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香川県衆議 院選挙区結果と情勢
09/08/28作成

旧バージョンはこちら(選挙毎・古い順に成ってます。)

=選挙区区割り=
小選挙区
香川1区 高 松市、小豆郡、香川郡直島町
香川2区 坂出 市、綾歌郡、香川郡、木田郡、大川郡
香川3区 丸亀 市、善通寺市、観音寺市、仲多度郡、三豊郡
中選挙区
93年総選挙  (香川 全県区)




■香川1区

09年(第45回)総選挙
当落 得票数(得票率) 候補者名 党派 現新 重複 経歴・肩書き・その他
109,618(52.2%) 小川 淳也 38 民主= 社民・国新 前A 党香川県代表・(元)総務省職員
比当 91,403(43.6%) 平井 卓也 51 自民=公明 前C 党政調副会長
  6,378(3.0%) 河村  整 50 共産   党香川県委員・(元)民青県委員長
  2,416(1.2%) 白石 久美子 47 幸福   幸福の科学職員
河村氏はずっと3区で出てきた共産香川のエース?


■05年(第44回)総選挙
当落 得票数(得票率) 候補者名 党派 現新 重複 経歴・肩書き・その他
103,592(50.91%) 平井 卓也 47 民主(堀) =公明 前B 党部会長代理
比当 91,461(44.95%) 小川 淳也 34 民主 新@ 党県副代表
  8,432(4.14%) 松原 昭夫 49 共産   党県書記長


■03年総選挙
 
得票数 候補者名
党派
新旧
得票率
重複 その後

79.298 平井 卓也
45 自 民(堀)=公明・保新
前A

党総務=藤本氏(比例13位)
 
62,939 小川 淳也 32 民 主

(元)総務省職員→次回も衆院に挑戦の意向
 
12,280 加藤 繁秋
56 社民
元(1)
党県代表
 
5,764 松原 昭夫
47 共 産

党県委員
自民党入りした平井氏が藤本氏の比例転出で候補者調整も一応決着したため圧勝・・・かと思いきや準備期間4ヶ月の民主小川氏が惜敗率79%(出口調査では20代30代で平井氏を抑えてトップ)の健闘を見せる。
一部の報道では藤本氏系列の支持者が平井氏に投票せずに棄権したとも伝えられているため,四国で自民党が小選挙区全勝しない限り落選が確実視された比例名 簿下位に置かれた藤本系勢力の反撥は大きかったのかも知れない。
この時小川氏の選対本部長を務めた男性の姉が04年参院選で惜敗し07年参院選で見事当選を果たした植松恵美子女史。
大敗を喫した社民加藤氏の動きも気になるところ。

前回(00年),前々回(96年)の結果と合わせて考えると
平井氏 「個人票+公明票−政権交替票(30,000)」+「自民票-藤本票(=49,000)」=79,000
小川氏 「民主票(保守・労組・政権交代)31,000」+「政権交替票など(30,000)」=62,000
加藤氏 「社民票+個人票(=13,000)」-社民批判票(1000)=12,000

00年(第42回)総選挙
 
得票数 候補者名
党派
新旧
得票率 その後

85,578 平井 卓也
42 無所属=加藤派
新@
45.50 会社 社長→自民香川1区
 
62,065 藤本 孝雄
69 自民(本)=保守

33.00 (元) 農水相→自民比例四国(16位)
 
27,733 加藤 繁秋
53 社民
元(1)
14.74 (元) 衆院議員秘書
 
12,667 松原 昭夫
44 共 産

6.73 党県 常任委員
平井氏は加藤派の支援を受けつつ民主党支持層には非自民で行くと言って,自民党支持層には自民党へはいると云って当選したとの事だが「加藤の乱」の後に自 民入党。
公明は自主投票だった。
前回の結果と合わせて考えると
藤本氏 個人票+自民票=62,000
平井氏 「個人票+公明票+政権交替票(=55,000)」+真鍋票(保守・批判=17,000)+(投票総数純増?=13,000)=85000
加藤氏 「社民票+個人票(=13,000)」+真鍋票(労組・批判=14,000)=27000
という感じ?


96年(第41回)総選挙
 
候補者名
党派
新旧
得票
その後の身の振り

藤本 孝雄
65 自民
前I
62,612
医療財団理事・(元)厚相→自民香川1区
 
平井 卓也
38 新進(自)

55,578
西日本新聞社長・新聞社役員→無所属(加藤派支援)香川1区
 
真鍋 光広
56 民主(さ)
元(1)
31,501
党香川代表・(元)大蔵省課長→民主香川2区
 
加藤 繁秋
49 社民
元(1)
12,964
党県副代表・(元)代議士秘書→社民香川1区
 
河村  整
37 共 産

9,737
党県役員・(元)民青県委員長
有力候補が乱立。
藤本氏は野党分裂に助けられた格好となった。
平井卓也氏は祖父の太郎氏(参)、父の卓志氏(参)と政治家一家に生まれ、西日本放送や四国新聞など地元にファミリー企業を多く抱える。
民主党香川県連は真鍋氏@香川1区と多田羅氏@県知事選出馬の両氏を中心に結成されるがその後喧嘩別れ。



■ 香川2区    

■09年総選挙
当落 得票数(得票率) 候補者名 党派 現新 重複 経歴・肩書き・その他

109,863(57.2%) 玉木 雄一郎 40 民主= 社民・国新 新@ 党県副代表・(元)財務省職員・国税局課長
  79,463(41.3%) 木村 義雄 61 自民=公明 前(7) 党財務委員長・(元)厚生労働副大臣・(元)県議
  2,848 ( 1.5%) 土居 美佐子 50 幸福   幸福の科学職員・幸福実現党員


■05年総選挙
当落 得票数(得票率) 候補者名 党派 現新 重複 経歴・肩書き・その他
100,794(55.89%) 木村 義雄 57 自民(山) =公明 前F 党財務委員長
  70,177(38.91%) 玉木 雄一郎 36 民主 党県副代表
  9,382 ( 5.20%) 河村 整 46 共産   党地区委員長
真鍋氏が遂に引退してしまい現在,候補者不在となった。
民主党入りした大西県議(こ の辺参照)あたりが候補者かと思ったが財務省から玉木氏を擁立。


■03年総選挙
当落
得票数 候補者名
党派
新旧
得票率
経歴・肩書き・その他・その後の身の振り

85,370 木村 義雄
55 自民(山)=公明・保新
前E
(元)厚労副大臣 
 
57,676 真鍋 光広
63 民主
元(1)
党県代表→引退
 
8,430 河村  整 44 共 産

党県委員
今回も木村氏が地力を見せつけ他候補を振り切った。
落選した真鍋氏は引退し、県連代表を退いた。


■00年総選挙
 
得票数 候補者名
党派
新旧
得票率
経歴・肩書き・その他・その後の身の振り

84,030 木村 義雄
52 自民=公明・保守
前D
53.57 元厚生政務次官→自民香川2区
 
53,015 真鍋 光広
60 民主
元(1)
33.80 党県代表=綾歌郡国分寺町出身
 
11,532 松村 久
59 共 産


7.35 党県常任委員
 
8,265 猪塚 武
32 無所属


5.26 会社社長
自民vs民主となった選挙区。木村氏が地盤を生かして勝利。 政治生活の殆どが浪人生活という苦労人真鍋氏だが今回も落選。
真鍋氏は出身地を含む香川2区へ国替え。地元紙によると00年の総選挙で連合香川を軸とした民主・社民の協力体制(候補者の住み分け)は「結果として」そ うなったという認識を持っている模様。


■96年総選挙
 
候補者名
党派
新旧
得票
重複 経歴・肩書き・その他・その後の身の振り

木村 義雄
48 自民
前C
98,531
党副幹事長・(元)厚生政務次官→自民香川2区
 
松村  久
56 共 産

26,658

党県役員・(元)出版販売社員
自共対決となった無風区。
木村氏は父の武千代氏以来の地盤(東讃)を固めて楽勝。



◆ 香川3区   
<エリア>
丸亀市(旧綾歌町,飯山町域を除く),善 通寺市,観音寺市,仲多度郡,三豊郡

■09年
当落 得票数(得票率) 候補者名 党派 現新 重複 経歴・肩書き・その他
73,379(43.3%) 大野 功統 73 自民(山) =公明 前G   党金融調査会長・(元)防衛長官
  53,822(31.8%) 米田 晴彦 50 社民=民主 党県副代表・自治労県本部副委員長(02.3〜)・県平和労組 会議事務局長(05.9〜)・(元)丸亀市職員組合書記長
  32,963(19.5%) 真鍋 健 46 無所属 [平]   (元)参院議員秘書・NHK記者
  7,325(4.3%) 近石 美智子 61 共産 党県委員・(元)高校教諭
  1,886(1.1%) 妹尾 真由美 49 幸福   幸福の科学職員・幸福実現党員
今回も社民が擁立した香川3区であり無風かと思われたが,民主への大順風で米田にも多少票が乗った様子で,大野に迫るという調査結果の輿論調査も出てき た。(こ こら参照)
さて今回は本格的に共産が候補者を絞り込んだ選挙であるけど,今回は何故か都市部の1・2区ではなく社民が出す3区で擁立(その後1区でも擁立)。どうい うことかねぇ。
保守系の分裂もあってか後2万票足らずの差と割と善戦した印象もある。

■05年
当落 得票数(得票率) 候補者名 党派 現新 重複 経歴・肩書き・その他
107,726(66.92%) 大野 功統 69 自民(山) =公明 前F 防衛長官
  39,177(24.34%) 奥田 研二 60 社民 党県代表
  14,086(8.75%) 近石 美智子 57 共産   党県委員
前回03年出馬の山元氏は社民にも届かず惨敗して候補者差し替えは必至であったが結局社民との間に選挙協力が結ばれ前回出馬の奥田氏がそのまま出馬となっ た。
04年参院選での惜敗(社民は 候補者を擁立しないと云う形での消極的協力に止まる)も民主により一段の協力の必要性を痛感させたか?(植松女史は見事07年参で当選!)


■03年総選挙
当落
得票数 候補者名
党派
新旧
得票率
重複 経歴・肩書き・その後など

84,803 大野 功統
68 自民(山)=公明・保新
前E
61.1% (元)文科副大臣
 
23,087 奥田 研二
58 社 民

16.6% 党県副代表 
 
22,091 山元 徹
53 民 主

15.9% 経営指導業
 
8,898 近石美智子
55 共 産

6.4%

党地区役員
大野氏が鉄板。
なお香川3区は今回の総選挙で民主党と社民党の候補が競合し、社民党候補の得票が民主党候補を上回った唯一のケース。(選挙区内に社民系県議2人、市議町 議数名あり。地元組織の影響?)


■00年(第42回)総選挙
当落
得票数 候補者名
党派
新旧
得票率
重複 経歴・肩書き・その後など

90,690 大野 功統
64 自民(山)=公明・保守 前D
59.92 [比] 大蔵総括政務次官
 
37,759 奥田 研二
55 社 民

24.95 [比] 元東京都板橋区議
 
22,887 白川 容子
34 共 産

15.12 [比] 党県委員→03年統一地方選県議当選
前回出馬の月原氏が98年自由党比例から参院当選、更に保守党に移ったため保守票が一本化され大野氏が圧勝。
二人とも与党議員となったことでそれほど揉めずに調整が成功した。これ以降09年迄ガチンコ勝負がない選挙区化してしまっている。

前 回の公認候補が8千票足らずに留まった共産は98年夏の参院選にも出馬した女性候補で知名度の高い白川氏を重複で擁立,大幅に議席を積み上げた。30代の 女性ともなると地方の共産党と云えども党外からも得票に拡がりがでるんですかねぇ。前回の月原票が行方を失って拡がった分もあるでしょうけど。社民候補も 得票を増やしているし。


■96年(第41回)総選挙
  候補者名
党派
新旧
得票
重複 経歴・肩書き・その後など

大野 功統
61 自民


79,870
党内閣部会長・(元)郵政政務次官→自民香川3区
  
月原 茂皓
61 新進

62,468

党県会長・(元)防衛庁課長→98年自由参院比例→保守→自民復党
 
奥田 研二
51 社 民=さき


13,026
党県副代表・(元)板橋区議→社民香川3区
 
中谷 浩一
35 共 産


7,917

党県委員・(元)民青中央委員
保守系対決を大野氏が制した。
月原氏は落選後、防衛関連票を生かして参院比例区に自由党から出馬し当選。
奥田氏は東京から故郷の香川に帰郷。(社会党左派のつながりか加藤繁秋氏と共に選挙区回りをしていた模様)




93年総選挙 

=〜93年中選挙区区割り=
香川1区 高松市、小豆郡、大川郡、香川郡、木田郡=東讃
香川2区 坂出市、丸亀市、善通寺市、観音寺市、綾歌郡、仲多度郡、三豊郡=西讃

=93年総選挙総評=
さきがけ・日本新党から一人も候補者が出ていない。また嘗ての社会党王国から左派が強い。
これらが遠因となってか今でも民主党の基盤が弱く,社会党が衰退した結果典型的な西日本的自民党優位の様相。

◆香川1区

候補者名
党派
新旧
得票
次回の身の振り

藤本 孝雄
自民(本)

77,085
→自民香川1区

木村 義雄
自民(渡)

65,932
→自民香川2区

三野 優美
社会

62,654
→引退

真鍋 光広
自民(宮)

52,075
→さきがけか ら民主香川1区

松原 昭夫
共 産

14,757
 

三野優美(よしみ)氏は社会党委員長だった成田知巳氏の秘書出身。
94年の政治改革法案の審議の際には党議拘束を破って反対票を投じた。
70年代から80年代にかけての成田知巳委員長、脇信夫高松市長、前川忠夫知事の時代には特に革新が強さを見せたものの、86年に前川知事が引退し与野党 相乗り知事になってからは革新勢力は徐々に衰退。

藤本氏=高松市が地盤、木村氏=大川郡が地盤、三野氏=成田氏の後継候補なので高松が地盤?
真鍋氏=福家氏の地盤を継承?

◆香川2区

候補者名
党派
新旧
得票
身の振り

月原 茂皓
新生=民社

74,801
→新進香川3区

森田 一
自民(宮)

69,059
→自民比例四国

大野 功統
自民(渡)

62,338
→自民香川3区

加藤 繁秋
社 会

46,886
→社民香川1区

土岐 一郎
共 産

6,418
 
大野功統氏は加藤常太郎代議士の娘婿で父は大野乾・県副知事。
森田氏は故大平正芳氏の娘婿。そういえば加藤の乱で森田氏が加藤氏に着いたとき池田,鈴木,宮沢は堀内派へ行ったが森田は加藤についたとか云われた(つま り嘗ての派閥の領袖たる大平の後継者と認められていた)ような。
月原茂皓氏は防衛庁出身。大野氏と月原氏は選挙区西部が地盤、森田氏は不明、加藤氏は綾歌郡出身
加藤繁秋氏も三野優美氏や脇信夫氏と同じく成田知巳氏の秘書出身。(このあたりが現在の香川社民党の左派色の強さに通じるのかも知れない)