ。

 ◆城内が優位、斉木が猛追/7区

 事実上三つどもえの戦いは、城内が優位に立ち、斉木が激しく追っている。片山は伸び悩んでいる。

  郵政造反組として前回選挙で落選後、選挙区内にくまなく小規模の後援組織を立ち上げた城内は、無党派層の7割を押さえる。一部の自民市議からも支援を取り つけるなど自民支持層の半数以上に浸透。民主支持層も取り込んでいる。政権交代が起きても日本の政治は「変わらない」と答えた人の6割以上が支持してい る。20代の7割以上、女性からも6割近い支持を得ている。

 民主党の公募で昨年立候補を決めた斉木は、連合の支援を受け、街頭演説や集会をこまめに繰り返しており、民主支持層の6割を固めた。一方で、民主が支援した川勝平太知事が当選した知事選の「追い風」を期待するが、無党派層からの支持は2割に満たない。

  前回選挙で小泉元首相の「刺客」として送り込まれた片山は、推薦を受けた公明支持層を取り込んでいる。しかし、自民党県連の推薦を受けて自民県議らが選対 幹部を務めるものの、自民支持層をまとめきれていない。陣営は4年間の実績を強調し、製造業中心の地区で中小企業への浸透を図るのに必死だ。

 ◆塩谷と斉藤、競り合う/8区

 塩谷と斉藤が激しく競り合い、平賀は苦戦している。

  麻生内閣で文部科学大臣に初入閣し6期目を狙う塩谷は、自民、公明各支持層をほぼまとめた。麻生政権に逆風が吹く中で、現職大臣の強みを生かし、集会には 教育関係者なども駆けつける。無党派層の7割を固め、共産支持層も4割近く取り込む。ヤマハや浜松ホトニクスなど企業からの支援を受け、製造・サービス従 事者層では4割以上が支持する。女性からの支持も多い。

 07年に民主8区総支部長に就任した斉藤は、民主支持層の8割以上を固めた。連 合系労組やスズキの支援を受けながら、製造・サービス従事者層の6割近くに浸透している。自営業者層は7割近くを取り込み、男性からの支持が多い。しか し、塩谷に比べると知名度はまだ低く、公示日以降に党本部から岡田克也幹事長が繰り返し訪れているが、無党派層への浸透が2割と弱い。

 2大政党への批判を強める平賀は、共産支持層への浸透が半数以下にとどまる。

 ◆細野、支持広げリード/5区

 過去2回、細野が勝利をおさめた両者の3度目の直接対決は、細野が引き離している。斉藤は勢いがない。

  4期目を狙う細野は、民主支持層をほぼ固め、無党派層の7割以上、自民支持層の3割に食い込む。年代別では、20代、50代で斉藤を圧倒。製造・サービス 従事者層の8割近くに浸透している。有権者の約4割を占める斉藤の地元・富士市にも積極的に入って街頭演説をこなすなど、従来の斉藤票を切り崩し、支持を 広げている。

 前回、前々回と比例区で復活し、現在、自民党県連会長を務める斉藤は、動員に頼らない街頭演説で景気対策などを訴える。自 民、公明各支持層への浸透は見られるが、無党派層で弱い。農林漁業関係者への浸透に自信を持つ一方、「小選挙区での当選に向けた課題」とする若者への食い 込みは足りない。地元富士市での基盤固めに必死だ。

 ◆津川がリードし懸命に原田追う/2区

 過去2回原田が制した両者3度目の争いは、津川がリードし、原田が懸命に追っている。

  津川は民主支持層をほぼ固めた。子ども手当の支給や年金・医療制度の見直しなどマニフェストの実現を訴え、無党派層の7割近くを取り込む。製造・サービス 従事者層や事務・技術職層、自営業者層からいずれも6割以上の支持を得た。50代の支持は8割に迫り、都市部のほか、農村部にも浸透を図る。

  原田は元建設相の父昇左右の後援会組織を背景に地元経済の活性化を訴える。谷垣禎一元国交相らが応援に駆けつけ、自民支持層の8割近くを固める。公明支持 層も取り込んでいるが、無党派層への浸透は3割と弱い。政権交代しても日本の政治は「変わらない」と答えた人の支持は、半数以下となっている。

 ◆安定した戦いで渡辺が水あける/6区

 5選を目指す渡辺が安定した戦いぶりでリードしている。前回比例区で復活当選した倉田は引き離されている。

  6区内のほぼ全市に後援会事務所を持つ渡辺は、民主支持層をしっかりと固める。税金の無駄遣い根絶や子育て支援の充実を訴え、無党派層も7割以上に浸透。 自営業者層で8割以上、主婦層や製造・サービス従事者層でも支持が広がる。男性の7割以上を取り込み、年代別では50代が8割台と特に強い。

 前回、公示直前に「国替え」した倉田は、農業、漁業団体や企業などの推薦を取り付け、内需主導型経済の実現を訴える。自民、公明各支持層に浸透は見られるが、無党派層は3割に満たない。年代別では、20代で半数以上を取り込んでいるが、他の世代では渡辺に及ばない。

 ◆優位に立つ小山 やや厳しい柳沢/3区

 これまで民主が一度も勝ったことがない3区で、小山が優位に立っている。9期目を目指す柳沢はやや厳しい。

 民主党参院議員の地盤なども生かして街頭演説や集会を繰り返す小山は、民主支持層をほぼ固め、共産支持層にも食い込む。「掛川生まれ、磐田育ち」で地縁・友人関係も強い中、無党派層の6割に浸透している。20代からは8割近い支持を得ている。

  今回初めて公明の推薦を受けた柳沢は、自民、公明各支持層をまとめる。閣僚経験もあり、景気対策や農業振興を訴えるが、無党派層の支持は4割。事務・技術 職、製造・サービス従事者、自営業者各層でも4割に満たない。年代別で半数以上の支持を得ているのは70歳代以上のみだ。

 ◆田村一歩リード 激しく追う望月/4区

 事実上の一騎打ちは、田村が一歩リードし、望月が激しく追う形だ。

 前回比例区で復活当選した田村は、民主支持層をほぼ固めた。街頭演説とミニ集会で「政権交代」の必要性を訴え続ける中、無党派層の7割以上を取り込む。前回圧倒された望月の地元地域にも食い込んでいる。20代の支持は7割を超え、主婦層からも高い支持を得ている。

 5連続当選を目指す望月は、自民支持層の8割台を取り込み、公明支持層もまとめるが、無党派層は2割台にとどまる。街頭演説では地域活性化を強調するが、事務・技術職、自営業者、主婦の各層での支持がいま一つ。年代別での支持が半数に達しているのは40代のみ。

 ◇ 調査方法 1、2、7、8区については22、23の両日、3~6区については24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝 日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区424人、75%▽2区437人、60% ▽3区436人、62%▽4区453人、67%▽5区460人、68%▽6区427人、77%▽7区447人、71%▽8区434人、75%


<愛知県>    

2009総選挙

衆院選小選挙区 本社情勢調査
http://74.125.153.132/search?q=cache:bzpuyaZKq6IJ:mytown.asahi.com/aichi/news.php%3Fk_id%3D24000420908270001
2009年08月27日

●全15区で民主がリード

  30日投開票の総選挙について、朝日新聞社は22~25日、県内全15選挙区の有権者を対象に電話調査し、取材結果も踏まえて中盤の情勢を探った。投票態 度を明らかにしている人でみると、全選挙区で民主が優勢だった。一部の選挙区では自民が追い上げている。ただ投票態度を明らかにしていない有権者が3~4 割いるほか、「投票先を変えることがある」という人も2~3割おり、終盤にかけて情勢が変わる可能性もある。


 調査方法 コン ピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、県内全15選挙区の有権者を対象に、各区400人目標で電話調査をした。4、5、 8、10、11、12、15区は22、23両日、1、2、3、6、7、9、13、14区は24、25両日に実施した。有効回答数と回答率は次の通り。1区 403人、74%▽2区453人、74%▽3区424人、69%▽4区338人、70%▽5区402人、72%▽6区466人、64%▽7区421人、 73%▽8区459人、64%▽9区409人、71%▽10区421人、65%▽11区405人、71%▽12区421人、72%▽13区425人、 74%▽14区444人、72%▽15区408人、63%。



【1区】佐藤、他候補引き離す


木村 恵美 59 共新
河田 成治 42 諸新
佐藤 夕子 46 民新
篠田 陽介 36 自[前](1)
平山 良平 61 社新


 佐藤が有利な情勢。篠田、木村は厳しい。平山、河田も伸び悩んでいる。
 河村たかし・名古屋市長の秘書だった佐藤は、民主支持層をほぼまとめ、自民支持層の一部に食い込む。無党派層も半数近くに浸透している。
 篠田は自民支持層の8割強に支持され、公明支持層からの支持も得るが、無党派層は3割程度しか浸透していない。年代別では、70歳以上の支持が厚い。
 木村は共産支持層の6割をまとめるにとどまっている。
 平山と河田は勢いが見られず、無党派層での支持に広がりが見られない。


【2区】幅広い年代 古川支持

古川 元久 43 民前(4)
石田  昭 67 諸新
宮原美佐子 47 自新
斉藤 愛子 53 共新


 古川が優位に立っている。宮原と斉藤は苦しい。石田も勢いがない。
 5回連続当選を目指す古川は、民主支持層を固めた。自民支持層の3割近く、公明支持層の一部にも食い込んでいる。無党派層も8割を取り込んでいる。幅広い年代で支持を集めている。
 宮原は自民支持層の7割が支持する。五輪女子マラソンの代表選手だったことをアピールするが、無党派層は2割弱にしか浸透できていない。
 斉藤は共産支持層を固めているが、支持の広がりが見られない。
 石田は厳しい戦い。


【3区】近藤が安定した戦い


服部 輝成 32 諸新
近藤 昭一 51 民前(4)
本村 伸子 36 共新
馬渡 龍治 52 自[前](1)

 近藤が優位に立っている。馬渡と本村は、ともに支持拡大に懸命。服部は苦しい。
 近藤は選挙区内の県議や市議のほか、労組などにも支えられている。民主支持層をほぼ固め、無党派層の6割近くからも支持されている。
 馬渡は自民支持層の9割近くをまとめ、公明支持層の大半も取り込んでいる。無党派層は2割強にしか浸透できていない。
 女性からの支持が厚い本村は、共産支持層の9割近くをまとめたが、無党派層に浸透しきれていない。
 服部は勢いがなく、厳しい戦いになっている。


【4区】牧が先行 苦しい藤野

今井田俊一 54 諸新
藤野真紀子 59 自[前](1)
牧  義夫 51 民前(3)
瀬古由起子 62 共元(2)


 牧が、ほかの3候補を引き離している。藤野と瀬古は苦戦し、今井田は厳しい。
 4選を目指す牧は、民主支持層の9割を押さえている。無党派層の7割にまで支持が広がっており、自民支持層や公明支持層の一部にも食い込む。
 「落下傘候補」だった藤野は前回、小泉旋風に乗って比例で復活したものの、この間の活動不足がたたっている。自民支持層の6割弱しかまとめ切れず、伸び悩んでいる。
 瀬古は共産支持層をほぼ固め、公明支持層にも浸透するが及ばない。今井田は支持の広がりが見られない。


【5区】赤松堅調 寺西出遅れ


赤松 広隆 61 民[前](6)
寺西  睦 45 自新
吉田 知子 64 諸新


 赤松が安定した戦いぶりを見せ、寺西は伸び悩む。吉田は苦戦している。
 党選対委員長を務める赤松は民主支持層の大部分をまとめた。連合系労組の応援を受けており、特に製造・サービス従事者層の支持が厚い。無党派層の7割に支持が広がっており、自民支持層の3割にも浸透している。
 初挑戦の寺西は自民支持層の6割しか押さえ切れていない。ただ公明支持層への浸透は進んでいる。地元の中村区を除くと、地域によって支持にばらつきがあり、出遅れの要因となっている。
 吉田は引き離されている。


【6区】石田芳有力 水あける

福原真由美 49 諸新
稲垣 寛之 36 無新
長谷川浩司 46 無新
石田 芳弘 63 民新
丹羽 秀樹 36 自前(1)

 石田が優位に立つ。丹羽は苦戦。稲垣、福原、長谷川も勢いがない。
 新顔の石田は民主支持層の8割強をまとめ、自民や公明支持層の一部に食い込んでいる。無党派層の6割からも支持を得ている。年代別では、30~60代の支持が厚い。
 再選を目指す丹羽は自民支持層の8割をまとめ、公明支持層も取り込んでいる。無党派層は4割弱が支持する。年代別では、70歳以上の支持が比較的ある。
 稲垣、福原、長谷川はいずれも、支持の広がりが見られない。無党派層にも浸透できておらず、厳しい。



【7区】山尾優勢 鈴木淳苦戦


山尾志桜里 35 民新
鈴木 淳司 51 自前(2)
永田久美子 47 諸新

 初挑戦の山尾が、3選を目指す鈴木を引き離している。永田は支持の広がりが見られない。
 元検事で公募候補の山尾は、民主支持層の9割以上をまとめた。共産支持層や無党派層も取り込んで、優位に立っている。製造・サービス従事者層や自営業者層の支持が比較的、厚い。
 瀬戸市議から転じた鈴木は「地元」を強調し、自民支持層と公明支持層をほぼ固めている。20代や70歳以上の支持を集めるものの、現役世代への浸透が進まず、厳しい戦いとなっている。
 永田は勢いがない。


【8区】無党派層8割が伴野

三丁目伸哉 43 諸新
伴野  豊 48 民[前](3)
伊藤 忠彦 45 自前(1)


 前回、比例で復活した伴野がリードし、伊藤は厳しい戦いを強いられている。三丁目は勢いがない。
 伴野は、党県連代表として「政権交代の実現」を訴え、民主支持層の9割以上をほぼ固めた。無党派層の8割近くまで支持を広げ、自民支持層の一部にも食い込む。
 伊藤は自民支持層の8割をまとめた。公明支持層もほぼ押さえたものの、無党派層の支持は2割ほど。世代では60代以上、職業では自営業者層、農林漁業者層での支持が比較的、厚い。
 三丁目は支持拡大に懸命だ。


【9区】岡本浸透 海部苦しく

岡本 充功 38 民[前](2)
板谷紀美子  55 諸新
海部 俊樹 78 自前 (16)


 前回は比例復活だった岡本が先行し、元首相の海部は伸び悩んでいる。板谷は引き離されている。
 現役医師の岡本は、医療や福祉への強さを訴え、ほぼ全世代で戦いを優位に進めている。民主支持層の9割を固め、共産支持層や無党派層にも浸透する。自民支持層の一部にも食い込んでいる。
 17選を目指す海部は長年の「経験」をアピール、自民支持層のほぼ8割をまとめているものの、支持層自体の目減りに追いつかない。公明支持層はほぼ押さえた。無党派層は岡本に及ばない。
 板谷は苦しい。


【10区】杉本優位 厳しい江崎

杉本 和巳 48 民新
中村 秋則 36 諸新
江崎 鉄磨 65 自前(4)

 杉本が優位に立ち、江崎には勢いがない。中村は苦しい戦いだ。
 2度目の挑戦となる杉本は、70歳以上を除く全世代で支持をリードする。民主支持層の9割をまとめ、自民支持層、公明支持層の一部にも浸透する。無党派層は5割ほどで、4割近い江崎と分け合っている。
 「地元生まれ、地元育ち」を売りにする江崎は、高齢世代や女性で比較的支持が厚くなっている。自民支持層の8割近くをおさえたが、公明支持層は固め切れていない。
 中村は支持が伸び悩み、厳しい。


【11区】古本が土井引き離す

古本伸一郎 44 民前(2)
土井 真樹 49 自[前](1)
中根 裕美 35 諸新


 古本は安定した戦いぶり。土井は勢いが見られない。中根も苦戦している。
 トヨタ系労組の組織票に支えられている古本は30、40代の支持が厚く、事務・技術職層や製造・サービス従事者層を手堅くまとめている。民主支持層の大半を固め、自民支持層で2割程度、無党派層の7割強の支持を得ている。
 土井は農林漁業者層の支持が比較的厚く、70歳以上の支持が多い。自民支持層の8割近くが支持しているが、無党派層からの支持は3割弱で、浸透しきれていない。
 中根は、支持の広がりが見られない。


【12区】中根康を杉浦が追う

後神 芳基 46 諸新
八田ひろ子 63 共新
杉浦 正健 75 自前(6)
中根 康浩 47 民元(1)

 中根が優位に立ち、杉浦が懸命に追っている。八田と後神は厳しい。
 中根は、選挙区内で民主党県議出身の市長誕生を追い風に、同党支持層の9割近くをまとめた。自民や公明支持層の一部に食い込み、無党派層も半数強を取り込んでいる。
 今回、小選挙区だけに立候補した杉浦は、自民支持層の9割を固めた。公明支持層の7割からも支持を得ている。無党派層は4割近くが支持している。
 八田は共産支持層を手堅くまとめている。
 後神は支持の広がりが見られない。


【13区】大西に大村が肉薄

大西 健介 38 民新
室田  隆 46 諸新
大村 秀章 49 自前(4)

 元衆院議員政策秘書の大西が一歩抜け出し、5選を目指す大村が肉薄している。室田は苦しい戦い。
 新顔の大西は、トヨタ系労組などに支えられ、製造・サービス従事者層の厚い支持を受ける。民主支持層や共産支持層をほぼ押さえたものの、無党派層は、大村とほぼ互角に分け合っている。
 厚生労働副大臣として社会保障の充実を訴える大村は、60代以上の支持を多く集めている。農林漁業者層や自営業者層に支持を広げるなど、懸命に追い上げている。
 室田は伸び悩んでおり、厳しい。


【14区】鈴木克、杉田をリード

鈴木 克昌 65 民前(2)
鈴木 英文 36 諸新
杉田 元司 58 自[前](1)

 3選を目指す鈴木克が安定した戦いを進め、杉田は引き離されている。鈴木英は支持の広がりが見られない。
 県議や蒲郡市長を務めた鈴木克は知名度を生かし、全世代を通じて満遍なく支持を集めている。民主支持層は9割強をまとめ、無党派層の支持も厚い。自民支持層や公明支持層の3割ほどにも食い込んでいる。
 前回比例復活の杉田は、農林漁業者層で7割ほどの支持を集めるほかは、劣勢に立たされている。自民支持層も公明支持層も7割程度しか固め切れていない。
 鈴木英は伸び悩む。


【15区】森本、山本に一歩先行

森本 和義 43 民新
山本 明彦 62 自前(3)
斎藤  啓 38 共新
高橋 信広 37 諸新


 森本がやや先行し、山本が懸命に追う展開。斎藤と高橋は引き離されている。
 新顔の森本は、30~50代からの支持を集めている。製造・サービス従事者層や主婦層の支持が厚い。民主支持層の9割を固め、無党派層の半数に浸透している。
 4選を目指す山本は20代と70歳以上の支持が多い。農林漁業者層や自営業者層が支持している。自民支持層の9割近くが支持する。無党派層は3割程度が支持している。
 斎藤は共産支持層を固めた。
 高橋は勢いが見られず、苦しい。


小選挙区の区割り

(1) 名古屋市東区、北区、西区、中区(2)名古屋市千種区、守山区、名東区(3)名古屋市昭和区、緑区、天白区(4)名古屋市瑞穂区、熱田区、港区、南区 (5)名古屋市中村区、中川区、清須市、西春日井郡(6)春日井市、犬山市、小牧市(7)瀬戸市、大府市、尾張旭市、豊明市、日進市、愛知郡(8)半田 市、常滑市、東海市、知多市、知多郡(9)一宮市(旧尾西市の区域)、津島市、稲沢市、愛西市、海部郡(10)一宮市(旧尾西市の区域以外)、江南市、岩 倉市、丹羽郡(11)豊田市(旧稲武町の区域以外)、西加茂郡(12)岡崎市、西尾市、幡豆郡、額田郡(13)碧南市、刈谷市、安城市、知立市、高浜市 (14)豊川市、豊田市(旧稲武町の区域)、蒲郡市、新城市、北設楽郡、南設楽郡、宝飯郡(15)豊橋市、田原市、渥美郡



敬称略。候補者一覧は届け出順。年齢は投票日現在。[前]は前回比例区復活当選。カッコ数字は当選回数。




<岐阜県>     


総選挙
民主、3選挙区で勢い
http://74.125.153.132/search?q=cache:MkVnX4mth7EJ:mytown.asahi.com/gifu/news.php%3Fk_id%3D22000330908270002

 朝日新聞社は県内5つの各小選挙区ごとに電話による情勢調査を実施し、取材による情報と合わせて総合的に中盤情勢を探った。
 主な候補の戦いぶりをみると、1、3区は、民主が安定した支持を得ている。2区は自民と民主が激戦を繰り広げ、4区は自民がやや有利な情勢だ。5区は民主が頭ひとつ抜け出した。
 ただ、調査時点で投票態度を決めていない有権者が3~4割おり、情勢は終盤にかけて大きく変化する可能性もある。

◆【1区】柴橋安定、野田が追う
 2度目の挑戦となる柴橋が幅広い年代層に支持を広げて安定した戦いぶりをみせ、6選を目指す消費者行政相の野田が後援会組織を引き締め、実績を訴えて激しく追い上げている。県内小選挙区で唯一の共産候補となった鈴木には勢いが見られない。
 柴橋は駅前での辻立ちや街頭演説に力を入れ、民主支持層の9割をほぼ固めたほか、都市部の動向のカギを握る無党派層の5割程度にも支持を広げている。公明支持層の一部も取り込んでいる。男性の6割程度の支持も固め、職業別でも自営業者層など幅広く浸透している。
 野田は自民支持層の9割程度を固め、公明支持層にも手堅く支持を広げている。無党派層への浸透は4割程度。女性からの支持を柴橋とほぼ対等に分け合っている。
 鈴木は共産支持層をほぼまとめているものの、ほかの支持層で伸び悩んでいる。

◆【2区】棚橋と橋本 競り合う
 棚橋と橋本が競り合い、激戦を繰り広げている。
 5選を目指す棚橋は、企業訪問や地域ごとの個人演説会に力を入れ、自民支持層と公明支持層をほぼまとめた。無党派層の6割程度にも浸透している。年代別では50代以上の支持が比較的厚い。職業別では農林漁業者層や主婦層にも支持を広げている。
  橋本は、街頭活動や支援を受ける連合系労組への浸透を図り、民主支持層の9割以上を固め、共産支持層の大部分を取り込んでいる。無党派層の支持は3割程度 と伸び悩んでいる。年代別では30代、40代の支持を集めている。職業別では、事務・技術職層からの支持が比較的厚い。

◆【3区】園田優位、武藤は苦戦
 園田が優位に立ち、武藤は厳しい戦い。
  過去2回は比例復活で当選した園田は、「政権交代」を訴え、民主支持層の9割以上を固め、共産支持層の一部を取り込む。さらに、自民や公明支持層にも食い 込み、無党派層の7割程度にも浸透している。幅広い年代層からの支持を集めている。職業別では、製造・サービス従業者層や自営業者層、主婦層からの支持が 比較的厚い。
 前回は約1万7千票差で勝った武藤は、自民、公明支持層の8割をほぼまとめた。社民支持層の一部からも支持を得る。年代別では70歳以上、職業別では農林漁業者層に支持が広がっている。無党派層には浸透しきれていない。

◆【4区】金子やや先行、今井続く
 金子がやや優位で、今井がわずかな差で続いている。
 選挙戦で他の候補の応援で全国を回っていた金子は、地元での活動にも力を入れている。自民支持層の9割をほぼ固めた。女性からの支持も厚い。職業別では、農林漁業者層からの支持がある。年代別では、70歳以上に浸透している。
 知名度を上げようと街頭活動に力を入れる今井は、民主支持層の8割程度をほぼ固めた。職業別では、事務・技術職層や製造・サービス従事者層からの支持に広がりがある。年代別でみると、20代の大部分を取り込んでいる。

◆【5区】阿知波が一歩抜け出す
 2回目の挑戦となった阿知波が、やや有利に戦いを進めており、古屋が懸命に追う。
 阿知波は、政権交代を訴えて民主支持層の9割をほぼ固めた。小選挙区に候補者を立てなかった共産支持層の大部分も取り込む。天下り根絶を約束し、自営業者層からの支持が6割程度と比較的厚い。無党派層は4割程度で、浸透しきれていない。
 古屋は自民支持層と、推薦を受ける公明支持層のいずれも9割程度をほぼ固めた。「保守」をアピールし、農林漁業者層と女性にも浸透している。50代、70歳以上で比較的厚い支持を得ている。職業別では自営業者層、年代別では60代からの支持への広がりがみられない。

●調査方法
  1、4、5区は22、23の両日、2、3区は24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有 権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区457人、75%▽2区402人、65%▽3区422人、72%▽4区 427人、70%▽5区423人、67%




<三重県>     

民主、1・4区も勢い
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000908270002
2009年08月27日




◇◆衆院選小選挙区 本社情勢調査◆◇

  衆院選の投開票日を30日に控え、朝日新聞社は22~25日、県内各選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報を合わせ て総合的に中盤の情勢を探った。投票態度を明らかにした人で見ると、1、2、3区は民主前職がリード、4区は民主前職がやや優位、5区は民主と自民の両候 補が競り合っている。前回05年の衆院選での議席は民主2、自民3で、形勢が逆転する勢いだ。ただ、調査時点で投票態度を明らかにしていない人が3割前後 いて、情勢は変化する可能性もある。


■1区 中井先行、川崎やや苦戦

 中井が有利な情勢で、川崎はやや厳しい。後谷は支持の広がりが見られない。

  中選挙区時代を含めて川崎と11回目の対決となる中井は、民主支持層の9割を固め、無党派層の6割にも浸透。自民支持層の一部にも食い込む。性別や年代を 問わず、幅広い支持を集めている。職業別でも、事務・技術職層、製造・サービス従事者層、主婦層などから支持を得る。地域別では、無党派層が多い都市部で 安定した戦いぶりを見せている。

 小選挙区導入後、96年を除いて中井に勝っている川崎は、自民支持層の8割近くを固め、推薦を受ける公明の支持層もほぼまとめた。今回、候補者の擁立を見送った共産の支持層では、中井と川崎が支持を分け合っている。



■2区 中川が優位、鈴木は苦戦

 中川が優位に立つ。鈴木は苦戦し、中野、萩は厳しい戦い。

 中川は、民主支持層の9割以上を固め、自民、公明、共産各支持層の一部も取り込む。無党派層の6割にも浸透。年代別では、30代以上の幅広い年代から支持を集める。職業別でも、事務・技術職層、製造・サービス従事者層、主婦層などから支持を得る。

 経済産業省の職員から転身した鈴木は、自民支持層の8割を固め、推薦を受けた公明支持層へも浸透しているが、無党派層への広がりが見られない。若さをアピールし、20代の支持は中川と互角だが、それ以外の年代には浸透していない。

 県内の小選挙区で唯一の共産候補の中野は、共産支持層をまとめきれず勢いがない。



■3区 岡田は安定 厳しい平田

 党幹事長として知名度の高い岡田が安定した戦いぶりだ。平田は厳しい戦い。野原は支持の広がりが見られない。

 岡田は、民主支持層の9割超を固めたほか、無党派層の8割ほどにも浸透。自民支持層の5割ほども取り込み、安定感がある。性別や年代を問わず、幅広い層から支持を集めている。職業別では、事務・技術職層、製造・サービス従事者層、主婦層の支持が厚い。

 平田は推薦を受けた公明の支持層をほぼ固めたが、自民支持層をまとめきれていない。無党派層の支持も伸び悩んでいる。03、05年の衆院選では比例区の名簿上位で復活当選したが、今回は優遇措置がなく支持拡大に懸命だ。



■4区 森本やや有利 追う田村

 森本がやや先行し、田村が激しく追う。高良は引き離されている。

  森本は民主支持層の9割以上を固めた。男性からの支持が比較的厚い。年代別では、30~40代から支持を集めている。地域別では、前回の衆院選で知名度が 低く票があまり伸びなかった旧久居市や旧一志郡で、田村と互角の戦いをするほか、郡部で安定している。職業別では、製造・サービス従事者層や農林漁業者層 から支持を集めている。

 5選をめざす田村は、自民支持層の9割以上をまとめたほか、推薦を受けた公明の支持層の大部分を固めた。無党派層では、森本と支持を分け合っている。年代別では、50代や70歳以上の支持が比較的厚い。職業別では、事務・技術職層や主婦層から支持を得ている。



■5区 藤田・三ツ矢が激戦展開

 藤田と三ツ矢が激戦を繰り広げている。大原は勢いが見られない。

  自民系県議の祖父、自民系県議でその後離党して支援に回った父を持つ藤田は、三ツ矢と都市部で競り合うほか、保守地盤の強い南勢地域の郡部や東紀州地域で も伯仲している。支持政党別では、民主支持層の8割以上を固め、無党派層の5割程度の支持を得る。年代別では、30~50代の支持が比較的厚い。職業別で は、事務・技術職層や主婦層から支持を集める。

 比例重複立候補を辞退して「背水の陣」で臨む三ツ矢は、自民支持層の9割以上をまとめ、 公明支持層の大部分を固めた。無党派層からも4割程度の支持を集める。年代別では、20代や70歳以上の支持が比較的厚い。職業別では、自営業者層や農林 漁業者層から支持を得ている。


◎〈調査方法〉県内5選挙区のうち、3、5区は22、23の両日、1、2、4区は24、25の 両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答 率は次の通り。▽1区=444人、66%▽2区=438人、63%▽3区=423人、75%▽4区=450人、66%▽5区=406人、63%。

<滋賀県>    

8.30 総選挙
【選ぶ】
民主、全選挙区でリード
http://74.125.153.132/search?q=cache:2w1yYgvbiBAJ:mytown.asahi.com/shiga/news.php%3Fk_id%3D26000230908270001
2009年08月27日

【小選挙区 中盤の本社情勢調査】

  30日の衆院選投票日を前に朝日新聞社は22~25日、全国で電話による情勢調査を実施し、県内4選挙区について、取材で得た情報とあわせて中盤の情勢を 探った。全選挙区で民主前職の4候補がリードし、議席を独占する可能性もある。自民公認の4候補は支持拡大に懸命だ。1、3、4区の共産新顔は伸び悩み、 幸福実現の4候補は厳しい。ただ、調査時点で約3割の人が投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて情勢が変わる可能性もある。投票態度を明らかにした 人でみた各区の情勢は次の通り。(敬称略)

【1区/川端 8選へ優勢】

 民主への追い風に乗り、8選を目指す川端が優位に立っている。

  川端は前回小選挙区で敗れた反省から、公示前から駅での演説やミニ集会などを繰り返し、地元の活動に力を入れてきた。連合滋賀の組織を軸に民主支持層の大 半を固めたほか、無党派層からも約6割の支持を集めている。幅広い年齢層に浸透しており、訴えの中心に据えた「政権交代」について、「よい方向に向かう」 と考える人の約8割が支持している。

 前回川端を破った上野は、「古い政治との決別」「政治の世代交代」をキーワードに訴え、自民への逆風をかわす選挙戦を繰り広げてきた。自民支持層はほぼまとめ、公明支持層にも浸透している。ただ、無党派層などへの支持の広がりが見られず、苦戦を強いられている。

 国政に8度目の挑戦となる川内は「派遣切り」などの雇用問題などを訴え、共産支持層の約7割をまとめた。40、50代の人気が高く、支持拡大に懸命だ。

 幸福実現の対中は浸透が見られず、苦しい。

【2区/田島の戦い安定】

 3選を狙う田島が安定した戦いを続けている。

  田島は、2年前の統一地方選で2人から7人に増えた選挙区内の民主系県議と手を携えた選挙戦を展開。無駄を省いた国予算の抜本的な組み替えや農業への戸別 所得補償制度の創設などを訴える。民主支持層を固めたほか、候補擁立を見送った共産の支持層も約8割をまとめた。無党派層からも7割近い支持を得ている。 30、40代に人気があり、政権交代が「よい方向に向かう」とする人たちからの支持も高い。

 前回の郵政選挙で「刺客」として立ち比例で 復活当選した藤井は、地元のインターチェンジ設置など4年間の実績を訴える選挙戦を展開。保守分裂選挙だった前回の影響が心配されたが、自民支持層の約8 割を固め、公明支持層もまとめている。70歳以上の女性に比較的人気があり、自営業者層の支持も高い。しかし無党派層への浸透が進まず、厳しい戦いになっ ている。

 幸福実現の池田は伸び悩んでいる。

【3区/三日月 優位保つ】

 京都や大阪の通勤圏として人口増の選挙区。前回選挙を266票差で制した三日月が、今回は安定した支持を得て優位に立っている。

  三日月は日頃から地元でのミニ集会などに力を入れ、小さな会合などにも出席。選挙戦では「政権交代は日本の経営改革」と訴え、連合滋賀の支援も得て、民主 支持層を固めた。増加した新住民に多いとされる無党派層にも浸透が見られる。30、40代に人気があり、20代の女性からの支持も高い。

 前回の雪辱に燃える宇野は景気回復を訴えの中心にし、自民支持層の約8割をまとめた。公明支持層もほぼ固め、70歳以上の女性や20代の男性の人気は三日月をしのぐ。しかし、他党の支持層に食い込みが見られない。無党派層にも支持が広がらず、勢いが見られない。

 守山市議を6期務めた木村は国政選挙初挑戦。雇用の安定や社会保障の充実などを訴え、共産支持層をまとめた。しかし、無党派層などに浸透せず、党への支持拡大に懸命だ。

 幸福実現の森川は苦しい。

【4区/奥村 水をあける】

 3度続けて小選挙区で敗れ、選挙区での勝利を悲願に掲げる奥村が、他候補に水をあけて有利な情勢だ。

  奥村は年金の一元化や子ども手当の創設など党のマニフェストに沿った政策で政権交代を訴え、民主支持層をほぼ固めたほか、自民支持層にも食い込んでいる。 追い風もがっちりとつかみ、無党派層にも広く浸透している。男性からの人気が比較的高く、地盤の湖南市を中心にまんべんなく支持を広げている。

  自民前職の引退などに伴って公募で選ばれた武藤は、出遅れには若さ、逆風には「自民党改革」の訴えではね返そうと懸命だ。公明支持層をほぼまとめ、自民支 持層は6割強を固めた。ただ無党派層には浸透が見られず厳しい戦いとなっている。女性に比較的人気があり、農林漁業者層の支持も厚い。

 国政に4度目の挑戦となる坪田は労働者派遣法の改正などを訴え、共産支持層を手堅くまとめた。しかし、他党の支持層や無党派層に支持の広がりが見られない。

 幸福実現の曽我は厳しい。


《調査方法》
  2、3区については22、23の両日、1、4区については24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、 選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。1区525人、62%▽2区470人、59%▽3区462人、67% ▽4区447人、67%



<京都府>     

選 挙


【選択のとき 09総選挙】
民主、5選挙区で優勢
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000220908270001
2009年08月27日
小選挙区 中盤情勢調査

  30日投開票の総選挙を前に、朝日新聞社は22~25日、各選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報を加味して総合的 に中盤の情勢を探った。1、2、3、4、6区で民主候補が先行。5区では民主新顔と自民前職が互角の激しい戦いを続ける。ただ、調査時点で投票態度を明ら かにしていない人が各区とも3~4割おり、情勢が変化する可能性もある。投票態度を明らかにした人でみた各区の情勢は次の通り。(敬称略。候補者一覧は届 け出順。丸数字は当選回数)

平が先行、伊吹猛追

■1区(京都市上京区、中京区、下京区、北区、南区)

 穀田 恵二 62 共前5
 種村由美子 53 諸新
 平  智之 50 民新
 伊吹 文明 71 自前8

 3候補を軸にした争いは、民主の平が先行し、自民の伊吹が激しく追い上げる。共産の穀田は支持拡大に懸命だが、厳しい戦い。

  1区で民主初の議席を目指す平は、連合京都傘下の労組の支持を得るなど民主支持層の9割程度を固めた。立候補表明は昨秋だったが、「政権交代」を旗印に街 頭演説を繰り返して知名度も上昇。自民支持層の2割強、無党派層の6割弱を取り込んでいる。20~50代では、いずれも半数以上に浸透。事務・技術者層と 自営業者層で6割前後の支持を得ている。総選挙に「大いに関心がある」と答えた層の約6割を押さえている。

 自民党幹事長、財務相など要 職を歴任し、9選を目指す伊吹は自民支持層の約7割を押さえた。一方、無党派層に支持を広げようと街頭演説を増やし、民主のマニフェスト(政権公約)を 「実現性がない」などと批判しているが、無党派層の支持は約3割にとどまる。男性の支持は低めだが、女性の支持は比較的高い。70歳以上の層では半数近く が支持している。職業別では、主婦層の支持が他の職業に比べて高いものの、4割弱にとどまる。総選挙への関心度でも、「大いに関心がある」とした層への浸 透は約2割にとどまっている。

 共産は1区を全国唯一の「必勝区」と位置づけた。穀田は共産支持層をほぼ固めた。民主党中心の政権も想定し、演説では個別政策ごとに是々非々で対応する「建設的野党」を掲げるが、無党派層の支持は約1割にとどまる。40代の支持が比較的高い。

 種村は支持の広がりが見られない。

前原が引き離す

■2区(京都市左京区、東山区、山科区)

 山本 朋広 34 自前1
 前原 誠司 47 民前5
 原  俊史 42 共新
 軽部 芳輝 41 諸新
 藤田 高景 60 社新

 民主の前原が他候補を引き離し、安定した戦いぶりだ。自民の山本は厳しい戦い。共産の原と社民の藤田も伸び悩んでいる。

  6選を目指す前原は、民主支持層をほぼ固め、無党派層からも7割程度の支持を得ている。性別、世代を問わず幅広く支持を集める。党副代表として全国を回 り、「政権交代」をアピール。「政権交代がよい方向に向かう」と答えた層の約8割を押さえた。投票に「必ず行く」と答えた層の7割から支持を得た。

 前回は小差で敗れた山本は、自民支持層の8割弱を押さえた。推薦を受けた公明支持層にも浸透。一方で、無党派層への浸透は1割程度にとどまる。街頭演説を活発に行い、「しがらみのない若手に任せてほしい」と訴え、20代女性の約半数から支持を得ている。

 原は、雇用の安定や福祉・医療の充実などを訴え、共産支持層から8割程度の支持を得ている。しかし、他党の支持層や無党派層では支持の広がりが見られない。

 藤田は、社民支持層の4割程度しか固められておらず、無党派層の支持も1割にとどまる。社会保障の充実を訴え、製造・サービス従事者層に一定の支持を得ている。

 軽部は勢いがない。

泉優位、清水追う

■3区(京都市伏見区、向日市、長岡京市、大山崎町)

 岸本 浩一 33 諸新
 石村 和子 59 共新
 清水鴻一郎 63 自前1
 泉  健太 35 民前2

 民主の泉が優位に立ち、自民の清水が懸命に追う。共産の石村は引き離されている。

  3選を目指す泉は、性別、年齢、職業を問わず支持を広げている。民主支持層をほぼ固め、自民支持層の一部も取り込んだ。無党派層でも7割程度の支持を得 た。「若さと行動力」を訴え、街頭演説を重ねる丹念な活動で各地域に浸透している。演説では政権交代による政治の刷新を訴え、今回の総選挙に「大いに関心 がある」と答えた層の半数以上から支持を受けている。「政権交代でよい方向に向かう」とした層では、約8割から支持を得た。

 清水は衆院 解散後から党内の大物政治家らを応援に招き、支持固めを進める。医師出身という経歴を生かして、医療、福祉、年金の充実など「命を守る政策」をアピール し、自民、公明各支持層をほぼまとめた。一方で、無党派層への浸透は2割強にとどまる。演説では民主党のマニフェスト批判を繰り返しており、「政権交代で 悪い方向に向かう」と答えた層の大半から支持を得た。

 石村は憲法9条の堅持や労働問題の是正、障害者自立支援法の廃止などを訴え、共産支持層をほぼ固めた。しかし、無党派層への浸透は1割弱にとどまる。

 岸本は支持拡大に懸命だ。

北神を田中追う

■4区(京都市右京区、西京区、亀岡市、南丹市、京丹波町)

 吉田 幸一 35 共新
 中川 泰宏 57 自前1
 田中 英夫 65 無元1 
 北神 圭朗 42 民前1
 出野 博志 60 諸新

 民主の北神が先行し、無所属の田中が激しく追う。共産の吉田、自民の中川は苦戦している。

 選挙区での議席獲得を狙う北神は、連合の全面支援を受け、民主支持層の8割近くを固めたほか、無党派層の4割に浸透。40代の支持が6割超と比較的高い。街頭演説では「経済政策の立て直し」を繰り返し訴え、製造・サービス従事者層や自営業者層の支持は半数を超す。

 田中は前回と同様、無所属での立候補となったが、自民の地方議員の支援を得て、自民支持層の4割の支持をつかみ、公明支持層にも浸透する。無党派層の約3割からも支持を得ている。演説で「格差社会反対と地方主権政治」を訴え、支持拡大を図る。

 吉田は、共産支持層の9割弱を固めた。一方、無党派層の支持は2割弱にとどまり、他党の支持層への浸透も見られない。演説では、最低賃金の引き上げなど雇用対策や福祉の充実をアピール。20代の男性では半数程度の支持を得ている。

 中川は、農協関係者や各地の後援会を軸に活動しているが、「保守分裂」の影響もあり、自民支持層の支持は4割にとどまる。他党の支持層や無党派層で支持の広がりが見られない。

 出野は勢いがない。


小原・谷垣 激しく競る

■5区(舞鶴市、綾部市、福知山市、宮津市、京丹後市、与謝野町、伊根町)

 詫間 啓司 30 諸新
 吉田早由美 58 共新
 谷垣 禎一 64 自前9
 小原  舞 35 民新

 民主の小原と自民の谷垣が、激しい戦いを繰り広げている。共産の吉田は引き離されている。

  昨秋に立候補表明した小原は、選挙区内で千回を超す辻立ちを続け、知名度が次第にアップ。民主支持層の8割を固め、無党派層の6割近くを押さえた。性別で は、男性の支持が比較的高い。世代別では、特に20、30代の6割以上に浸透し、演説でも若さをアピールしている。連合傘下の労組や地方議員の後援会をこ まめに回っており、事務・技術職層の6割を固めたほか、製造・サービス従事者層や自営業者層でも5割程度の支持を受けている。民主に吹く追い風を背景に、 「政権交代でよい方向に向かう」と期待する層で6割の支持を得ている。

 財務相や党政調会長などの要職を歴任し、10期目を目指すベテラ ンの谷垣は、自民支持層をほぼ固め、公明支持層にも浸透。無党派層の4割弱から支持を得ている。演説では「これまでで一番厳しい選挙」と訴え、自公政権の 景気対策の実績などを強調している。性別では、女性から比較的高い支持を得ている。40、50、60代で比較的支持が高く、70歳以上では6割強に浸透し ている。第1次産業の充実を強調し、農林漁業者層からは約7割の支持を得ているほか、主婦層の半数程度に浸透している。

 連続4回目の挑戦となる吉田は、府北部の医師不足など地元に密着した問題の解決を訴えている。共産支持層の9割程度を固めたが、無党派層や他党支持層への浸透は見られず、勢いがない。

 詫間は厳しい戦い。

山井が抜け出す

■6区(宇治市、城陽市、八幡市、京田辺市、木津川市、久御山町、井手町、宇治田原町、精華町、和束町、笠置町、南山城村)

 北川 智子 46 諸新
 山井 和則 47 民前3
 浜田 良之 53 共新
 井沢 京子 46 自前1

 民主の山井が安定した支持を得て、他候補を引き離している。自民の井沢、共産の浜田は苦戦している。

  4選を目指す山井は、福祉や年金問題の解決を前面に出し、優位に選挙戦を進めている。民主支持層の9割以上を固めたほか、無党派層の8割近くに浸透。自民 支持層の一部も取り込んでいる。年代を問わず幅広い支持を得ており、特に30代と40代で8割前後の支持を受けている。民主への期待を追い風に、政権交代 で「よい方向に向かう」と答えた層では、8割程度の支持を得ている。ただ、陣営は選挙終盤に向けて「気の緩み」を警戒。山井も演説で「厳しい選挙だ」と訴 え、引き締めを図っている。

 4年前は、小泉旋風を背景に善戦した井沢は今回、自公政権への逆風に苦しむ。自民支持層の7割を固め、公明 支持層にも浸透しているが、無党派層の支持は2割と伸び悩んでいる。世代別では、20代と70歳以上からの支持が比較的高い。こまめに地元を回り、要望を 国に伝える「現地・現場主義」をアピールし、巻き返しを図る。

 浜田は、共産支持層の約8割を固めた。憲法9条堅持や中小企業支援の充実などを訴えるが、他党の支持層や無党派層への浸透が見られない。

 北川は厳しい戦い。

○調査方法○

 2、5、6区については22、23の両日、1、3、4区については24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。
 1区434人、74%▽2区412人、69%▽3区453人、69%▽4区471人、63%▽5区440人、68%▽6区522人、68%。



<大阪府>     

【中盤の情勢・大阪】森山が北側に先行 中馬と中山太は苦戦
http://74.125.153.132/search?q=cache:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270140.html

2009年8月27日15時47分

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 ◇1区 熊田が民主支持層をほぼまとめ、無党派層も8割を固めて優位に立つ。当選9回のベテラン、中馬は懸命に追う。辻は苦戦。


 ◇2区 萩原がリードし、左藤が追う。川条は厳しい戦いだ。萩原は無党派層の約6割が支持。左藤は公明支持層に浸透するが、自民支持層は川条と分け合う。


 ◇3区 中島と田端が互角の激しい戦い。中島は民主支持層をほぼ固め、無党派層の半数をまとめる。田端は自民支持層をほぼまとめ、無党派層の4割弱に浸透する。


 ◇4区 吉田がリードし、中山が激しく追う。吉田は民主支持層をほぼ固め、無党派層の6割に浸透。中山は自民支持層の9割を固めたが、無党派層は2割どまり。


 ◇5区 稲見がやや有利な情勢で、谷口が懸命に追う。稲見は民主支持層をほぼ固め、無党派層の半数に浸透。谷口は自民支持層の約7割、無党派層の約4割の支持を集める。姫野は苦戦。


 ◇6区 村上と福島が互角の激しい戦い。村上は民主支持層の9割、無党派層の半数の支持を集めた。福島は自民支持層の8割を固め、無党派層の約4割に浸透する。


 ◇7区 藤村が民主支持層の8割以上を固め、安定感がある。渡嘉敷は無党派層への浸透が弱く、勢いが見られない。駒井は厳しい。


 ◇8区 中野が無党派層の7割の支持を集め、先行する。郵政総選挙で初当選の大塚は、無党派層の支持が1割しかなく、やや苦しい。


 ◇9区 大谷が民主支持層をほぼ固めたうえ、無党派層からも5割の支持を得て、他候補を引き離している。原田は無党派層の支持が3割にとどまり、厳しい。


 ◇10区 辻元がリードし、松浪が懸命に追う。辻元は民主支持層の8割を押さえ、自民支持層の一部も取り込む。松浪は無党派層の支持が3割にとどまる。


 ◇11区 平野が自民支持層の3割、公明支持層の一部も取り込み、他候補を引き離している。井脇は勢いが見られない。山下は苦戦。


 ◇12区 樽床がリード、北川が激しく追う。樽床は民主支持層を固め、自民支持層にも食い込む。無党派層の支持は6割にのぼる。北川は公明支持層の支持を集めるが、無党派層で伸び悩む。


 ◇13区 西野が優位に立ち、白石は懸命に追う。西野は自民支持層を固め、公明支持層も手堅くまとめた。民主支持層は6割が白石支持だが、2割は西野に流れる。無党派層も西野と白石で分け合う。吉井は支持拡大に懸命。


 ◇14区 長尾がリードし、谷畑が追う。長尾は民主支持層の9割以上を固め、無党派層の半数に支持を広げる。谷畑は自民、公明各支持層を固めたが、無党派層への浸透で後れをとる。


 ◇15区 大谷がやや先行し、竹本が激しく追う。大谷は民主支持層を、竹本は自民、公明各支持層をほぼ固めた。無党派層の支持をめぐり、大谷、竹本が競い合う。


 ◇16区 森山が有利な情勢で、北側が懸命に追う。森山は民主支持層の9割近くを固め、自民支持層の一部にも食い込む。北側は公明支持層は固めたが、無党派層は森山と分け合っている。


 ◇17区 辻が民主支持層をほぼ固め、無党派層の半数近くの支持を得てやや有利。岡下は自民支持層の7割を固めたが、無党派層の支持が2割でやや苦しい。西村は厳しい戦いだ。


 ◇18区 中川が優位に立ち、中山が懸命に追う。中川は民主支持層を固め、無党派層の6割の支持を集めた。男性の支持の高さが際だつ。中山は自民、公明各支持層を固めたが、無党派層の支持は3割にとどまる。


 ◇19区 長安が民主支持層で9割近く、無党派層では7割以上の支持を集め、優位に立つ。松浪は自民、公明各支持層をまとめつつあるが、伸び悩んでいる。

◇調査対象区は次の通り(カッコ数字は小選挙区を示す)

【22~23日調査】

(2)(5)(6)(7)(11)(12)(13)(14)(18)(19)

【24~25日調査】

(1)(3)(4)(8)(9)(10)(15)(16)(17)


<兵庫県>    

【中盤の情勢・兵庫】田中一歩抜け 冬柴猛追
http://74.125.153.132/search?q=cache:EdGdR4nAZsMJ:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270153.html
2009年8月27日15時47分

 ◇1区 井戸が幅広い年代から支持を集め、他候補をリードしている。民主支持層をほぼまとめ、無党派層でも7割の支持を受ける。盛山は自民支持層の8割、公明支持層もほぼ固めるが、無党派層に浸透できず、勢いが見られない。味口、原は支持拡大に懸命だ。

 ◇2区 向山が民主支持層の9割以上、無党派層からも5割近い支持を得て有利な情勢。20代をのぞくすべての年代層に幅広く浸透している。赤羽は公明支持層をまとめたが、自民支持層は7割弱しか固め切れず苦戦。井村は勢いが見られない。


 ◇3区 土肥が民主支持層の9割以上、無党派層の半数を固め、有利な情勢。30代以上の各年代から支持を集める。関は自民、公明各支持層をほぼ押さえたものの、伸び悩んでいる。金田は支持拡大に懸命だ。


 ◇4区 高橋が民主支持層の8割以上、無党派層の半数の支持を固めて優位に立つ。自民、公明各支持層の一部も取り込む。井上は自民、公明各支持層をほぼ固めたが、やや厳しい。石原は勢いがない。


 ◇5区 梶原が民主支持層の9割、無党派層の6割の支持を集めて先行する。谷は自民、公明各支持層をほぼ固めたが、40~60代で支持が広がらず、厳しい。


 ◇6区 市村は民主支持層をほぼまとめたうえ、無党派層からも7割近くの支持を得て有利な情勢。木挽は公明支持層をほぼ固めたものの、自民支持層の一部を取りこぼし、勢いが見られない。北野は苦戦している。


 ◇7区 石井が民主支持層の9割、無党派層の7割の支持を集め、有利な情勢だ。大前は自民、公明各支持層をほぼ固め、20代で支持を集めるが、勢いは見られない。平野は共産支持層の4割しか固めておらず、苦戦。


 ◇8 区 田中が一歩リードし、冬柴が激しく追い上げる展開だ。田中は推薦を受ける民主支持層の7割を固め、30~50代の半数を押さえた。冬柴は公明支持層は まとめたが、自民支持層の支持は7割にとどまり、田中に侵食されている。無党派層では冬柴がやや強いが、田中も踏ん張っている。庄本、市来には勢いが見ら れない。


 ◇9区 西村が自民、公明各支持層をほぼ固め、無党派層の5割以上にも浸透して安定感がある。宮本は無党派層の4割を取り込むが、推薦を受ける民主支持層の支持が5割に届かず、苦しい。


 ◇10区 岡田が民主支持層をほぼ固め、無党派層から6割以上の支持を受けてリードする展開だ。渡海は自民、公明各支持層をほぼまとめ、懸命に追う。岡田は20代、渡海は70歳以上に強い。


 ◇11区 松本が民主支持層の9割近く、無党派層の7割近くを固めて安定した戦いぶり。戸井田は自民、公明各支持層をほぼまとめたが、無党派層を引きつけられず、伸び悩んでいる。


 ◇12区 山口が民主支持層の9割近く、無党派層の6割を固め、他候補を引き離す。20代で8割以上が支持しているのが特徴的だ。河本は自民支持層の9割近くを固めるが、公明支持層ではまとめきれておらず、やや苦しい。

◇調査対象区は次の通り(カッコ数字は小選挙区を示す)

【22~23日調査】

(1)(3)(4)(6)(8)(12)

【24~25日調査】

(2)(5)(7)(9)(10)(11)


<奈良県>     

民主1・3・4区で先行
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000908270003
2009年08月27日

街頭演説に集まった有権者。「選択」の行方は……=近鉄大和八木駅前


  ■中盤の情勢 本紙調査■

  30日の総選挙投票日を前に、朝日新聞社は22~25日の4日間、県内4選挙区の有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせ て総合的に情勢を探った。1、3、4区で民主が先行、2区で民主と自民の前職が激戦という展開となっている。全国的な傾向と同じく民主へ追い風が吹いてお り、自民は苦戦が続いている。ただ、調査時点で3割程度が誰に投票するかを明らかにしておらず、情勢は変化する可能性がある。投票態度を明らかにした人で みた各区の情勢は次の通り。(敬称略、候補者一覧は届け出順)

  ◎馬淵が森岡引き離す

   ◆1区◆

 馬淵 澄夫49 民前
 栗岡真由美49 諸新
 森岡 正宏66 自元
 井上 良子45 共新

 3選を目指す馬淵が他候補を引き離し、元職の森岡は支持拡大に懸命だ。

  馬淵は民主支持層をほぼ固め、自民、共産支持層にも食い込む。すべての職業層に浸透し、農林漁業者、製造・サービス事業者層などから8割近い支持を受け る。年代に偏りがなく、特に20代の若者からの支持が厚い。無党派層の9割程度にも浸透。党幹部として他府県の応援に行きながら、残りの時間を街頭でのス ポット演説や個人演説会に費やし広く支持を訴える。

 「郵政造反組」で前回選挙で敗れ、5月に自民に復党した森岡は、自民支持層の7割か ら支持を受け公明支持層も固めたが、無党派層で馬淵に引き離された。70歳以上から4割程度の支持を受け、自営業者や主婦層に比較的浸透。自民県連や中曽 根外相、細田博之幹事長ら党幹部の応援を受けながら、小刻みに個人演説会や街頭演説を繰り返している。

 井上は共産支持層の約8割を固めたものの、他の支持層への広がりが見られない。栗岡は厳しい。

  ◎滝と高市、互角の激戦

   ◆2区◆

 高市 早苗48 自前
 西 ふみ子74 共新
 滝   実70 民前
 田中 孝子54 諸新

 ともに5期目を目指す滝と高市が互角の激しい戦い。今後の無党派層への浸透が焦点となる。

  滝は4年前の「郵政造反組」の元自民。前回は新党日本から立って比例復活し、今回は民主から立候補した。民主支持層の9割程度を固め、自営業者層の6割近 くと事務・技術職層の5割に浸透する。選挙戦では、国政選挙で過去3度戦った民主の参院議員中村哲治と二人三脚で「民主・滝」をアピールしている。

  高市は前回選挙で「刺客」として1区から国替えし、圧勝した。自民支持層の9割、公明支持層の大半をまとめた。農林漁業者層、製造・サービス従業者層から の支持が比較的厚く、70歳以上からの支持を集める。この4年間で校区単位で後援会を結成し、地盤作りを図った。終盤戦は「大物」の来援も受け、働きかけ を強める。

 生駒市議を4期務めた西は共産支持層の9割以上の支持を受けるが、勢いがみられない。田中は厳しい。

  ◎吉川リード 追う奥野

   ◆3区◆

 豆田 至功56 共新
 吉川 政重45 民新
 尾崎 貴教27 諸新
 奥野 信亮65 自前

 初当選を目指す吉川がリードし、3選を狙う奥野が懸命に追いかけている。

  民主支持層の9割を固めた吉川は製造・サービス事業者層の8割程度、自営業者層の6割の支持を受けている。各年代に浸透し、特に40~50代から7割以上 の支持を受ける。無党派層の6割にも浸透。選挙戦では、奥野の地盤でも1千人規模の集会を開き、無党派層とともに保守層の取り込みを狙う。

  前回選挙で吉川に圧勝した奥野。自民支持層の8割以上を固め、公明支持層もまとめたが、無党派層で吉川にリードを許す。70歳以上から6割程度の支持を受 け、農林漁業者層に浸透。主婦層は吉川と分け合う。公示前から街頭演説やミニ集会を数多くこなすなど、これまでにない「どぶ板選挙」を展開。現職閣僚も相 次ぎ応援に駆けつける。

 豆田は苦しい戦いとなっている。共産支持層の9割近くを固めたものの、他の支持層への広がりが見られない。尾崎は支持拡大に懸命だ。

  ◎大西優位 田野瀬続く

   ◆4区◆

 田野瀬良太郎65 自前
 赤松  明宏52 諸新
 大西  孝典53 民新

 新顔の大西が優位に立ち、6期目を目指す田野瀬が激しく追う。無党派層の取り込みが勝敗を左右しそうだ。

  大西は民主支持層を固め、共産支持層にも支持を広げた。自営業者層の6割、製造・サービス事業者、主婦層の5割の支持を、年代別には20代から支持が厚 く、40~60代にも浸透する。無党派層の支持は、田野瀬とほぼ互角に分け合っている。選挙戦では、かつて秘書を務めた参院議員前田武志の全面支援を受 け、保守層への浸透も狙う。

 田野瀬は自民支持層を固めたが、公明支持層の一部が大西に流れている。農林漁業者層の6割、70歳以上の6 割から支持を受ける。全市町村に張り巡らせた後援会組織の力で1日10カ所以上のミニ集会を開いて従来からの支持層固めに懸命だ。解散後は三十数年ぶりと いう駅立ち、辻立ちもして無党派層への食い込みを目指す。

 赤松は勢いが見られない。

 ■調査方法■

  2、3区については22、23の両日、1、4区については24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、 選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区557人、62%▽2区457人、67%▽3区504人、 68%▽4区418人、67%



<和歌山県>     

2009◆総選挙
本社中盤情勢調査
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000270908270002
2009年08月27日

◎民主、1区で引き離す

  30日の総選挙投開票日を前に、朝日新聞社は県内各選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を行った。取材で得た情報を合わせ、総合的に中盤の 情勢を探った。1区では民主新顔の岸本周平(53)が自民前職の谷本龍哉(42)ら他候補者を引き離している。2区は民主新顔の阪口直人(46)がやや先 行し、自民前職の石田真敏(57)が懸命に追い上げる。3区は自民前職の二階俊博(70)と民主新顔の玉置公良(54)の接戦となっている。ただ、調査時 点では投票態度を決めていない有権者が各選挙区で3~4割おり、終盤にかけて情勢は変化する可能性がある。(敬称略)



◇調査方法◇
 1、2区については22、23の両日、3区については24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区475
人、64%▽2区429人、71%▽3区405人、63%


●1区/岸本、優位に立つ

 ・谷本、組織の乱れ否めず

 各年代層から幅広く支持を得ている岸本が優位に立つ。民主支持層の9割を固めたほか、自民、公明支持層もそれぞれ約2割ずつ取り込み、無党派層からも7割近い支持を受けている。

 際だつのが若年層からの支持。20代と30代でいずれも7割を超える。また、職業別では、農林漁業者層の支持が8割と高い。

 前回05年の総選挙での落選後からJR和歌山駅前などで連日続けている朝のあいさつ活動や、後援会の組織強化など、公示直前に立候補を表明した前回とは異なり、地道に準備を進めてきた。

  谷本は自民支持層の8割をまとめた。しかし、公明の推薦が県内の自民前職3人の中で最も遅く今月12日となり、情勢調査では自民、公明支持層の一部が岸本 に流れるなど組織の乱れは否めない。ミニ集会や個人演説会を連日開き、過去3期の実績や若さを懸命にアピールしている。

 共産新顔の国重秀明(48)は共産支持層の7割を押さえたが、他党支持層や無党派層への広がりが見られず苦しい。幸福新顔の斉藤昌宏(57)も伸び悩んでいる。

●2区/阪口、一歩リード

 ・石田は巻き返し図る

 阪口が一歩リードしているが、無党派層のうちの約6割が投票態度を明らかにせず、その行方が鍵を握りそうだ。

 阪口は民主支持層の9割をまとめ、今回2区に候補者を立てていない共産の支持層にも浸透している。年代別では20代と30代、60代からの支持が6割を超え、職業別では事務・技術職層と製造・サービス従事者層で約7割と高い支持を得ている。

 解散前から選挙区内を自転車で巡り、鳩山代表ら党幹部の応援も受けながら政権交代の必要性を訴えている。

 石田は自民支持層の9割と公明支持層をほぼまとめた。70歳以上と、自営業者層からの支持がいずれも6割と高い。

 後援会を基盤に組織をまとめる従来の戦略に加え、財務副大臣就任後も週末に地元でのあいさつ回りを重ね、公示日以降は無党派層を取り込もうと街頭活動に力を入れて巻き返しを図る。

 幸福新顔の久保美也子(48)は支持の広がりが見られない。


●3区/二階・玉置が互角

 ・無党派層が当落のカギ

 9回目の当選を目指す二階と、民主の追い風に乗って初当選を狙う玉置が互角に競り合い、県内の最激戦区となっている。幸福新顔の湊侑子(26)は勢いが見られない。

 二階は自民支持層の9割をまとめ、無党派層の約6割を取り込んでいる。70歳以上から7割近い支持を得ており、職業別では自営業者層、農林漁業者層、主婦層からの支持が比較的高い。

 玉置は民主支持層の9割と共産支持層をほぼ固めたが、無党派層の支持が伸び悩む。50代男性からの支持が7割を超えているのが目立ち、全体では20代と50代の支持が高い。製造・サービス従事者層から7割近い支持を得ている。

 地域別では、それぞれが地盤としている選挙区の北部は二階が、南部では玉置が優位な情勢で、ここでも投票態度を明らかにしていない約6割の無党派層が当落を左右しそうだ。


<鳥取県>    


2区、民主優勢 中盤 本社情勢調査
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000340908270001
2009年08月27日

  総選挙投開票日の30日を前に、朝日新聞社は22~25日、県内2選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報とあわせ、 総合的に中盤の情勢を探った。鳥取1区は当選7回を数える石破茂氏(自民前)が、奥田保明氏(民主新)、岩永尚之氏(共産新)、細川幸宏氏(諸派新)を引 き離している。鳥取2区は湯原俊二氏(民主新)が赤沢亮正氏をリードし、甲谷英生氏(諸派新)は支持拡大に懸命だ。ただ、調査時点では1、2区ともに3割 を超える人が投票行動を明らかにしておらず、情勢は変化する可能性もある。投票態度を明らかにした人でみた各区の情勢は次の通り。

◇石破氏が引き離す 奥田氏、岩永氏伸び悩む

    〈1区〉

  当選7回を数え、農林水産大臣としての実績を訴える石破氏は、自民支持層の9割を固め、公明支持層もほぼ固めた。自民党総裁選への立候補や閣僚を歴任、テ レビ番組出演などで培った抜群の知名度を生かし、民主支持層の3割も取り込み、無党派層の7割にも浸透する。年代別にみても無党派層の多い20代の8割を 固める。70代以上でも7割が支持し、他候補に水をあけている。自民への逆風を現職大臣の知名度とこれまでにない緊張感を持った選挙運動でかき消した形 だ。

 「政権交代」を訴える奥田氏は民主支持層の7割しか固めきれていない。無党派層の支持も3割しかなく、党への追い風を生かしきれて いない。石破氏の元秘書という経歴を生かして自民支持層への浸透を図ってきたが、自民支持層の支持は1割にも満たない。性別でみると、男性の4割が支持す るものの、女性の支持は2割にとどまり、7割以上の女性の支持を集める石破氏に大きく引き離されている。

 岩永氏は共産支持層を固めきれていない。他党支持層や無党派層にも食い込めず、伸
び悩んでいる。「建設的野党」の必要性を訴えて、共産の支持層を固めようと懸命。細川氏は独自の政策を訴え、支持拡大を急いでいる。

◇湯原氏、無党派に浸透 赤沢氏、逆風で苦戦

   〈2区〉

  08年9月に県議を辞職後、「政権交代」を訴え、選挙区内をくまなく回った湯原氏が民主党への追い風を受け、着実に支持を広げている。民主支持層の9割、 無党派層の7割を固めている。有権者の6割以上を占める都市部で浸透していることが、他候補を引き離している理由だ。郡部でも6割を固めた地域もある。男 女とも6割の支持を得ている。特に50代男性から7割、30代女性の8割から支持を集める一方、60代以上の女性では赤沢氏にリードを許している。職業別 では事務・技術職層や製造・サービス従事者層、主婦層で6割を超えて浸透し、自民支持層が多い自営業者層、農林漁業者層でも5割が支持する。

  前回、郵政解散の追い風に乗って初当選した赤沢氏は、今回は逆風下の選挙で苦戦している。4年間の実績を訴えて自民支持層の9割を固め、推薦を受ける公明 支持層もほぼ固めた。しかし、無党派層では3割しか浸透していない。地域別では、6割以上の支持を固める郡部の地域もあるが、都市部には浸透しきれていな い。世代別にみると、40年以上前に自治大臣を務めた祖父・正道氏を知る60代以上で5割の支持を固めるが、他の世代では伸び悩んでいる。女性からの支持 は、60代の5割、70歳以上の6割を固めたが、30代では1割しか支持がなく、湯原氏に大きくリードされている。

 甲谷氏は党名を懸命に訴えているが厳しい戦い。

《調査方法》 2区については22、23の両日、1区については24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。
▽1区440人、66%▽2区439人、67%



<島根県>     

しまねの選択/09総選挙 本社世論調査
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000908280001
2009年08月28日


◆自民支持34%、民主20% 政権交代 「政治不変」半数超◆

  朝日新聞社は8月22日から25日にかけて、総選挙中盤の情勢調査と同時に世論調査を実施し、支持政党や投票意欲などを聞いた。県内の政党支持率は自民 34%、民主20%の順だった。05年の前回総選挙時は自民が38%、民主は10%で、民主は倍増した。無党派層は38%(前回43%)だった。「政権交 代で日本の政治がよい方向に向かうかどうか」という質問には「変わらない」が56%を占めた。

◆「必ず必要」は86%◆

  自民・民主以外の政党の支持率は公明2%(同3%)、共産1%(同2%)、社民2%(同1%)、国民新3%(同3%)。与党の自民、公明の合計は36% (同41%)、野党4党の合計は26%(同16%)で、その差は10ポイントに縮まった。無党派層は「支持政党なし」と「答えない・わからない」の合計 で、30代以下では半数を超えた。

 政権交代で日本の政治がよい方向に向かうか、悪い方向に向かうか、という質問には、「変わらない」という答えが56%を占め、「よい方向」の18%、「悪い方向」の10%を大幅に上回った。

 「変わらない」と答えた有権者は、年代別の20代では7割以上、職業別の「製造・サービス従事者層」でも7割近くに達した。支持政党別では、自民支持層の2割が「悪い方向」、民主支持層は5割近くが「よい方向」と答えた。

  今回の総選挙に「大いに関心がある」と答えた有権者は54%(同50%)、「少しは関心がある」が39%(同44%)だった。「大いに関心がある」と答え たのは、30代以下は5割に満たないが、50代以上は6割台に達し、男性の50代以上は7割を超えた。無党派層は約3割だった。

 投票に「必ず行く」と答えたのは86%、「できれば行きたい」は10%、「行かない」は2%だった。一般に「投票に行く」という回答は多くなる傾向があり、実際の投票率を示すものではないが、「必ず行く」は前回の81%を上回った。(藤井満)


’09総選挙への動き
衆議院小選挙区の情勢
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000720907220002
2009年07月22日

  衆院が21日、解散された。主要政党の県内の立候補予定者のうち、党や政府の要職をつとめる自民党の細田博之氏と竹下亘氏、国民新党の亀井久興氏は東京で この日を迎えた。民主党の小室寿明氏は党本部で公認証書を受け取るため上京。共産党の石飛育久氏は松江市内の街頭でマイクを握った。投開票日の8月30日 まで40日間、お盆を挟んだ「夏の陣」が実質スタートした。島根1区と2区の情勢を紹介する。

◎1区立候補予定者◎
細田博之 65 党幹事長 自前
小室寿明 48 〈元〉県議 民新〈国〉
石飛育久 31 〈元〉病院職員 共新
池田健一郎 29 幸福実現党員 諸新

◆実績細田に3氏挑む◆
 ○1区
 「大都市中心の政党に地方に目の行き届いた政策ができるのか。おろそかになるのは目に見えている」。18日、松江市であった講演会で細田は麻生内閣の景気対策などを自ら説明し、民主批判を強めた。

  7選を目指す党幹事長の細田は党務の合間を縫って月1回は地元入りし、国政報告会などを開いている。知名度と実績をアピールし、本人不在の間は自民の地方 議員が中心となって地元や企業回りを続けるほか、妻の洋(ひろ)さんも「井戸端会議」と名付けた女性中心のミニ集会をこまめに重ねている。

  「島根の政治、暮らしを立て直していくためには今、国政を変えなければならない」。17日夜、松江市内であった総決起集会で小室は政権交代を訴えた。壇上 には民主やその支持母体の連合島根、小室の推薦を決めた国民新、支援する社民県連合ののぼりがずらりと並び、野党共闘を強調。国民新の支持母体「郵政政策 研究会県連合支部」の幹部も会場に顔を見せた。

 小室は街頭宣伝や支持者宅の訪問、企業回りなどに重点を置いた活動を続けている。陣営幹部は「民主への追い風に乗って緻密(ち・みつ)な選挙をしたい」と話す。

 「国民の暮らしを壊し続けてきた自民・公明による政治を変える、歴史的な選挙になります。みなさんの様々な願いを国会に届けたい」。21日、事務所のテレビで衆院解散の中継を見届けた石飛は午後1時すぎ、JR松江駅前で声を張り上げた。

  07年11月の立候補表明以来、街頭演説の回数は1800回を超え、開いた集会も150回以上になる。これまで断られてきた農業や建設業など自民支持層の 団体へのあいさつ回りも受け入れられるようになった。「蟹工船ブーム」など追い風も受け、「潮目の変化」を感じている。

 池田は駅前などで街頭演説し、支援を呼びかけている。

◎2区立候補予定者◎
竹下亘 62 財務副大臣 自前
亀井久興 69 党幹事長 国前〈民〉〈社〉
相浦慎治 41 幸福の科学職員 諸新

◆竹下・亀井、再び激突◆
 ○2区
 6月末の週末、竹下は出雲市内で開かれた街頭集会に街宣車で乗り付けた。「経済対策は田舎がしっかりするように踏み込んだ」。財務副大臣としてかかわった景気対策の実績を訴え、市議らがあいさつする間、百数十人の支持者と握手して名刺を渡した。

 竹下は当選した過去3回の選挙ではほかを寄せ付けなかったが、07年の参院選では自民現職がまさかの敗北を喫した。05年に候補者を立てた民主、共産が今回、擁立を見送ることもあり、危機感を背に毎週末、有権者が多い出雲市などを中心に街頭集会やミニ集会を重ねてきた。

  「民主、社民、国民新と、政策の違いはあるが乗り越えて一緒にやる」。亀井は18日、斐川町で開かれた連合系の集会で野党共闘を呼びかけた。05年、郵政 民営化に反対して自民党に離党届を出し、新党を結成。比例中国ブロックで復活当選した亀井は、「格差を生んだ」と小泉改革を厳しく批判する。今回は民主、 社民の推薦を得て「可処分所得を増やし、個人消費の拡大を」と訴える。

 竹下の地盤の出雲市に重点を置き、若者や女性への働きかけを強める。5月中旬には数百人の運動員が1日で約4万世帯にビラを配布した。

 相浦は街頭から支持拡大を訴える。(敬称略)



<岡山県>     

総選挙
民主、1・2・4区リード
http://74.125.153.132/search?q=cache:fZrcAURkSicJ:mytown.asahi.com/okayama/news.php%3Fk_id%3D34000220908270003
■中盤の本社情勢調査

  30日投開票の総選挙について、朝日新聞社は22~25日、県内各選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報とあわせて 総合的に中盤の情勢を探った。民主候補が1、2、4区で自民候補をリードし、3、5区でも無所属や自民の前職候補と互角の戦いを繰り広げている。

 調査時点で投票態度を明らかにしていない人が3~4割程度おり、情勢は今後変化する可能性もある。投票態度を明らかにした人でみた各区の情勢は次のとおり。(敬称略。候補者一覧は届け出順)

■1区/高井やや優位 逢沢猛追

 高井がやや優位に立ち、逢沢が懸命に追っている。東と安原には勢いがみられない。

 霞が関改革を掲げる新顔の高井は民主支持層を、8選を目指す逢沢は自民支持層をそれぞれほぼ固め、無党派層への浸透を競い合っている。男女別では、高井は男性からの、逢沢は女性からの支持が比較的厚い。

 共産から県内でただ1人小選挙区に立った東は、無党派層への浸透が進んでいない。安原も伸び悩んでいる。

◇候補者/1区
安原 園枝 47 諸新
高井 崇志 39 民新
逢沢 一郎 55 自前(7)   
東   毅 33 共新   


■2区/津村が引き離す

 津村が他候補を引き離して優位に立ち、萩原が続く。熊代、赤松、戸板は伸び悩んでいる。

 民主の県連代表を務める津村は民主支持層をほぼ固め、無党派層の支持も比較的厚い。職業別では、製造・サービス従事者層の支持を広げている。前回は比例中国ブロックで復活した元岡山市長の萩原は、自民支持層からの支持が約7割にとどまっている。

 かつて自民党公認で4度当選した熊代は自民支持層の一部に支持されているが、無党派層への浸透が進まず、苦しい戦い。赤松も国民新支持層以外に支持が広がっていない。戸板も出遅れている。

◇候補者/2区
熊代 昭彦 69 無元(4) 
津村 啓介 37 民前(2) 
萩原 誠司 53 自[前](1)
赤松 和隆 42 国新  
戸板 道広 49 諸新 


■3区/平沼と西村が激戦

 平沼と西村が互角の激しい戦いを繰り広げ、阿部はやや苦しい戦い。池田には支持の広がりがみられない。

 郵政民営化に反対して自民を離れた前回に続き無所属で戦う平沼は、無党派層の約7割を押さえ、自民支持層の一部にも支持されている。公示8日前に突然立候補を表明した西村は、準備期間の短さにもかかわらず民主支持層の約7割を固めた。

 前回は比例中国ブロックの名簿単独1位で復活した阿部は、今回も比例名簿の順位で優遇されているものの、自民支持層の支持が約5割にとどまり、リードを許している。池田には勢いがない。

◇候補者/3区

西村 啓聡 33 民新 
池田恭一郎 39 諸新  
阿部 俊子 50 自前(1)       
平沼 赳夫 70 無前(9) 


■4区/柚木優位 橋本続く

 柚木が優位に立ち、橋本が懸命に追っている。小岩井は苦しい戦い。

  前回初当選した柚木は、民主支持層の9割を固めたほか、無党派層の8割を取り込んでいる。男性の支持が比較的厚い。故橋本元首相の次男で、前回は比例中国 ブロックで復活当選した橋本は、自民支持層の8割を固め、公明支持層にも堅実に支持を広げている。年代別では、70歳以上の支持が比較的厚い。小岩井は伸 び悩んでいる。

◇候補者/4区
橋本   岳 35 自前(1) 
小岩井実由香 46 諸新  
柚木  道義 37 民前(1)


■5区/加藤と花咲 互角の争い

 加藤と花咲が互角の戦いを繰り広げている。佐藤は苦戦している。

  比例単独で2度当選し、今回初めて小選挙区での当選を目指す加藤は、自民支持層の9割を固めた。60代以上の支持が比較的厚い。前回は自民候補に大差で敗 れた花咲は、民主支持層の8割の支持を固めている。20代の支持が比較的厚く、職業別では製造・サービス従事者層に浸透している。佐藤は支持が広がってい ない。

◇候補者/5区
加藤 勝信 53 自前(2)  
佐藤 雅章 58 諸新 
花咲 宏基 43 民新   


◇各区の自治体

【1区】岡山市のうち市西部と旧御津町、旧建部町。吉備中央町のうち旧加茂川町

【2区】岡山市のうち旧瀬戸町を除く市東部と旧灘崎町、玉野市、瀬戸内市

【3区】津山市、備前市、赤磐市、真庭市(旧北房町を除く)、美作市、岡山市のうち旧瀬戸町、和気町、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、西粟倉村、久米南町、美咲町

【4区】倉敷市(旧船穂町と旧真備町を除く)、早島町

【5区】倉敷市のうち旧船穂町と旧真備町、笠岡市、井原市、総社市、高梁市、新見市、真庭市のうち旧北房町、浅口市、里庄町、矢掛町、吉備中央町のうち旧賀陽町

◇調査方法 
1~3区については24、25の両日、4、5区については22、23の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に、各400人を目標に調査した。有効回答数と回答率は次の通り。
1区427人、75%▽2区425人、73%▽3区444人、69%▽4区390人、69%▽5区502人、81%

<広島県>    

選択 -広島-
1・4・5区 民・自接戦
http://74.125.153.132/search?q=cache:LtLoXRTeWSQJ:mytown.asahi.com/hiroshima/news.php%3Fk_id%3D35000500908270002

■中盤・本社情勢調査

  朝日新聞社は22~25日、衆院選の県内7小選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報とあわせて総合的に中盤の情勢を 探った。1、4区では民主新顔と自民前職が、5区では民主、自民の前職同士が互角の激しい争いを繰り広げている。2、7区で民主前職、3区では民主新顔、 6区では国民新前職が有利な情勢となっている。ただし、調査時点では投票態度を明らかにしていない人が3~4割程度おり、情勢は変化する可能性もある。投 票態度を明らかにした人でみた各区の情勢は次の通り。(敬称略)

◎広島1区/菅川・岸田、激戦

 菅川洋(民新)と、岸田文雄(自前)が激戦を繰り広げている。無党派層の動向が鍵を握りそうだ。

 菅川は民主支持層の8割以上を押さえた。無党派層で岸田を一歩リードしている。20~30代男性と50~60代男女の支持が厚い。事務・技術職層で岸田を上回る。

 岸田は自民支持層の9割以上を固め、公明支持層も固めた。20代女性と70代以上男女の支持が厚い。自営業者層の支持は菅川を圧倒する。

 藤本聡志(共新)、上村好輝(社新)はそれぞれ共産、社民支持層を固めきれず苦しい。山本浩徳(諸新)には勢いがみられない。中村文則(無新)は苦戦している。

◎広島2区/松本、水をあける

 松本大輔(民前)が安定した戦いぶりで、平口洋(自前)が激しく追う。

 松本は民主支持層の9割超を固め、無党派層の6割程度に浸透。製造・サービス従事者層では7割を超える支持を集めている。40代の支持は平口を大きく上回る。

 平口は自民支持層の8割程度をまとめ、公明支持層もほぼ固めきった。3割ほどにとどまっている無党派層の支持拡大が課題。70代以上の支持が比較的厚く、主婦層でも松本をわずかに上回る。

 宮内香織(諸新)には勢いがみられない。

◎広島3区/橋本、一歩抜け出す

 橋本博明(民新)が一歩抜け出し、増原義剛(自前)は伸び悩んでいる。

 橋本は民主支持層の9割超に支持されており、無党派層の支持も6割を超える。共産、社民支持層にも食い込んでいる。20~30代の支持が厚く、事務・技術職層の8割近い支持を集める。

 増原は自民支持層の8割超を固めたが、推薦を受けた公明の支持は固め切れていない。70代以上の支持が比較的厚い。

 日高順子(諸新)は苦戦している。

◎広島4区/空本・中川、競り合う

 空本誠喜(民新)と中川秀直(自前)が伯仲している。

 空本は民主支持層の9割近くを固め、共産支持層も押さえた。男性の支持が厚い。職業別では農林漁業者層、事務・技術職層、自営業者層で中川を上回る。

 中川は自民支持層の9割を固め、公明支持層も固めきった。無党派層の支持は空本をやや上回る。女性の支持が厚く、主婦層では空本に水をあけている。

 沖ゆり(諸新)は苦しい。

◎広島5区/三谷・寺田も互角

 三谷光男(民前)と寺田稔(自前)が激しく競り合っている。

 三谷は民主支持層の9割超を固め、共産、社民支持層の大部分にも支持されている。無党派層の支持は寺田をやや上回っている。男性の支持が比較的厚く、特に30代から支持されている。

 寺田は自民支持層の8割超、公明支持層の大半を押さえた。自営業者層の支持では三谷を引き離し、70代以上の支持も厚い。

 塚本能照(諸新)は伸びがみられない。

◎広島6区/安定した支持、亀井リード

 亀井静香(国前)が安定した支持を得て、他候補に水をあけている。民主、国民新支持層を固め、無党派層の9割も押さえる。自民支持層の4割超にも食い込む。

 小島敏文(自新)は自民支持層の支持が5割強にとどまり苦戦している。ただ、公明支持層からは7割を超える支持を得ている。

 花岡多美世(共新)は共産支持層を固めきれず苦しい。

 胡本協子(諸新)には伸びがみられない。

◎広島7区/和田、宮沢に先行

 和田隆志(民前)が先行し、宮沢洋一(自前)が激しく追う。

 和田は民主支持層の9割超、無党派層の7割超を固めた。共産、社民支持層へも浸透している。男女別では男性の支持が厚い。

 宮沢は自民支持層の8割超、公明支持層の大半をまとめた。国民新支持層の支持も和田を上回る。女性の支持は和田とほぼ肩を並べる。ただ、無党派層の支持が2割強にとどまっている。

 植松満雄(諸新)は勢いがみられない。

≪調査方法≫
  2、3、5、7区は22、23日、1、4、6区は24、25日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有 権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数(回答率)は次の通り。1区404(74%)▽2区480(70%)▽3区488(同)▽4区456 (75%)▽5区446(69%)▽6区430(77%)▽7区467(71%)。



<山口県>     

   
自・民 前職4氏安定/衆院選
http://74.125.153.132/search?q=cache:h6LD3iv7KzgJ:mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php%3Fk_id%3D36000000908270001
2009年08月27日

◆小選挙区 中盤の本誌情勢調査
   朝日新聞社は22~25日、県内の4小選挙区の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を行い、取材で得た情報と合わせて中盤の情勢を探った。1、 3、4区で自民前職がリードし、2区では民主前職が安定した支持を得ている。ただ、調査時点で投票態度を明らかにしていない人が各選挙区とも3割前後お り、情勢は変わる可能性がある。投票態度を明らかにした人でみた各区の主な情勢は次のとおり。  (敬称略)


【1区】
◆高村がリード、高邑猛追
  高村が安定した支持を得ており、高邑が激しく追う。吉田、村田は苦しい戦いだ。


   県内最多の10選を目指す高村は、自民支持層をほぼ固め、公示後に推薦を受けた公明の支持層も押さえている。外相、法相など重要閣僚の経験者で知名度も あり、無党派層の約6割の支持を得ているほか、民主支持層の一部も取り込んでいる。年代別では60代以上の支持が高い。職業別では、幅広い層から支持を集 めている。


  政権交代を訴えて国政に初挑戦した高邑は、民主支持層の8割程度をまとめ、社民支持層の一部も取り込む。若さを武 器に「世代交代」も印象づけており、無党派層の4割近くに浸透。年代別では20代、30代の支持が比較的高い。連合山口の推薦を受けており、事務・技術職 層に支持を広げている。


 吉田は、共産支持層を固めているが、無党派層への浸透が見られない。


【2区】
◆平岡、山本に優位
 平岡が優位。昨年4月の補選に続き平岡に挑む山本はやや苦しい。河井は勢いが見られない。


  平岡は民主支持層の大半に浸透。「チェンジ、日本」を合言葉に政権交代を訴えて、無党派層の約6割を押さえ、自民支持層の一部にも食い込む。選挙区で独自 候補を立てなかった共産や社民の支持層も手堅く取り込んでいる。年代別でみると、40、50代の支持が比較的高い。職業別では、事務・技術職層、製造・ サービス従事者層で山本を引き離す。


 山本は補選以来、徹底して「ふるさと山口の再生を通じて、日本を再生する」と呼びかけ、支 持拡大を図る。自民支持層の8割以上を固めており、職業別でみると、農林漁業者層の支持が比較的高い。推薦を受け、選挙協力をしている公明の支持層の大部 分もまとめているが、無党派層への浸透については、平岡に及ばない。



【3区】
◆河村堅調、追う三浦
  7選を目指す河村が有利な情勢で、05年総選挙に続いて河村に挑む三浦が懸命に追いかける展開。津田は伸び悩んでいる。


   官房長官の河村は自民への逆風の中、本人不在の選挙戦。陣営は後援会を中心に組織固めに力を注ぎ、自民、公明の各支持層を手堅くまとめている。「政府の 顔」としての実績を強調し、無党派層から6割近い支持を得ており、民主支持層の一部にも食い込んでいる。年代別では60代以上、職業別では農林漁業者層か らの支持が特に高い。


  三浦は民主支持層の9割近くをまとめた。有権者の多い宇部市の出身。「都市型選挙」にこだわり、無党派 層の4割程度に浸透する。選挙区の瀬戸内海側に多い企業の労組から支援を受けており、職業別では、製造・サービス従事者層の支持が高い。事務・技術職層の 支持は河村と分け合う。地域別では、都市部で比較的安定している。


【4区】
◆阿倍、2氏引き離す
  元首相の安倍が支持基盤を固めて、他候補に水をあけている。戸倉と木佐木は「政権交代の象徴区」と位置づけて選挙戦に臨むが、ともに厳しい戦いを強いられている。


   安倍は首相辞任後、頻繁に地元に戻って支持を訴えており、自民と公明の支持層をほぼ固めた。05年総選挙では全国でもトップの得票率を記録した。逆風の 今回、陣営に危機感は強いが、無党派層の約6割に浸透し、民主や社民の支持層の一部も取り込んでいる。地域別、職業別に見ても、まんべんなく支持を集めて いる。


  07年の参院選に続いて国政に挑戦する戸倉は、民主支持層の約8割に浸透している。選挙区の違う周南市出身で、選挙戦では、街頭活動にも重点を置き、無党派層にも支持を広げようとしているが、安倍に離されている。


  木佐木は共産支持層をまとめているが、無党派層などへの支持が広がっていない。


  ------------------------------------------------------------------


■山口1区
 高村 正彦67 自前〈9〉元外相   【公】
 村田 純一45 諸新 幸福の科学職員  
 吉田 貞好56 共新 党県常任委員   
 高邑  勉35 民新 元生保会社員  【国】



■山口2区
 山本繁太郎60 自新 元国交審議官  【公】
 河井美和子47 諸新 幸福の科学職員  
 平岡 秀夫55 民前〈4〉元国税庁課長 【国】



■山口3区
 河村 建夫66 自前〈6〉官房長官  【公】
 津田 修一46 諸新 幸福の科学職員  
 三浦  昇39 民新 IT関連会社長 【国】



■山口4区
 安倍 晋三54 自前〈5〉元首相   【公】
 戸倉多香子50 民新 元市民団体代表 【国】
 木佐木大助54 共新 党県委員     



※敬称略。氏名、満年齢、党派、前職・新顔の別の順。〈 〉内の数字は当選回数。【 】は党派による推薦。並び順は届け出順。




〔調査方法〕
  1、4区については22、23の両日、2、3区については24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、 選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区418人、72%▽2区488人、71%▽3区422人、 70%▽4区474人、66%


<徳島県>    

’09年 衆議院選挙 とくしま
民主、1・2区で優勢
http://74.125.153.132/search?q=cache:7qcQJFYgh8cJ:mytown.asahi.com/tokushima/news.php%3Fk_id%3D37000280908270002
2009年08月27日


  衆院選の投開票日を30日に控え、朝日新聞社は22~25日の4日間、県内の3小選挙区の有権者を対象にした電話による情勢調査をし、取材で得た情報を合 わせて総合的に中盤の情勢を探った。3区は仁木博文(民主新顔)と後藤田正純(自民前職)が互角の激しい戦いをしている。2区は高井美穂(民主前職)が優 位に立ち、山口俊一(自民前職)が懸命に追っている。1区は仙谷由人(民主前職)が安定した支持を得ており、岡本芳郎(自民前職)、岡佑樹(無所属新 顔)、古田元則(共産新顔)は厳しい戦いだ。幸福実現の1区近藤彰、2区梅本芳郎、3区小松由佳の新顔3人は苦しい。ただし、調査時点では投票態度を明ら かにしていない有権者も多く、終盤にかけて情勢は変化する可能性がある。(敬称略)

 調査方法 1、2区については24、25の両 日、3区については22、23の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人を 目標に調査した。有効回答数と回答率は次の通り。▽1区424人、82%▽2区432人、70%▽3区419人、66%。

◆1区 (仙谷に安定した支持)

 元民主党政調会長として全国的に知名度が高い仙谷は、公示後も応援遊説のため選挙区にいないことが多かったが、母校・城南高の同窓生を中心とした後援会や連合徳島などの支援団体を軸に、選挙戦を優位に進めている。

  民主支持層の大半を固め、無党派層の7割以上の支持を得ているほか、自民、公明、共産の各支持層の一部にも食い込んでいる。すべての年代で5割以上の支持 を集め、安定した戦いぶりだ。「政権交代でよい方向に向かう」と答えた層の大半から支持を得ており、政権交代への期待が強い追い風になっている。

  岡本は今回を「最後の戦い」と明言し、昨秋からこまめにあいさつ回りを続けてきた。前回05年の「郵政選挙」では03年の自民候補より約1万票上積みして 復活当選したが、今回はその勢いが見られない。自民、公明の各支持層からは7割程度の支持を得ているが、それ以外の層へは支持の広がりがなく、苦戦してい る。農水省出身で土地改良関係者とのつながりが深かったにもかかわらず、農林漁業者層の支持は3割程度にとどまっている。

 平沼赳夫・元経済産業相の政策グループに所属する岡は保守色を鮮明に打ち出し、50代の女性で仙谷に次ぐ支持を集めているが、期待していた同年代の20~30代や無党派層で伸び悩んでいる。

 古田は「建設的野党」を訴え、共産支持層の8割程度の支持を得ている。だが、政権選択がクローズアップされる中、その他の層に支持を広げられず、苦戦している。

 近藤は北朝鮮の脅威を強調しているが、厳しい戦いだ。

◆2区 (高井、優位に立つ)

 高井は、前回05年の「郵政選挙」では山口と自民候補との争いの中、前々回の03年よりも約1万5千票減らして敗れた。だが、事実上の一騎打ちとなった今回の衆院選は、政権交代の追い風を受けて先行している。

 初の小選挙区での当選を狙い、あいさつ回りや集会を精力的にこなしてきた。解散が決まった7月中旬以降は、民主の鳩山代表や菅直人・代表代行ら党幹部が次々と応援に駆けつけ、てこ入れを図っている。

 民主支持層の9割以上の支持を固めたほか、共産、社民の各支持層もおさえている。製造・サービス従事者層、自営業者層と主婦層からの支持が多い。地域別では東部で支持を広げ、年代別では30~60代、特に男性からの支持を集めている。

 7選を狙う山口は、自民系県議や首長のほとんどから支援を受け、合併前の旧町村単位で後援会組織をつくっている。首相補佐官として地方再生や景気対策に取り組んだ実績を強調。24日には麻生首相も応援のために選挙区入りして、懸命に追っている。

 自民、公明の各支持層の9割程度を固めた。無党派層でも高井と互角。ただ、05年と比べると、自民支持層が目減りしており、リードを許す大きな原因になっているとみられる。

 70歳以上の支持が多いほか、農林漁業者層で、高井を大きく上回る支持を得ている。しかし、前回は大きく票を伸ばした西部で、ほぼ互角の接戦を強いられている。

 梅本は憲法改正などを主張しているが、2人の争いに埋没し、勢いが見られない。

◆3区 (仁木・後藤田互角の戦い)

 3度目の挑戦となる仁木は、地元の病院などで医師として勤務した経験から、県南部の医師不足の解消を公約に掲げる。03年の前々回は後藤田に約3万6千票差をつけられたが、前回05年には約2万8千票差まで迫った。

 今回、小沢一郎・民主党代表代行と岡田克也幹事長が公示前から選挙区入りするなどてこ入れを受け、連合徳島など民主系労組のほか都市部の有力者の支援も得た。ほとんどの市町で事務所を開設するなど支持の広がりを狙う。

 民主支持層の9割を固めたほか、今回、候補者擁立を見送った共産支持層にも支持を広げている。無党派層へ浸透できるかがカギ。郡部での支持拡大も課題だ。

 自民への逆風のなか、4選を狙う後藤田は県南部の高速道路の建設推進や「中央とのパイプ役」などの実績を訴える。公示前には閣僚らが地元に駆けつけ、選挙戦に入ると保利耕輔・党政調会長らが応援に入った。

 副総理を務め、前回選挙直後の05年9月に亡くなった大叔父の正晴氏のいない初めての衆院選。それだけに地元の保守系の首長、市町議員が組織を組んで浸透を図る。推薦を受ける公明党県本部幹部も支持固めに力を入れている。

 自民支持層の9割以上、公明支持層の大半をまとめ上げ、無党派層の半数以上に浸透している。自営業者層の6割をまとめ、農林漁業者層の半数以上にも支持が広がっている。女性からの支持でも優位に立っている。都市部での浸透がカギだ。

 小松は消費税廃止などを訴えているが、無党派層などに浸透できず苦戦している。




<香川県>   

1、2区で民主リード/本社中盤情勢調査
http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000000908270004
2009年08月27日

30 日投票の衆院選を前に、朝日新聞社は県内の各選挙区の有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施し、これまでの取材で得た情報とあわせて総合的に中盤の 情勢を探った。香川1、2区では民主候補がリードし、同3区では自民前職と社民新顔が激戦を繰り広げている。ただ、調査時点では、各選挙区で3~4割程度 の有権者が投票態度を明らかにしておらず、今後、情勢が変化する可能性もある。投票態度を明らかにした人の状況などで見ると、各区の情勢は次の通り。

【1区】 
 民主前職の小川淳也氏(38)が優位に立つ。自民前職の平井卓也氏(51)は支持の広がりが見られず、共産新顔の河村整氏(50)は支持拡大に懸命だ。
 前回比例区で復活した小川氏は、民主支持層をほぼ固めたほか、推薦を受ける社民支持層も押さえている。無党派層の支持は5割台で、他候補を上回る。職業別では事務・技術職層、製造・サービス従事者層の支持が厚い。
 4選を狙う平井氏は自民支持層の8割以上を押さえ、公明支持層にも浸透する。無党派層の支持は3割台。職業別では農林漁業者層の支持が比較的厚い。
 河村氏は他党支持層や無党派層への広がりが見られない。
 幸福実現新顔の白石久美子氏(47)は厳しい戦いだ。

【2区】
 民主新顔の玉木雄一郎氏(40)がリードしている。自民前職の木村義雄氏(61)は支持の広がりが見られない。
 2度目の立候補になる玉木氏は、民主支持層をほぼ押さえ、推薦を受ける社民支持層にも浸透している。無党派層の支持も7割前後集めた。
 8選を目指す木村氏は自民支持層の8割以上を固めている。無党派層の支持は3割前後にとどまっている。
 幸福実現新顔の土居美佐子氏(50)は厳しい戦い。

【3区】
  自民前職の大野功統氏(73)と社民新顔の米田晴彦氏(50)が激戦を展開し、無所属新顔の真鍋健氏(46)が激しく追う。共産新顔の近石美智子氏(61)は支持拡大に懸命。
 大野氏は自民支持層の8割以上を押さえたほか、公明支持層にも浸透している。無党派層の支持は3割程度。職業別では自営業者層、主婦層の支持が比較的厚い。
 米田氏は社民支持層をほぼ固めた。推薦を受ける民主支持層の支持は5割台。無党派層の4割程度を取り込んでいる。職業別では事務・技術職層の支持が厚い。
 真鍋氏は民主支持層の3割近い支持を得ている。無党派層の2割程度の支持も取り込んでいる。
 近石氏は共産支持層を固めているが、無党派層への広がりは見られない。
 幸福実現新顔の妹尾真由美氏(49)は厳しい戦い。




<愛媛県>    

1・3区 民主やや優位
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000000908270002
2009年08月27日

◇中盤の情勢 本社調査

   30日投開票の総選挙を前に、朝日新聞社は22~25日、県内の有権者を対象に電話による情勢調査を実施し、取材で得た情報を加えて中盤の情勢を探っ た。 1、3区は民主新顔が、2区は自民前職がそれぞれやや優位に立つ。4区は民主新顔と自民前職が互角の選挙戦を繰り広げている。 ただし、調査時点で は約4割の有権者が投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけての情勢は流動的だ。 (井潟克弘)


 ●1区●
  ◇永江氏、一歩抜け出す

  都市型選挙が予想される1区は松山市(旧松山市) が選挙区で、5人が立候補している。

  永江孝子氏(49) =民新=が他候補を引き離し、一歩抜け出している。 民主、社民支持層をほぼ押さえた。 幅広い年齢層から支持を得ており、特に主婦層からの人気が高い。

  追う塩崎恭久氏(58) =自前=は自民、公明支持層をほぼ押さえ、60~70代以上からの支持が高い。 自営業者層や農林漁業者層の6割を固めているが、全体的な支持につながっていない。 無党派層の支持は永江、塩崎両氏がほぼ分け合っている。

  田中克彦氏(42) =共新=は共産支持層以外への浸透がいま一つ。谷村耕治郎氏(46) =諸新=、郡昭浩氏(48) =無新=は支持の広がりが見られない。


 ●2区●
  ◇村上氏を追う岡平氏

  今治市をはじめ、松山市(旧北条市、旧中島町) など4市5町が選挙区で、4人が立候補している。

  自民、公明支持層をまとめている村上誠一郎氏(57) =自前=がやや優位な情勢。 民主支持層にも一部食い込んでいる。 農林漁業者層の7割を固め、今治や松山地域で支持を集めている。

  追う岡平知子氏(51) =社新=は社民、共産支持層を押さえ、民主支持層の7割を固めた。 無党派層をまとめ切れておらず、やや厳しい。 楠橋康弘氏(40) =無新=、森田浩二氏(49) =諸新=は伸び悩んでいる。


 ●3区●
  ◇白石洋氏、安定の戦い

   東予の3市が選挙区で、3人が立候補している。

  民主支持層に加え、共産、社民支持層も押さえた白石洋一氏(46) =民新=が安定した戦いぶり。 無党派層の8割から支持を集める。 幅広い年代から支持を集め、特に事務・技術職層、製造・サービス従事者層の人気が高い。

  白石徹氏(53) =自新=は自民、公明支持層を押さえ、地元の新居浜地域を中心に支持を広げる。 無党派層の取り込みに苦戦している。 宮脇繁氏(47) =諸新=は伸び悩んでいる。


 ●4区●
  ◇高橋、山本氏競り合う

  南予の4市5町が選挙区で、4人が立候補している。

  高橋英行氏(37) =民新=と山本公一氏(61) =自前=の二人が互角の選挙戦を展開している。

  高橋氏は民主、社民、共産に加え、公明支持層の一部からも支持を得ている。 八幡浜地域を中心に支持を広げている。 山本氏は自民、公明支持層の7割を固めた。 地元の宇和島地域で支持を広げており、農林漁業者層を中心に浸透している。

  桜内文城氏(43) =無新=はやや苦戦。 自民、民主、共産支持層の一部から支持を得ているが、宇和島地域以外での広がりは見られない。 露口礼子氏(55) =諸新=は伸び悩んでいる。

◆ 調査方法◆ 1、2区は22、23の両日に、3、4区は24、25の両日にコンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」 方式で、 選挙区内の有権者を対象に各400人を目標に調査した。 有効回答数と回答率は次の通り。 1区420人、70%▽2区429人、65%▽3区390人、 68%▽4区389人、64%。



<高知県>    

総選挙特集2009
【私の一票】
中盤の情勢 本社調査
http://74.125.153.132/search?q=cache:HdatOx0iFM4J:mytown.asahi.com/kochi/news.php%3Fk_id%3D40000230908270001

  総選挙は30日に投票日が迫り、県内3小選挙区でも候補者の訴えがさらに熱を帯びている。朝日新聞社は22~25日、県内の有権者を対象に、電話による選 挙情勢調査を実施し、取材で得た情報を加えて総合的に情勢を分析した。これまで3回続いて自民が3議席を独占した県内にも政権交代の風は及び、高知1区は 自民前職と無所属新顔が激戦、3区は自民前職と民主新顔が互角の争いだ。2区は自民前職が他候補を引き離している。ただ、調査時点で投票態度を明らかにし ていない有権者が4割ほどいるため、終盤にかけて情勢は変わる可能性がある。(敬称略、候補者一覧は届け出順)


 ◇高知1区の候補者

桃田 妙子 49 諸新 幸福の科学職員

春名 直章 50 共元 党中央委員

田村久美子 50 民新 党県副代表

福井  照 55 自前 〈元〉建設省室長

橋本大二郎 62 無新 〈元〉知事


 福井と橋本が接戦、田村は逆転の可能性がある。

 福井は建設業界や戦没者の遺族団体などの支援を受け、組織型選挙を展開。「小選挙区は福井、比例は公明」を強調し、公明支持層の大部分を固めた。無党派層の支持は2割程度にとどまっている。

 橋本は無党派層の支持が厚く、自民、民主両支持層からも3割程度の支持がある。職業別では事務・技術職層の支持で他候補より優位。「1人の新人として挑戦する」と訴え、草の根の支援も広がる。

 「政権交代」を前面に掲げ、社会保障制度の見直しなどを訴える田村は、民主支持層の5割程度をまとめた。労働組合の支援も受けて票の上積みを図る。

 細かく地域を回ってきた春名は共産支持層をおおむね固め、さらに他党支持層の切り崩しを狙う。桃田は苦しい。


 ◇高知2区の候補者

伊東 理砂 41 諸新 幸福実現党員

山中 正博 59 共新 〈元〉安芸市課長

楠本 清世 36 民新 〈元〉芸能会社員

中谷  元 51 自前 〈元〉防衛庁長官


 中谷が他候補をリードし、有利な情勢だ。経済対策の重要性を訴え、自民支持層の9割程度をまとめた。無党派層の支持が8割近く、民主支持層も一部取り込んでいる。県東部の大半の首長から支援を受け、年代別や職業別でもまんべんなく他候補を上回る支持を得ている。

 立候補表明から1年に満たない楠本は、民主支持層の7割以上に浸透している。無党派層の支持が1割強にとどまっており、街頭演説を頻繁に重ねて知名度アップを図っている。

 山中は共産支持層をほぼ固めた。福祉政策で他党との違いを打ち出し、比例票の上積みも狙う。伊東は伸び悩んでいる。


 ◇高知3区の候補者

中山 知意 31 民新 〈元〉パソナ社員

村上 信夫 45 共新 党県常任委員

北村 健行 32 諸新 幸福の科学職員

山本 有二 57 自前 〈元〉金融相


 山本と中山が競り合っている。

 山本は初当選以来というきめ細かい地域回りで自民支持層をほぼまとめ、公明支持層も大部分を固めた。職業別では自営業者層で強い支持があり、農林漁業者層でも他候補を上回っている。

 前回の総選挙で公示直前に立候補を表明した中山は、4年間の地道な活動で民主支持層の9割近くを固めた。事務・技術職層や製造・サービス従事者層では他候補の支持を上回っている。

 村上は共産支持層をほぼまとめた。広い選挙区内を泊まり込みで転戦しながら、第1次産業の振興などを訴えている。北村は厳しい戦い。



◆調査方法◆

  高知1、2区は22~23日、高知3区は24~25日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD(ランダム・デジット・ダイヤリ ング)」方式で選挙区内の有権者に対し、各400人を目標に調査した。有効回答と回答率は次の通り。1区427人、74%▽2区406人、73%▽3区 442人、69%。



<福岡県>     

総選挙の中盤情勢 本社調査
http://74.125.153.132/search?q=cache:AW5BrFDgZxUJ:mytown.asahi.com/fukuoka/news.php%3Fk_id%3D41000000908270001
2009年08月27日

 ■民主の勢い 鮮明

  朝日新聞社は22~25日、県内各選挙区の有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報を加えて、総合的に中盤の情勢を探った。1、 10区は民主、8、11区は自民の候補が優位に立つが、4、6区は両党が激戦を繰り広げている。2、3、5、7、9区は民主がやや有利な展開だが、自民も 追い上げている。調査時点で投票態度を明らかにしていない人が3~4割程度おり、終盤にかけて情勢が変わる可能性もある。投票態度を明らかにした人でみた 各区の情勢は次の通り。(敬称略)

 ■調査方法 2、5、7、8、10区は22、23の両日、1、3、4、6、9、11区は24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査した。有効回答数と回答率は次の通り。

 1区437人、72%▽2区438人、73%▽3区466人、64%▽4区446人、64%▽5区428人、69%▽6区399人、68%▽7区408人、68%▽8区377人、59%▽9区410人、65%▽10区403人、63%▽11区402人、65%

 注 本文中の党派で、諸は幸福実現党。


 【1区】松本安定、遠藤厳しい
 7選を目指す松本龍(民前)が安定した戦いぶり。前回比例で復活した遠藤宣彦(自前)は伸び悩み、内田裕(共新)、宮崎道秀(諸新)は苦しい。

 部落解放同盟や労組の支援を受ける松本は、民主、社民支持層を固め、自民、公明支持層の一部にも食い込む。支援組織をまとめるだけでなく、有権者と対話できるミニ集会を重ねる戦術も功を奏したか、無党派層の7割からも支持を受け、年齢層や性別に偏りなく浸透する。

 前回は「落下傘候補」として郵政民営化を訴え、松本に7千票差まで迫った遠藤。若さと新鮮さをセールスポイントに支持拡大を図り、自民支持層の7割以上を固めたほか、公明支持層の大半を取り込む。だが、無党派層からの支持は2割程度にとどまっている。

 「自公政治に審判を」と訴える内田は、共産支持層を固めた。宮崎は支持の広がりが見られない。

 【2区】稲富有利 山崎が追う
 「税金の使い方を変える」と訴える稲富修二(民新)が有利な情勢。実績を唱え13選を目指す山崎拓(自前)が懸命に追っている。非正規雇用問題を強調する小林解子(共新)は支持拡大に懸命で、佐竹秀夫(諸新)は苦しい。

 子育てや福祉重視を主張する稲富は、民主支持層と社民支持層をほぼ固めた。自転車による街頭活動で有権者と対話する戦術などで、無党派層の6割に支持を広げる。20~60代の幅広い年齢層で支持を得ている。

 長年の経験を強調して景気対策や安全保障を訴える山崎は、公民館などでの個人演説会を連日開き、「比例は公明」の呼びかけを徹底。自民支持層の8割と公明支持層の大半をまとめている。70歳以上の支持が比較的厚い。

 小林は憲法を生かした平和や雇用問題への取り組みを訴えて共産支持層のほとんどを固めたが、伸び悩んでいる。

 佐竹は遊説を続けているが支持の広がりが見られない。

 【3区】藤田浸透、太田に先行

 政権交代を訴える藤田一枝(民元)が有利な情勢で、9選を目指す太田誠一(自前)が懸命に追っている。川原康裕(共新)、吉冨安彦(諸新)は厳しい戦い。

 自治労を中心とした組織選挙に加え、こまめな街頭演説や集会などを重ねる藤田は、都市部を中心に支持を伸ばし、民主支持層の9割以上を固めた。無党派層の7割からも支持を得ている。30代以上の幅広い年齢層に浸透し、安定した戦いを見せる。

 推薦団体回りや集会をこなし、長年の実績を訴える太田は、自民支持層の9割から支持を得る。「比例は公明」を強調する戦略で、公明支持層もほぼ固めた。郡部では手堅い支持を得るものの、無党派層の支持は3割にとどまる。20代からは高い支持を得る。

 若さをアピールする川原は共産支持層の大半を固めたが、若年層を取り込めておらず、広がりが見られない。

 吉冨は街頭宣伝で支持拡大に懸命だ。

 【4区】古賀敬と渡辺 互角の勝負に
 「税金を国民の手に戻す」と唱え、この選挙区では初めて挑む古賀敬章(民元)と、景気対策の継続や「地元出身」を強調し、5選をめざす渡辺具能(自前)が、互角の激戦を演じている。鈴木幸治(諸新)は厳しい戦いだ。

  古賀は、連合福岡や部落解放同盟の支援を受け、民主支持層の9割をまとめる。野党共闘の社民、国民新の両支持層ほか、今回候補を擁立しない共産支持層に支 持を広げ、自民支持層の一部に浸透。街頭活動などで知名度を徐々に上げ、無党派層では各候補の中で最大の支持を得ている。

 渡辺は、与党 の「反省」と「責任」を唱え、農政連はじめ漁業、商工業、各種団体の推薦を受け、自民支持層のほぼ9割と、共闘する公明支持層の大半を固める。連続4期の 経験と防災、交通基盤整備などの地域貢献を訴え、共産支持層にも浸透するが、無党派層の支持がいま一歩だ。

 鈴木は、消費税廃止などを遊説し、支持拡大に懸命だ。

 【5区】楠田が優位保つ 激しく追う原田
 小選挙区で初の勝利を至上命題に掲げる楠田大蔵(民前)が、他候補を引き離して優位に立っている。6選を目指す原田義昭(自前)は激しく追っている。鵤卓徳(諸新)は厳しい戦い。

  楠田は民主支持層の9割を固めた。推薦を受けた国民新と、候補者擁立を見送った共産の支持層も多くを取り込んでいる。無党派層にも7割近くに食い込む。遊 説に自転車を使って若さをアピールする戦術は20、30代を中心に各年代に満遍なく浸透している。給与所得者層の支持が高い。

 過去2回の選挙で楠田に勝ち、6選を果たせば大臣の期待もかかる原田は、自民と推薦した公明両支持層の大半を固めた。自営業者層の多くを取り込んでいるが、地盤とみられていた農林漁業者層の支持は広がっておらず、郡部でも楠田に水をあけられている。

 鵤は遊説を中心に知名度アップを図っているが、支持の広がりは見られない。

 【6区】古賀一・鳩山、譲らず
 前回に続き2度目の対決となる古賀一成(民前)と鳩山邦夫(自前)が互角の戦い。佐藤浩(諸新)は苦しい。

  古賀は民主支持層の9割を固めたほか、民主への追い風を受け、無党派層でも6割台の支持を得ている。20代、30代、70歳以上で支持が高く、事務・技術 職層などで支持を広げている。「地元の一成」をキャッチフレーズに、卒業した明善高校の同窓生や労組の支援を受ける一方で、草の根活動を徹底した選挙戦が 功を奏している形だ。

 「自民党をたたき直し、日本の政治を根底から変える」と党の再生を訴える鳩山は自民支持層の9割以上をまとめたほ か、公明支持層も固めている。前総務相の高い知名度を生かし、母方の祖父が久留米市発祥のブリヂストンの創業者であることを前面に出す戦術で、50代、 60代の支持が高い。無党派層の支持は3割台にとどまっている。

 佐藤は街頭演説を重ねているが勢いが見られない。

 【7区】野田優位、小差で古賀誠
 前八女市長の野田国義(民新)が優位に立ち、10期連続当選を目指す古賀誠(自前)がわずかの差で続いている。

  古賀の元秘書の野田は、選挙区内の大型公共工事を批判。「国民目線の政治を取り戻そう」と呼びかけ、民主支持層の8割を超す支持を固め、社民支持層もほぼ まとめた。共産支持層にも支持を広げ、無党派層の半数以上から支持を集める。選挙に「大いに関心がある」層の6割台を取り込み、40代以上に支持を拡大し ている。農林漁業者層や主婦層の支持が厚い。

 自民の選挙対策委員長をつとめた古賀は、有明海沿岸道路の佐賀空港への延伸などを公約し、 自民支持層の9割を固め、公明支持層をほぼまとめた。20代、30代の若い層の支持が高い。自営業者層、製造・サービス従事者層の多くが支持する半面、従 来の支持基盤の農林漁業者層では伸び悩んでいる。政権交代で「悪い方向に向かう」とする層の大半の支持を得ている。

 【8区】実績強調の麻生 山本が追いかけ
 10選を目指す麻生太郎(自前)が他の候補を引き離している。「政権交代」を訴える山本剛正(民新)が懸命に追っている。大塚祐子(諸新)は勢いが見られない。

  首相になって初の衆院選となる麻生は公示後、全国遊説のために選挙区入りできず、夫人ら家族が経済政策の実績を強調している。自民支持層の9割以上を固め た。推薦を受けていないものの、公明支持層にも浸透。無党派層の約5割からも支持を得ている。年代別に見ても、幅広い年代で支持を集めている。

  山本はこまめに街頭演説をこなして支持を訴えている。民主支持層の約9割を固めた。連合福岡の支援を得て、社民支持層にも支持を広げている。前回は候補を 擁立した共産が、今回は擁立を見送ったこともあって、共産支持層にも浸透している。年代別に見ると、50~60代の支持が比較的厚い。

 大塚は遊説に力を入れるが、広がりが見られない。

 【9区】緒方がやや優位 小差で追う三原
 「政権・世代交代」を掲げる緒方林太郎(民新)がやや優位に立ち、6選を目指す三原朝彦(自前)がわずかの差で追う。青木信恭(共新)、八野知子(諸新)は苦しい。

 「官僚出身だからこそ、税金の無駄遣いが減らせる」と主張する緒方は、民主支持層の9割程度を固めた。北九州市長に転出した北橋健治氏の後継として、「鉄都」を支える基幹労連など連合傘下の労組から支援を受ける。男性の支持がやや厚く、同年代の30代にも浸透する。

  三原は、ベテランながら20代から支持を集め、無党派層にも浸透。公明との選挙協力も固く、自民支持層の約9割に加え、公明支持層もほとんどを固めた。父 朝雄からの支持者に加え、新日本製鉄、安川電機など地場大手や傘下の中小企業をこまめに回り、北橋支持者の切り崩しに励む。

 青木は、70歳以上である程度の支持を集めるが、共産支持層を固め切れていない。八野は知名度不足が否めない。

 【10区】城井リード 西川懸命
 返り咲きを目指す城井崇(民元)が他候補を引き離している。4年前の郵政選挙で刺客として比例から転じた西川京子(自前)は支持拡大に懸命。篠田清(共新)は支持の広がりが見られず、川上憲信(諸新)は厳しい戦い。

 前回は対立候補を立てた社民に加え、国民新からも支援を受ける城井。「地元出身」を前面に押し出し、幅広い世代に浸透している。前回落選から4年間でくまなく地域を回り、民主支持層の9割以上の支持を得ているほか、自民支持層にも食い込んでいる。

 西川は、無党派層の支持では城井に迫るが、自民支持層への浸透は7割ほどにとどまっている。ミニ集会や演説で党の景気対策の実績を訴え、民主批判を強調。今回初めて推薦を得た公明支持層にも協力を求め、巻き返しを図る。

 共産支持層をほぼ固めた篠田は、選挙後の党の役割を丁寧に説明し、支持拡大を目指す。消費税廃止を訴える川上は勢いが見られない。

 【11区】武田、支持広がる 山口厳しい戦い
 3選を目指す武田良太(自前)が安定した支持を得ている。山口はるな(社新)は推薦を受ける民主の支持層を固めきっておらず、厳しい戦い。山下登美子(共新)は伸び悩み、小迫日出典(諸新)は勢いが見られない。

  武田は、過去5回の選挙でしのぎを削ってきた山本幸三(自前)が比例九州ブロックに転出し、民主も候補者を擁立していないため有利な戦いを進めている。自 民支持層の約9割をまとめたほか、推薦を受ける公明支持層も大部分を固めている。無党派層の支持も8割近くに及んでいる。

 県内唯一の社民候補で、「政権交代」を訴えている山口は、社民支持層の大部分を固めたが、民主支持層は5割ほどにとどまり、無党派層へも浸透しきれていない。

 6月末に立候補表明した山下は、共産支持層を固め、20代を中心に支持を集めるが、無党派層への広がりが見られない。小迫は、強固な支持基盤がなく苦戦している。

<佐賀県>    

2009衆院選
【政権選択】
民主、1・2区優勢
http://74.125.153.132/search?q=cache:wNd2wypBg6EJ:mytown.asahi.com/saga/news.php%3Fk_id%3D42000300908270001
2009年08月27日

  30日に投開票される衆院選を前に、朝日新聞社は県内の3選挙区の有権者を対象に、電話による選挙情勢調査を実施した。取材で得た情報を合わせ、総合的に 情勢を探った。政権を争う自民・民主の前職同士が直接対決する1、2区は、民主の原口、大串両氏が、自民の福岡、今村両氏に対しそれぞれ優勢だ。3区は自 民の保利氏が他候補を引き離している。調査時点で、各選挙区では3~4割の有権者が投票態度を明らかにしておらず、情勢は変化する可能性がある。投票態度 を明らかにした人でみた各区の情勢は次の通り。
 ◇

【1区】

 前回、自民に競り負けた民主が議席を奪い返せるかが注目されている。原口氏と福岡氏は3度目の戦いとなる。

  05年の「郵政選挙」で苦杯を喫し、比例区で復活当選した原口氏は、民主支持層の9割を固めたほか、自民への逆風を背景に無党派層の6割を取り込み、優位 に立っている。各年代で支持を広げ、選挙協力をする社民支持層にも浸透。自民支持層や、候補者擁立を見送った共産支持層にも食い込みをみせている。

  福岡氏は党主導で組織選挙を展開。農協の政治団体「県農政協議会」など自民支持団体をフル稼働させて、自由貿易協定(FTA)を巡る民主の政権公約のぶれ などを追及する戦略だが、自民支持層の7割しかまとめきれず、厳しい戦い。一方で選挙協力をする公明支持層を固め、無党派層も4割が支持しており、今後の 支持拡大が鍵を握る。

 木場氏は2大政党化が進むなか、消費税廃止などの政策をアピールしているが、支持の広がりは見られない。

 □

【2区】

 前回に続く今村氏と大串氏の対決。前回は約1万6千票及ばずに比例復活した大串氏が、支持基盤を固めて優位に選挙戦を進めている。


 当選後4年間、保守地盤とされた2区内の自民支持層を切り崩そうと小集会を重ねて党勢拡大に努め、民主支持層の約9割を固めたほか、選挙協力をする社民、同区で候補者擁立を見送った共産両党の支持層もまとめた。無党派層からも約7割の支持を取り付けた。


 事務・技術職や製造・サービス従事者層、自営業者層で支持が高い。


  5選を目指す今村氏は、県連会長を務める自民の支持層の約9割、選挙協力する公明の支持層も同様にほぼ固め、激しく追う。県農政協の全面支援を受け、4期 目に務めた農水副大臣としての実績を訴えているが、農林漁業者層の6割しかまとめ切れていない。無党派層からの支持は3割にとどまっている。

 牧原氏は勢いが見られない。
 □

【3区】
 11選を目指す保利氏が、他の4候補に水をあけている。

  自民党政調会長として、全国の党公認候補の応援のため選挙区を空ける日が多いが、保守系の首長や地方議員らが留守を預かり組織戦を展開。自民支持層のほと んど、選挙協力をする公明支持層の大部分を固めた。無党派層の約7割の支持を取り付け、民主支持層にも食い込む。職業別でもすべての職種で6割以上の浸透 を見せている。

 公示直前に自民を離党した広津氏は、各市町中心部を重点的に選挙カーで回り、民主支持層の一部を切り崩し、無党派からも約2割の支持を集めるが、出遅れは否めない。

 柳瀬氏は各地で支持労組を中心とした集会を連日開いているが、社民支持層の半数強、選挙協力を受ける民主支持層は3割程度しか固め切れておらず、無党派層からの支持取り付けでも後れを取る。

 瀬戸氏は共産支持層をほぼ固めたが、浸透の広がりに乏しい。橋山氏は厳しい戦い。

民主支持27% 自民26%
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000908280003
2009年08月28日

  朝日新聞社は22~25日、選挙情勢調査と併せて世論調査を実施した。政党支持率は、現行の調査法を導入した03年衆院選以来、初めて民主が自民を逆転し て「第一党」となり、長く「保守王国」と言われてきた佐賀が、二大政党伯仲の時代に入ったことをうかがわせた。投票に「必ず行く」と答えた人は8割を超 え、「政権選択」が焦点となっている今選挙への有権者の関心は高いといえそうだ。

 県内全体での政党支持率は自民の26%(小数点以下は四捨五入、以下同じ)に対し、民主は27%だった。公明は1%、共産0%、社民2%、国民新1%、みんなの党0%。「支持政党なし」の28%、「答えない・わからない」の15%を併せた無党派層は43%だった。

 自民と民主の支持率を選挙区別にみると、民主が前職を擁立している1、2区でそれぞれ自民を上回った。候補者を立てていない3区では、自民が上位を保っている。

 現行方式になった03年衆院選では、自民35%、民主11%。前回05年衆院選では、自民33%、民主13%と、自民が上位に居続けた。直近の国政選挙である07年参院選では、自民28%に対し、民主が21%と差を縮めており、近年の浸透ぶりがうかがえる。

 両党の支持率を職業別にみると、自営業者層で民主が38%と、自民の21%を圧倒。事務・技術職層や製造・サービス従事者層でも民主が自民を上回った。自民は、長年支持基盤としてきた農林漁業者層で45%を占めたが、民主も31%と接近している。

 男女別では、自民が男性24%、女性27%。民主は男性33%、女性22%。年代別では、20~50代は民主、60代以上は自民の割合が高かった。

 ◇

 政権交代で日本の政治がどうなるかを聞いたところ、「よい方向に向かう」と答えた人が20%で、「悪い方向に向かう」の8%を上回った。一方で、「変わらない」は55%に上り、政権交代に対する有権者の冷めた見方が浮き彫りになった。

 支持政党別では、自民支持層は「悪い方向」が19%、「よい方向」が8%、61%が「変わらない」と回答した。

 一方、民主支持層は45%が「よい方向」、「悪い方向」は2%、「変わらない」は37%だった。

 公明支持層は3割が「悪い方向」と回答。共産支持層は2割、社民支持層は5割が「よい方向」と答えた。無党派層は65%が「変わらない」、11%が「よい方向」、6%が「悪い方向」だった。

 選挙区別では、「よい方向」と答えた人は1区が24%、2区17%、3区19%。「悪い方向」は1区9%、2区7%、3区8%だった。いずれの選挙区も「変わらない」が最も多いが、特に2区は61%に達していた。

 ◇

 投票については、「必ず行く」と答えたのが84%、「できれば行きたい」が13%、「行かない」が2%だった。

 一般に「投票に行く」と答える割合が高めに出る傾向があり、実際の投票率にはつながらないものの、05年「郵政選挙」の直前に実施した同様の調査で82%が「必ず行く」と回答しており、今回も有権者の関心が高いと言える。

 また、「必ず行く」とした人は30代~40代が80%以上、50代~70代以上が90%以上にのぼる一方、20代では48%にとどまった。

 支持政党別では、民主、公明、共産、社民が90%以上、自民も89%が「必ず行く」とした。

 □

 【調査方法】 22~25日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、県内の有権者を対象に各選挙区400人目標で調査した。有効回答は計1250人、回答率は67%。



<長崎県>     

09年総選挙
【09 政権選択 ながさき】
民主 全選挙区リード
http://74.125.153.132/search?q=cache:http%3A%2F%2Fmytown.asahi.com%2Fnagasaki%2Fnews.php%3Fk_id%3D43000380908270001
2009年08月27日

 ◇小選挙区 中盤の本社情勢調査

  衆院選の投票を30日に控え、朝日新聞社は県内の各小選挙区の有権者を対象に電話による情勢調査を実施し、その結果に取材で得た情報を合わせて小選挙区の 中盤の情勢を探った。全選挙区で民主候補に有利な情勢だが、有権者の3~4割が投票態度を明らかにしておらず、終盤に向けて情勢が変わる可能性がある。

 ■1区 高木氏に勢い
     冨岡氏苦戦、渕瀬氏厳しく

  1区は、労組を支持基盤とする高木氏が、他候補を引き離す勢いを見せている。民主支持層をほぼまとめ、幅広い業種で浸透している。医師会などの支援を受け る冨岡氏は、自民支持層の8割をまとめ、公明支持層にも支持を広げているが、苦戦。20代に支持を広げている。県内唯一の共産公認候補の渕瀬氏は、共産支 持層の支持を得て、社民支持層の一部にも浸透しているが、厳しい戦い。江田氏は伸び悩んでいる。

 ■2区 福田氏、4氏引き離す

  新顔4氏が自民の重鎮の前職に挑む2区では、福田氏が他候補に水をあけている。「命をつなぐ政治」を掲げ、男性の3分の2から支持を集めており、諫早市や 労組の影響力のある西彼杵郡などで支持を広げている。民主支持層の9割を固めた。9期の実績をアピールする久間氏は自民、公明の各支持層をほぼまとめ、懸 命に追い上げている。有権者全体の4割を占める無党派層から6割の支持を得て、農漁業者、主婦の各層にも浸透している。相浦、柴田、山崎の3氏は支持の広 がりが見られない。投票態度を決めていない有権者が4割と、情勢は流動的だ。

 ■3区 山田正彦氏が優位
     谷川氏、激しく追う

  自民、民主の前職ら3氏が争う3区は、山田正彦氏が優位に立ち、谷川氏が激しく追っている。山田正彦氏は民主支持層をほぼ固めた。党が掲げる農家への所得 補償を訴えており、農林漁業者層の支持も厚い。谷川氏は自民支持層をほぼ固め、女性からの支持が比較的堅調だ。また、製造・サービス従事者層で支持を広げ ている。山田聖人氏は引き離されている。

 ■4区 宮島氏堅調 北村氏苦戦

 自民前職に民主元職ら2氏が挑む4区 は、宮島氏が無党派層の6割に浸透して、堅調な戦いぶり。都市部で支持を広げている。前回選では候補を立てた社民が擁立を見送って民主を支持しており、宮 島氏は社民支持層だけでなく、公明支持層の一部も取り込んでいる。北村氏は自民支持層の7割を固めた。農林漁業者層の支持が厚く、地元自治体の首長の応援 を受けるが、やや苦戦している。山田氏は勢いがみられない。

 《調査方法》 
 2、4区については22、23両日、1、3区 については24、25両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙区内の有権者を対象に各400人目標で調査し た。有効回答数と回答率は次の通り。1区394人、71%▽2区417人、66%▽3区442人、65%▽4区390人、60%。

 ◆麻生・鳩山両氏 あす県内入り

 総選挙最終盤の28日、麻生首相と民主党の鳩山代表が県内に入る。自民、民主各県連が26日、発表した。全国的に注目され、激戦が伝えられる2区などで、それぞれの党公認候補への支援を訴える。

  麻生首相は28日午後0時40分から、2区の諫早公園の眼鏡橋前芝生広場(諫早市高城町)で、午後1時半からは3区の大村市幸町のトラベルコンビナート広 場で、街頭演説会に参加する。鳩山代表は、同日午後7時から2区の長与小学校グラウンド(長与町嬉里郷)で開かれる決起集会に出席する。



<熊本県>     

【中盤の情勢・熊本】坂本と後藤、接戦
http://74.125.153.132/search?q=cache:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270158.html
2009年8月27日15時42分

 ◇1区 松野が優位に立ち、木原は伸び悩む。松野は民主支持層をほぼ固め、無党派層に浸透。木原は自民、公明各支持層、上野は共産支持層をまとめたが、支持の広がりが見られない。


 ◇2区 福嶋が先行し、林田が激しく追う。福嶋は自営業者層、事務・技術職層などから幅広く支持を集める。民主支持層をほぼ固め、無党派層でも優位に立つ。林田は農林漁業者層の7割程度が支持。自民支持層の8割強をまとめた。


 ◇3区 坂本と後藤が激しく競り、三浦が懸命に追う。坂本は自民支持層の6割強、後藤は民主支持層の7割強を固めた。三浦は自民支持層に一定の支持がある。県農政連が自主投票を決めており、農林漁業者層は支持が割れている。


 ◇4区 園田が優位に立つ。松永は支持拡大に懸命だ。園田は自民、公明各支持層をほぼ固めた。松永は推薦を受ける民主支持層への浸透がいま一つ。


 ◇5区 中島が一歩抜け出し、金子が懸命に追う。中島は自営業者層の過半数が支持。民主支持層の7割強をまとめた。無党派層への浸透でも他候補を上回る。金子は農林漁業者層で支持が厚い。自民、公明各支持層はほぼ固めている。

◇調査対象区は次の通り(カッコ数字は小選挙区を示す)

【22~23日調査】 (3)(4)

【24~25日調査】 (1)(2)(5)


<大分県>    

2009総選挙
【選択の時 09総選挙 】
野党各区で先行/小選挙区中盤の情勢調査
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000230908270001
2009年08月27日

  30日の総選挙投開票を前に、朝日新聞社は県内3選挙区の有権者を対象に電話による情勢調査を実施し、取材で得た情報を合わせて中盤の情勢を探った。1区 では民主前職が優位に立ち、2区では社民前職、3区では民主前職がやや先行している。調査時点では3~4割の有権者が投票態度を明らかにしておらず、投票 日までに情勢が変わる可能性がある。投票態度を明らかにした人でみた各区の情勢は次の通り。

【1区】

 3選を目指す吉良州司氏が安定した支持を得て優位に立ち、穴見陽一氏は厳しい戦いを強いられている。山下魁氏、高畑タヨ子氏は引き離されている。

 吉良氏は民主支持層の大部分と無党派層の6割強から支持を得ており、社民支持層にも浸透。各年代層からまんべんなく支持を集め、特に30~60代の支持が比較的厚い。職業別でも幅広い。

 穴見氏は自民支持層の7割強と、公明支持層の大部分の支持があるが、無党派層の支持は3割程度にとどまっている。年代別では、20代の支持を吉良氏とおおむね分け合っている。

 山下氏は共産支持層以外に浸透しておらず、支持に広がりがみられない。

【2区】

 前回は復活当選だった重野安正氏が一歩抜けだし、9選を目指す衛藤征士郎氏が激しく追っている。永岡悦子氏は伸び悩んでいる。

 重野氏は社民支持層の大部分を固め、推薦を受ける民主支持層の7割強の支持がある。無党派層の支持は、衛藤氏とおおむね分け合っている。年代別では40代、職業別では自営業者層の支持が比較的高い。

 衛藤氏は自民、公明各支持層の大部分を固めた。年代別では20~30代の若年層と、70代以上の支持が比較的厚い。職業別では製造・サービス従事者層、農林漁業者層などの支持が比較的高い。

【3区】

 横光克彦氏がやや有利な情勢で、前回、横光氏に競り勝った岩屋毅氏が懸命に追う。無党派層の支持は両者でおおむね分け合っている。利光哲也氏は勢いがみられない。

 横光氏は民主支持層の大部分を固めた。副党首を務めた社民支持層にも浸透し、共産支持層も取り込む。年代別では50~60代、職業別では農林漁業者層や主婦層などの支持が比較的厚い。

 岩屋氏は自民支持層の大部分を固め、公明支持層にも浸透している。年代別では20代、職業別では自営業者層の支持が比較的厚い。

■大分1区
高畑タヨ子氏 56 諸新
吉良 州司氏 51 民前
穴見 陽一氏 40 自新
山下  魁氏 32 共新
■大分2区
衛藤征士郎氏 68 自前
永岡 悦子氏 57 諸新
重野 安正氏 67 社前
■大分3区
横光 克彦氏 65 民前
岩屋  毅氏 52 自前
利光 哲也氏 56 諸新
(届け出順。年齢は投票日現在の満年齢)


 調査方法
  1、3区については22、23の両日、2区については24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、選挙 区内の有権者を対象に各400人を目標に調査した。有効回答数と回答率は次の通り。1区374人、74%▽2区437人、64%▽3区425人、63%



<宮崎県>     

小選挙区、本社情勢調査<中盤>
http://74.125.153.132/search?q=cache:xRcpc4-m7usJ:mytown.asahi.com/miyazaki/news.php%3Fk_id%3D46000000908270002
2009年08月27日

  30日投票の衆院選を前に朝日新聞社は22~25日、電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて総合的に中盤の情勢を探った。1区は無所 属新顔の川村秀三郎氏が他候補を引き離し、2区は民主新顔の道休誠一郎氏と自民前職の江藤拓氏が伯仲。3区は自民前職の古川禎久氏がリードしている。た だ、調査時点では有権者の3割以上が投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて情勢が変わる可能性もある。投票態度を明らかにした人でみた各区の情勢は 次の通り。(本文は敬称略)

【1区】
 川村が優位に立っている。民主支持層の9割をまとめ、社民支持層にも浸透。非自民勢力が結集し、候補を川村に絞り込んだ戦略が奏功したようだ。6割近い無党派層からも支持を集めている。

 さらに自民が分裂して党本部の公認候補がいないため、自民支持層の2割超にも食い込むなど保守票の取り込みにも成功。年代別では20代から70歳以上まで幅広く、製造・サービス従事者層の支持が厚い。

  いったん不出馬を表明して撤回した前職の中山は自民党第1選挙区支部の「公認」を名乗り、自民支持層の4割超を固めた。事実上の自主投票を決めている公明 からは半数近い支持を取り付け、無党派層からも約2割の支持を集めている。一方、自民県連の「公認」を強調する上杉は、自民支持層の約3割、公明支持層の 約4割をまとめた。

 馬場は共産支持層をまとめきれておらず、一部が川村に流れている。鶴丸は支持の広がりが見られない。

【2区】
 県内で唯一、自民と民主の公認候補同士がぶつかる2区は、道休と江藤が互いに支持基盤を固め、激しく競り合う情勢となっている。

  道休は、民主支持層の9割、社民支持層の大半を固めた。1区と同様に、民主は2区、社民は3区に公認候補を擁立する選挙区をすみ分け、非自民の受け皿を一 本化した効果がみられる。さらに、無党派層の半数近くにも浸透。今回、2区への候補者擁立を見送った共産支持層の多くも取り込んでいる。

  江藤も、自民支持層の9割、推薦を受けた公明支持層をほぼまとめている。過去2回の衆院選はいずれも無所属だったが、今回は初めての党公認。自民や公明支 持層への浸透度がうかがえ、農林漁業者層からの支持も厚い。また、無党派層の5割強からも支持を集め、道休と分け合う形になっている。

 大原と嶋崎は支持の広がりが見られない。

【3区】
  古川が先行している。初の党公認を得て自民支持層の9割以上をまとめ、公明支持層にも浸透。さらに、民主支持層の3割、無党派層の8割超から支持を集める など広がりをみせる。年代別でも、30代以上の全年代でまんべんなく支持を得て、職業別では農林漁業者層の大半を固めている。

 松村は社民支持層は手堅くまとめたが、民主支持層への浸透は6割弱。民主と社民による選挙協力の効果は、1、2区ほど表れていない。無党派層の支持も2割に届いていない。

 松原は伸び悩んでいる。



<鹿児島県>     

【中盤の情勢・鹿児島】川内リード、保岡肉薄 徳田を打越追い上げ
http://74.125.153.132/search?q=cache:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270169.html
2009年8月27日15時44分

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 ◇1区 川内が有利な情勢で、保岡が懸命に追っている。川内は民主支持層の大部分を固めた。保岡は自民支持層をほぼまとめ、公明支持層にも浸透している。無党派層の支持はこの2人がほぼ分け合っている。山口は共産支持層以外への浸透を欠いている。


 ◇2区 徳田が一歩リード、打越が懸命に追う。徳田は自民、公明各支持層をほぼまとめた。打越は鹿児島市域では徳田とほぼ互角の争い。


 ◇3区 松下が優位に立ち、宮路が懸命に追っている。松下は選挙協力をうける民主支持層を手堅くまとめたほか、無党派層の半数強に浸透している。職業別では自営業者層で支持が厚い。宮路は自民、公明各支持層はほぼ固めたが、地盤の南薩地域で優位に立てずにいる。


 ◇4区 皆吉が一歩リード、小里が激しく追う。皆吉は民主支持層、小里は自民支持層をそれぞれまとめ、無党派層への働きかけを強める。皆吉は事務・技術職層や製造・サービス従事者層に支持を広げ、伊佐・姶良、霧島地域でやや優位。小里は出水・阿久根地域でやや優勢だ。


 ◇5区 森山が先行しており、網屋はやや厳しい。森山は農林漁業者層の支持が厚い。網屋は地盤の鹿屋地区で追い上げている。

◇調査対象区は次の通り(カッコ数字は小選挙区を示す)

【22~23日調査】

(2)(3)

【24~25日調査】

(1)(4)(5)


<沖縄県>    

【中盤の情勢・沖縄】玉城、他を引き離す 照屋、支持を広げる
http://74.125.153.132/search?q=cache:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270154.html
2009年8月27日15時45分

 ◇1区 下地が民主支持層の9割、無党派層の5割の支持を集め、安定した戦いぶり。国場は自民支持層の7割、公明支持層の大部分を固め、激しく追う。外間は支持拡大に懸命だ。

 ◇2区 照屋が社民支持層の大部分に加え、民主支持層の9割、無党派層の7割あまりに浸透し、優位に立っている。安次富は自民支持層の8割をまとめたが、勢いが見られない。

 ◇3区 玉城が民主支持層の8割、無党派層の5割近い支持を集め、他候補に水をあける。嘉数は自民、公明各支持層をまとめきれず、苦戦。新川は社民支持層を固めたが、支持の広がりが見られない。小渡は厳しい戦い。

 ◇4区 瑞慶覧がリードし、西銘が懸命に追う。瑞慶覧は民主支持層の9割強を固め、無党派層の7割にも支持を広げている。西銘は自民支持層の9割近く、公明支持層の大部分をまとめたが、無党派層への浸透が課題。

◇調査対象区は次の通り(カッコ数字は小選挙区を示す)

【22~23日調査】

(1)(3)

【24~25日調査】

(2)(4)



<比例>    

【中盤の情勢・比例北海道】大地は議席維持か
http://74.125.153.132/search?q=cache:diZlXYgorGgJ:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270097.html
2009年8月27日15時29分

 民主は支持層をほぼ固め、前回を上回る4議席を獲得しそう。無党派層の5割程度を取り込んでいる。男性の支持が厚い。

 自民は前回から1議席減の2議席の見通し。自民支持層をほぼまとめつつあるが、無党派層の支持が広がらない。

  新党大地は協力関係にある民主の投票呼びかけもあり、前回獲得した1議席をほぼ固める。単独1位の鈴木が当選する可能性が高い。公明は1議席を維持しそう で、単独1位の稲津が議席を狙う。共産は比例区を重視した運動を展開し、1議席獲得を目指して追い上げる。社民は議席獲得は厳しい情勢だ。


◇定数8

■幸福 2――

1 佐藤 直史 51 新

2 小林 智雄 45 新


■公明 2――

1 稲津  久 51 新

2 武田 久之 45 新


■大地 4――

1 鈴木 宗男 61 前(7)

2 八代 英太 72 元(3)

3 浅野 貴博 31 新

4 HANAジュンコ 50 新


■自民 15――

13 穴田 貴洋 33 新

14 沼沢 真也 32 新

15 上地 史隆 29 新


■共産 5――

1 宮内  聡 46 新


■本質 2――

1 佐野 秀光 38 新

2 本藤 昭子 67 新


■社民 2――

1 山口 たか 59 新


■民主 15――

12 山崎 摩耶 62 新

13 山岡 達丸 30 新

14 工藤 仁美 54 新

15 関藤 政則 59 新


【中盤の情勢・比例東北】民主重複候補、全員が当選も
http://74.125.153.132/search?q=cache:jQFLnvJDXpwJ:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270126.html
2009年8月27日15時29分

 民主は6議席を固め、さらに1、2議席を上乗せする勢い。同順1位で並ぶ重複候補21人は、小選挙区か比例区のどちらかで全員が当選する可能性が高まっている。22位以下の単独候補にも十分に当選が見込める情勢だ。

 自民は3~5議席の見通しで、単独2位の秋葉までは当選がほぼ確実。前回の6議席には厳しい情勢で、同順3位の重複候補23人の惜敗率争いが激化しそうだ。

 公明は1議席を固めた。単独1位の井上に続き、2議席目の獲得がなるかどうか。

 共産、社民ともに1議席を視野に入れつつある。みんなは議席獲得が微妙だ。


◇定数14

■みんな 2――


■公明 3――

1 井上 義久 62 前(5)〈改〉

2 若松 謙維 54 元(3)〈改〉

3 川又 哲也 43 新


■民主 28――

22 和嶋 未希 37 新

23 高松 和夫 67 新

24 菊池長右エ門 75 新

25 山口 和之 53 新

26 川口 民一 78 新

27 渡部 一夫 61 新

28 鈴木  久 69 元(1)


■共産 7――

1 高橋千鶴子 49 前(2)

2 宮本しづえ 57 新


■社民 6――


■幸福 3――

1 松島 弘典 52 新

2 上条 幸哉 45 新

3 秋元 真樹 61 新


■自民 28――

2 秋葉 賢也 47 前(2)

26 近江屋信広 59 前(1)

27 長岡 重代 62 新

28 佐藤 久孝 62 新



【中盤の情勢・比例北関東】民主、12議席も視野
http://74.125.153.132/search?q=cache:ous-35STeU0J:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270118.html
2009年8月27日15時29分

 民主は10議席をほぼ固め、さらに1~2議席の上積みも視野に入る勢い。小選挙区と比例区の重複候補は全員がどちらかで当選する可能性が高く、川口ら名簿下位の単独候補も当選が十分に見込める。

 自民は前回の9議席を下回る6議席前後の見込み。単独1位の佐田の当選はほぼ確実だが、同順2位に並ぶ重複候補が復活当選するには、高い惜敗率が必要になる。

 公明は2議席をほぼ固め、単独1位の石井、2位の遠藤は議席を確保しそうな情勢。共産は1議席前後の見通し。みんなは1議席獲得が視野に入る。社民は前回獲得した1議席維持は微妙な情勢だ。


◇定数20

■公明 4――

1 石井 啓一 51 前(5)

2 遠藤 乙彦 62 前(5)

3 長沢 広明 51 元(1)

4 高橋 次郎 42 新


■国民 1――

1 中村 公一 49 新


■共産 8――

2 綾部 澄子 50 新

8 片山 和子 33 新


■みんな 2――

2 山内 康一 36 前(1)


■日本 1――

1 金谷 重男 55 新


■自民 29――

1 佐田玄一郎 56 前(6)

28 並木 正芳 60 前(2)

29 大高 松男 66 前(1)


■幸福 4――

1 石川 悦男 51 新

2 新井  明 40 新

3 緑川 風子 57 新

4 堀内 尚人 50 新


■社民 3――

3 松沢 悦子 61 新


■民主 36――

30 川口  浩 54 新

31 石井  章 52 新

32 野木  実 67 新

33 中島 政希 56 新

34 桑原  功 64 新

35 玉木 朝子 57 新

36 多田 直弘 40 新


【中盤の情勢・比例東京】民主、10議席うかがう
http://74.125.153.132/search?q=cache:w40qU41uK_QJ:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270138.html+
2009年8月27日15時30分

 前回6議席の民主は9議席をほぼ固め、10議席をうかがう勢い。すべての年代で自民を上回る支持を集めている。重複立候補している22人全員が小選挙区か比例区のどちらかで当選しそうだ。

 前回7議席だった自民は、4~6議席にとどまりそう。同順1位で並ぶ重複候補22人の惜敗率争いは激しさを増しそうだ。

 公明は00年以降守り続けている2議席を今回も確保しそう。単独1位の高木陽介は議席が視野に入る。前回1議席の共産は1~2議席をうかがう。みんなと社民は議席を得られるか微妙だ。その他の政党は厳しい。


◇定数17

■国民 2――

1 中村慶一郎 75 新


■自民 28――

23 若宮 健嗣 47 前(1)

24 安井潤一郎 59 前(1)

25 愛知 和男 72 前(9)

26 国安 正昭 71 新

27 大西 英男 63 新

28 石田 計夫 65 新


■民主 30――

23 竹田 光明 54 新

24 石毛 えい子 71 元(3)

25 小林 興起 65 元(4)

26 吉田 公一 68 元(3)

27 川島智太郎 45 新

28 中津川博郷 60 元(2)

29 渡辺浩一郎 65 元(1)

30 篠原 滋子 69 新


■みんな 1――


■公明 4――

1 高木 陽介 49 前(4)

2 高木美智代 56 前(2)

3 吉田 富雄 52 新

4 遠藤五十六 51 新


■幸福 7――

1 本地川瑞祥 59 新

2 ドクター・中松 81 新

3 河口純之助 48 新

4 さとうふみや 43 新

5 斎藤 忠彦 47 新

6 城取 孝司 57 新

7 饗庭 直道 42 新


■共産 4――

1 笠井  亮 56 前(1)

2 谷川 智行 38 新


■日本 2――

2 後藤 雄一 60 新


■社民 2――

2 池田 一慶 29 新


【中盤の情勢・比例南関東】公明、3議席届くか
http://74.125.153.132/search?q=cache:C0Wm6S0w4I0J:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270142.html
2009年8月27日15時30分

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 民主が9~12議席を得る勢い。同順1位に並んだ重複候補34人は、小選挙区か比例区どちらかで全員当選の可能性が高い。単独35位の藤井も当選をほぼ確実にした。

 自民は5~8議席の見込み。同順1位の重複候補31人の多くは比例で復活を目指すことになりそうだが、激しい惜敗率争いが予想される。

 公明は1~3議席の見通しで、3議席に届くかが焦点。共産は単独1位の志位に続き、2議席目を得られるかどうか。みんなは比例でも初の議席獲得に届きそうな勢い。社民は1議席をうかがう。国民と日本は議席確保は厳しい情勢だ。


◇定数22

■日本 1――

1 河野 敏久 52 新


■みんな 6――


■自民 35――

32 江崎洋一郎 51 前(3)

33 浮島 敏男 60 前(1)

34 佐々木誠一 58 新

35 本間 一裕 54 新


■共産 10――

1 志位 和夫 55 前(5)

2 畑野 君枝 52 新


■幸福 5――

1 黒川 白雲 42 新

2 志波 光晴 52 新

3 市川 茂浩 34 新

4 山本  崇 47 新

5 千葉 伸二 51 新


■国民 1――

1 市川 智志 42 新


■公明 5――

1 富田 茂之 55 前(4)

2 古屋 範子 53 前(2)

3 谷口 和史 47 前(1)

4 川浪  隆 48 新

5 久保田雅昭 50 新


■社民 3――

3 村上 克子 69 新


■民主 42――

35 藤井 裕久 77 前(6)

36 水野 智彦 53 新

37 石田 三示 57 新

38 斎藤  勁 64 新

39 相原 しの 35 新

40 浜口 健司 38 新

41 榎本 和孝 29 新

42 園田 昭夫 66 新


【中盤の情勢・比例北陸信越】不振自民、復活争い激しく
http://74.125.153.132/search?q=cache:jf_UlsTBtw4J:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270133.html
2009年8月27日15時30分

 民主は5議席を固め、さらに1~2議席を上乗せしそうな勢い。特に新潟、長野で自民を大きく引き離している。20~60代に幅広く浸透するうえ、無党派層の5割程度を取り込んでいる。

 自民は3~5議席の見通し。単独1位の長島は当選がほぼ確実だが、同順2位で並ぶ20人は、小選挙区での勝敗と惜敗率により厳しい復活当選争いが予想される。

 公明は1議席に届きそう。単独1位の漆原の議席が視野に入る。共産、国民と社民は1議席を確保できるか微妙な情勢。国民は単独1位の綿貫の地元・富山で支持が高い。日本は勢いが見られない。


◇定数11

■国民 2――

1 綿貫 民輔 82 前(13)

2 反り目弘国 65 新


■自民 21――

1 長島 忠美 58 前(1)〈改〉


■民主 21――

18 沓掛 哲男 79 新

19 若泉 征三 64 元(1)

20 三浦 茂樹 40 新

21 武居 博明 51 新


■共産 6――

2 中野 早苗 61 新


■日本 1――

1 小林 峰一 47 新


■社民 5――


■幸福 4――

1 一倉 洋一 48 新

2 三浦 義弘 48 新

3 三上  誠 48 新

4 加藤 仁康 45 新


■公明 2――

1 漆原 良夫 64 前(4)〈改〉

2 田島 公一 36 新



【中盤の情勢・比例東海】民主、11議席の勢い
http://74.125.153.132/search?q=cache:yHUeov2rnGYJ:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270147.html
2009年8月27日15時30分

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 民主は前回05年の8議席を上回り、11議席前後に達する勢いだ。小選挙区と比例区の重複候補33人は全員がいずれかで当選する可能性が高い。名簿下位の比例単独候補の当選も視野に入った。70歳以上を除く全年齢層で支持を広げ、無党派層も5割強が支持する。

 自民は前回の9議席を下回り、6議席前後にとどまる情勢だ。全候補が名簿順位1位に並ぶが、小選挙区で苦戦の候補が多く、復活当選には厳しい惜敗率争いが予想される。

 公明は3議席、共産は1議席の前回並み勢力を維持できそうな見通しだ。


◇定数21

■共産 7――

1 佐々木憲昭 63 前(4)

7 河江 明美 44 新


■社民 2――

2 坂 喜代子 57 新


■幸福 5――

1 小林 早賢 50 新

2 堀田 利恵 47 新

3 安宅 正行 45 新

4 山本 純子 40 新

5 近藤 海城 50 新


■公明 5――

1 坂口  力 75 前(10)

2 大口 善徳 53 前(4)

3 伊藤  渉 39 前(1)

4 水野 吉近 45 新

5 国森 光信 39 新


■みんな 1――


■民主 41――

34 笠原多見子 44 新

35 金森  正 71 新

36 山田 良司 48 新

37 吉田 統彦 34 新

38 三輪 信昭 66 新

39 小林 正枝 37 新

40 大山 昌宏 39 新

41 磯谷香代子 43 新


■日本 1――

1 桑原 耕司 67 新


■自民 29――


■国民 2――

1 青山  丘 68 元(9)

2 稲村 公望 60 新


【中盤の情勢・比例近畿】民主14議席の勢い 候補足らぬ可能性
http://74.125.153.132/search?q=cache:lJhmueEny8EJ:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270159.html
2009年8月27日15時31分

 民主は過去最多だった前々回03年の11議席を上回る14議席前後を獲得する勢いがある。だが、重複候補の小選挙区当選が続出すると、比例の候補者数が獲得議席を下回ることもありえ、その結果、他党に議席が回る可能性もある。

 自民は8議席前後の見通しだ。職業別では農林漁業者層で5割近い支持があるものの、その他は2~3割にとどまる。

 公明は前回並みの4議席前後を確保しそう。共産は1~3議席か。社民は1議席の維持を目指し、みんなも1議席獲得を目指す。日本が1議席を守るのは難しそうだ。


◇定数29

■国民 2――


■自民 45――

1 近藤三津枝 56 前(1)

2 柳本 卓治 64 前(5)

43 泉原 保二 67 前(1)

44 矢野 隆司 49 前(1)

45 稲垣 克彦 61 新


■民主 52――

45 室井 秀子 53 新

46 熊谷 貞俊 64 新

47 浜本  宏 57 新

48 渡辺 義彦 53 新

49 河上 満栄 38 新

50 松岡 広隆 27 新

51 豊田潤多郎 60 元(1)

52 樋口 俊一 57 新


■日本 2――

2 今本 博健 71 新


■幸福 7――

1 大川 隆法 53 新

2 林  雅敏 53 新

3 西川 栄司 41 新

4 中村 恭代 51 新

5 久保 方洋 48 新

6 野口 典良 56 新

7 福島いづみ 53 新


■みんな 1――


■社民 4――

4 服部 良一 59 新


■改革 1――


■公明 7――

1 池坊 保子 67 前(4)

2 西  博義 60 前(5)

3 佐藤 茂樹 50 前(5)

4 竹内  譲 51 元(1)

5 赤松 正雄 63 前(5)

6 崎山 光友 59 新

7 佐伯 民江 60 新


■共産 10――

3 宮本 岳志 49 新

4 瀬戸 恵子 47 新



【中盤の情勢・比例中国】自民5議席守れるか
http://74.125.153.132/search?q=cache:Yv4QL05bNNQJ:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270150.html
2009年8月27日15時31分

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 民主は5議席を獲得する勢いで、過去最多だった前々回03年の4議席を上回りそうだ。70歳以上を除く幅広い世代に浸透し、職業別では事務・技術職層、製造・サービス従事者層、自営業者層の5割前後に食い込んでいる。

 自民は4議席前後で、前回と同じ5議席に届くかどうか。比例単独候補2人を含む3人が名簿上位に並ぶため、名簿4位の重複候補19人にとっては復活当選枠が少なく、惜敗率競争が激しくなる。

 公明は前回と同じ2議席をうかがう。共産と国民はそれぞれ1議席を目指すが、微妙な情勢。社民の議席獲得は厳しい。


◇定数11

■幸福 3――

1 西原 忠弘 54 新

2 丹羽 孝行 60 新

3 三浦 俊男 50 新


■共産 7――

1 中林 佳子 63 元(4)

7 石村 智子 33 新


■社民 1――


■国民 4――

4 山田  隆 65 新


■自民 25――

2 村田 吉隆 65 前(6)

3 河井 克行 46 前(3)

23 桧田  仁 67 元(1)

24 宇田川隆久 42 新

25 吉田 竜之 39 新


■民主 19――

19 滝本  実 41 新


■公明 3――

1 斉藤 鉄夫 57 前(5)

2 桝屋 敬悟 58 前(5)

3 笹井 茂智 45 新



【中盤の情勢・比例四国】民主、3議席確保か
http://74.125.153.132/search?q=cache:pd9ejfzRA4MJ:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270163.html
2009年8月27日15時31分

  過去2回は2議席だった民主は3議席を確保し、4議席をうかがう。民主支持層をほぼ固め、無党派層の5割に浸透。年代別では70歳以上を除いて5割以上の 支持を集め、特に20~30代で6割前後と厚い。職業別でも製造・サービス従事者層や事務・技術職層を中心に幅広く食い込む。

 自民は2議席を確保する見通しだが、これまで守ってきた3議席に届くかどうかは微妙な情勢だ。職業別では農林漁業者層の4割、世代別では70歳以上の支持が厚い。

 1議席の死守を目指す公明は、議席獲得が視野に入る。共産、社民などの議席獲得は苦しい。


◇定数6

■社民 2――


■自民 16――
13 七条  明 58 前(5)
14 西本 勝子 59 前(1)
15 笹沼 正治 54 新
16 水口 俊幸 61 新

■共産 4――
1 笹岡  優 57 新

■幸福 4――
1 竹尾あけみ 55 新
2 串畑 啓子 45 新
3 東條 幸紀 51 新
4 岡  周平 64 新

■公明 2――
1 石田 祝稔 57 前(4)
2 落合 英寿 42 新

■民主 13――
12 宇野 憲司 67 新
13 吉田 益子 50 新

【中盤の情勢・比例九州】自民5~8議席か
http://74.125.153.132/search?q=cache:qKohzOYA9MsJ:www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908270168.html
2009年8月27日15時31分

 民主は8~11議席を獲得する勢いがある。無党派層の4割以上を取り込んでいるうえ、支持層も20~60代と幅広い。だが、重複候補の小選挙区当選が相次ぐと比例の候補者数が獲得議席を下回り、他党に議席が配分されてしまう可能性もある。

 自民は前回を下回る5~8議席の見込み。単独1位の野田、2位の山本の議席確保はほぼ確実。同順3位に並ぶ33人の勝敗は小選挙区での勝敗と惜敗率しだいとなる。

 公明は2~4議席の見通し。共産は1議席前後となる情勢。社民も1議席維持に届きそう。国民やみんなは1議席の獲得を狙う。

◇定数21

■幸福 5――
1 坂口 頼邦 56 新
2 松本徳太郎 55 新
3 辻  雄文 42 新
4 諫山 征和 37 新
5 徳留 博臣 61 新

■公明 6――
1 神崎 武法 66 前(8)
2 東  順治 62 前(6)
3 江田 康幸 53 前(3)
4 遠山 清彦 40 新
5 浜地 雅一 39 新
6 金子 秀一 33 新

■民主 30――
29 川越 孝洋 66 新
30 中屋 大介 31 新

■みんな 1――

■社民 7――

■自民 35――
1 野田  毅 67 前(12)
2 山本 幸三 61 前(4)

■共産 11――
1 赤嶺 政賢 61 前(3)
2 田村 貴昭 48 新


■国民 4――
4 松隈 一博 58 新


<調査方法>
◇調査と推計の方法

  全国300の小選挙区を150ずつ二つに分け、22~23日と24~25日のいずれも2日間、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日 RDD」方式で実施した。各選挙区の有効回答の目標数は400。世帯用と判明した番号は全国で計19万338件で、うち13万879人から有効回答を得 た。回答率は69%。

 小選挙区では、過去2回(03年と05年)の調査結果と選挙結果から当落の予測モデルを作成。おもに調査による支持模様の強度や、年齢など候補者の属性 から各候補者の強さを見極め、当選確率を算出した。各政党別の推計議席は、この当選確率を積み上げたもの。

 比例区でも過去2回の総選挙データから予測式を作成。比例ブロックごとに調査の支持率から得票率を推計し、誤差幅を見込んでドント式のシミュレーション を行い、獲得議席を求めた。

 選挙区、比例区とも本社取材網による情報も加え、総合的に分析した。


◇候補者一覧・記事の見方

▼氏名の下は投票日(30日)現在の満年齢。敬称略。

 党派の略称は、自=自民、民=民主、公=公明、共=共産、社=社民、国=国民新党、み=みんなの党、改=改革クラブ、大=新党大地、日=新党日本。その 他は諸派とした。無は無所属。

▼前は前職、元は過去に衆院議員だった人。新は新顔。

▼四角囲みの政党は推薦・支持(26日夕までに本社がまとめた分)。

▼小選挙区候補者の[比]は比例区との重複立候補を示す。

▼小選挙区の候補者名、比例区の政党名はそれぞれ届け出順。

▼比例区の党名の下の数字は候補者数。氏名の上の数字は名簿登載順位。小選挙区との重複候補者名は省略した。

▼記事は投票態度を明らかにした人を対象に分析した。記事の中で「無党派層」とあるのは、「支持政党なし」と「答えない・わからない」の合計。