選挙(公認・推薦)= 自(自由民主党) 民(民主党) 公(公明党) 社(社 会民主党) 共(日本共産党) 諸(諸派) 無(無所属) |
=会派= 自(自由民主党)31 社(社 会民主県民連合)5 公(公明党)3 民(民主党)3 |
=目次(結果)= 当選|落選 無(→自):無所
属で当選後,当選後自民党会派へ 無(友):無所属・友愛系 |
|
01宮崎市(10→12) 公公自社社民自民自自|共自
自無(友) |
|
02都城市(5→6) 自(長 峯:反 上杉→市長に)自社自自|自共 | |
03延
岡市(5) 公自社民無(→自)|無(友)自共 |
|
04日南市・南那 珂郡(3) 社自無(→自)|自自 | |
05小林市(2) 自自 | 06日向市(2) 無(→自)無(→自) |
07串間市(1) 自(野辺:松下岳父)|無 |
08西都市・西米良村(2) 無(→自)自|自(反上杉) |
09えびの市(1) 自|無 | 11北諸県郡(2) ○自自 |
10宮崎郡(2) 無(→自)自|
自 →99年惜敗の五者会議推薦候
補神川立たず(公離叛でひより?) |
|
12西諸県郡(1) ○自 | 13東諸県郡(2) 自(松下→民系参へ)無|自無 |
14児湯郡(西米良村を除く)
(3) 自自自|無 ←99年は連合宮
崎や公明など五者会議推薦候補出たが落選。今回は高鍋町が地元の社民元職が出たが落選。
次回は高鍋町から5者会議(もう解体したようだが。。)推薦で出したい所。 |
|
15東臼杵郡(3) 自自自|無.. | 16西臼杵郡(1)○自 |
得票数 |
候補者名 |
齢 |
現新 |
党派 | 役職など |
旧所属会派 |
||
当 |
13638 |
長友 安弘 | 56 | 現C | 公明 |
党県代表 |
||
当 |
12088 | 新見 昌安 |
50 |
現A | 公明 |
党県副幹事長 |
||
当 | 11805 | 外山 三博 |
63 |
元D | 自民 |
食品会社会長 |
=住吉地区で斉藤実美支援・知事選出馬(落選) | |
当 | 10429 | 鳥飼 謙二 |
55 |
現D | 社民 |
党県代表 |
||
当 | 9688 | 外山 良治 |
54 |
新@ | 社民 |
印刷会社社長 |
=00衆院選出馬 |
|
当 | 9345 | 井上 紀代子 |
56 |
現C | 民主 |
党県代表 |
||
当 | 9139 | 由利 英治 |
53 |
現D | 自民 |
建築会社顧問 |
自民党県議団 | |
当 | 8859 | 権藤 梅義 |
58 |
現C | 民主 |
党県幹事長 |
||
当 | 8566 | 川添 睦身 |
69 |
現G | 自民 |
農業 |
自民党県議団 | |
当 | 8333 | 前本 和男 | 65 |
新@ | 自民 |
福祉施設長 |
元市議 |
|
8236 | 前屋敷 恵美 | 53 |
現 | 共産 |
党県常任委員 |
|||
7123 | 菊野 高雄 |
73 |
現 | 自民 |
税理士 |
自民党県議団 | ||
5920 | 岩切 昭憲 | 43 |
新 | 自民 |
会社役員 |
衆院議員大原一三の元秘書 | ||
4697 | 日高 貞次 | 55 |
新 | 無所属 |
九州電力社員 |
=全郵政 |
得票 |
候補者名 |
齢 |
現新 |
党派 |
経歴・役職 |
旧所属会派・地盤の地区など |
|
◇都城 市(定数5) | |||||||
当 | 11,138 | 長峯 誠 |
33 |
現B | 自民 |
学校法人理事 |
=自民党県議団→宮崎市長選出馬当選 父は上杉によって公認外しされたもと参院議員 |
当 | 9,935 | 堀之内 憲一 | 54 |
現A | 自民 |
運送会社役員 |
=自民党県議団・中郷地区 |
当 | 8,817 | 満行 潤一 |
44 |
現A | 社民 |
党県副代表 |
|
当 | 8,740 | 徳重 忠夫 |
59 |
現B | 自民 |
農業 |
=県自民・五十市、横市地区 |
当 | 8,502 | 萩原 耕三 | 61 |
元A | 自民 |
経営診断士 |
|
8,162 | 中村 幸一 | 60 |
現 | 自民 |
土地家屋調査士 |
=自民党・如水会 | |
3,809 | 畑中 ゆう子 |
40 |
新 | 共産 |
党地区常任委員 |
||
◇北諸 県郡(定数2) 無投票 | |||||||
[当] |
星原 透 | 55 |
現B | 自民 |
農業 |
=県自民・高城町(三股町以外の各町に後援会) | |
[当] |
蓬原正三 | 54 |
現B | 自民 |
農業 |
=自民党県議団・三股町(高城町を除く四町に後援会) |
半 年 前 情 勢 |
<都城市
区> 前回と全く同じ顔ぶれがそろった都城市区。現職五人と元職一人、新人一人が立候補の意志を示し、活発な動きをみせている。 七人は現職で再選を目指す堀之内憲一(53)、長峯誠(33)(→都城市長選へ転出,当選)=以上自民党県議団、徳重忠夫(59)=県自民、満行潤一 (44)=社民、中村幸一(59)●=自民党・如水会。返り咲きを狙う会社経営、萩原耕三(61)、新人で共産公認の党県委員、畑中有子(40)●。 自民党に公認申請する保守系現職四人と萩原のうち、新人ながら前回トップ当選だった堀之内は、中郷地区を中心に支持基盤が健在。 現職のうちで当選回数の最も多い中村は、地道な活動と各種団体の後押しで態勢を整える。 五十市、横市地区を地盤とする二期目の徳重は、票の上積みを目指し、組織づくりに奔走している。 若い世代を核に支援組織づくりを図ってきた二期目の長峯は、支持層拡大に躍起。萩原は雪辱を果たすべく、動きを活発化、票の掘り起こしに取り組んでい る。 前回、自民の議席独占の批判票を取り込んだ満行も危機感を持って、労組票を引き締める。畑中は唯一の女性。共産の組織票に上積みを図ろうと活動する。 いずれの候補者も一万票を目指したいところ。候補者を出していない公明票の動向も注目されるが、全地域的な支持層拡大が当選の鍵を握る。 |
▼北諸県
郡区(定数2) 現職でともに三選を目指す蓬原正三(53)=自民党県議団、星原透(55)=県自民=の二人が、立候補を表明している。 過去、激戦が多かった選挙区だが、二回連続無投票の公算が大きい。 蓬原の地元である三股町と星原の地元である高城町以外で、水面下で出馬に動きを見せた町議はいたが、現在のところ表立っていない。ただ無投票への批判は ある。 |
直 前 情 勢 |
<都城市
区>
自民分裂の影
2003年3月30日 自民党県議団の長峯、堀之内、県自民の徳重、自民党・如水会の中村●―と、自民複数会派すべての県議が顔をそろえる都城市区。 参院選後に生まれた混乱 や、今夏の県知事選に立候補する三候補の攻防から、“草刈り場”ともやゆされる。 ただ、地元での現職は会派を表面に出すことなく、「地元発展」を合言葉に足並みをそろえてきた。元職で政治歴の長い萩原をけん制してか、前回選挙で自民 独占を阻んだ社民の満行とも共闘の構えを見せる。←何を共闘したんでしょ? 周囲も候補者個人とのつながり、しがらみで支援に動くケースがほとんどで、ある現職は「選挙区では派閥抗争など言っていられない。会派はあくまでも県議 として在籍する。有権者に分裂状態への不信感があっても、選挙には関係ない」と言い切る。 しかし、分裂のしこりは少なからず影を落とす。 「これほどとは思わなかった」と候補者の一人。この陣営では前回八十社を数えた建設関連業者の推薦が、今回数社に激減した。業者側も「過去の選挙での行 き違いが修復できていない」と語った。 さらに、保守票の奪い合いはし烈で、各陣営から「選挙参謀が向こうに行った」「ある会社で、他陣営の後援会申込書が出回っていた」「有力女性支持者が逃 げた」などの声が上がるほど。 自民都城支部長の杉村賢一は「自分が当選することに心血を注いで、周りが見えなくなるのは分かるが、公認候補として大局的に、選挙を戦ってほしい」と胸 のうちを明かした。議席独占の“自民王国”再興を実現したい考えだ。 満行は前回、トップに次ぐ一万八百二十六票で初当選した。 ※a:今回は結局八千八百十七票で,二千票ほどの減票。これが公明分か? 同区では一九八三(昭和五十八)年から旧社会党(現社民)県議が一議 席を死守してきたが、前々回の選挙で現職が落選。議席奪回へ満行は、自民の対立軸となる労組系団体、公明の「五者会議」統一候補として勝利した。 ただ、国政で公明が与党になり、今回は票が見込めないのが実情。社民 都城総支部代表の松永義春が「当選だけは確実なものにしたい」と控えめに話す由縁でもある。 |
01参院
選 激戦の攻防(5) http://www.the-miyanichi.co.jp/special/sanin/hotcontest.php3 長峯基と衆議院の堀之内久男、持永和見の三人の国会議員を抱える保守地盤の都城市、北諸県郡は、地元と現職の強みを生かした長峯がリード。自民公認の小斉 平敏文の陣営は、都城地区建設業協会を中心とした組織で必死に追っている。 立候補表明時、両陣営から警戒された民主、社民など四党推薦の東治男は社民票などの基礎票があるものの、「小泉人気」の逆風もあり苦戦している。 ◇ 都城市、北諸県郡では「堀之内、持永は高齢でいずれ衆院議員を退く。何としても一人は残ってほしい」(県農民連盟都城支部員)と、長峯を応援する声が多 い。長峯は同支部をはじめ、都城森林組合、自民党都城支部など地元の有力団体がまとまり、強固な態勢を築いている。 長峯が初当選した前回(一九九五年)、47・04%(都城市)と低迷した投票率も、10%近い上昇を予想し、小斉平との票差を広げるため、前回獲得した 約四万六千票以上を目指している。 小斉平はこれまで建設業者と、管工業や塗装業などの建設業関連五団体を頼りとしていたのが実情。堀之内、持永、上杉光弘の三国会議員の後援会を活発化さ せるなどして、支持の浸透を図っていく。 息苦しい戦いを強いられているのが自民党支持団体だ。堀之内が党県連会長を務めていることから、党公認漏れした長峯側は党に気遣い、公認の小斉平側は 「地元」に遠慮せざるを得ない。実質的に長峯を支持しながら、‘自主投票’とした自民党都城支部長の杉村賢一は「役員の声は長峯一色だが、県連会長の立場 もあり、推薦は難しかった」と明かす。 長峯、小斉平に分かれる各団体の心境も複雑だ。都城地区建設業協会幹部は「農民連盟と森林組合は三位一体で自民を応援してきた。ともに戦略を練り、酒を 酌み交わした仲。対抗するのはやりづらい」、JA都城幹部は「参院選後はまた協力する。しこりを残したくない」。互いを刺激したくないのか、関係者の口は 堅い。 ◇ 十二日の公示以降、「攻める小斉平陣営」と、「守る長峯陣営」の色彩が強まっている。都城・北諸県地区の小斉平選対本部の幹部は「長峯有利とはいえ、過 去の県議選で長峯本人や現在二期目の長男誠と戦い敗れた陣営もあり、長峯一色には染まらない」 今後、党本部や各団体の上部組織による締め付けが厳しさを増すのは必至。長峯陣営がどう地元を守り切るか。 長峯選対本部長で県農民連盟都城支部長の横山勉は「小斉平は党公認という錦の御旗もあり、追い上げがすさまじいだろう。それ以上の運動をするしかない」 と闘志を見せる。(敬称略) |
当 | 11,161 |
河野 哲也 | 43 |
新@ |
公明 |
||
当 | 9,780 |
井本 英雄 | 56 |
現B |
自民 |
=自民党県議団 | |
当 |
9,278 |
太田 清海 | 52 |
新@ |
社民 |
=自治労 |
|
当 | 8,971 |
山口 哲雄 | 56 |
現C |
民主 |
=旭化成労組 | |
当 | 8,786 |
湯浅 一弘 | 62 |
新@ |
無所属 |
=JA・建設業界・東海・稲葉崎地区 | |
8,642 |
首藤 正治 | 47 |
新 |
無所属 |
→友愛系,当選後は民主会派入り表明 | ||
6,747 |
黒木 泰則 | 53 |
現 |
自民 |
=伊形・土々呂地区 | =県自民 | |
3,026 |
黒田 忠巳 | 61 |
新 |
共産 |
記事及び 結果 | |
半 年 前 情 勢 |
▼
延岡市区(定数5) 現職三人、新人五人が立候補の動きを見せる。前回の立候補者数より二人も多く、激しい戦いが予想される。 社民と公明の現職二人が引退を予定。強固な組織や地盤を持つ現職に、保守、社民、無所属の有力新人が挑み、切り崩しが進んでいる。 立候補予定者の顔ぶれは、現職が井本英雄(55)=自民党県議団、黒木泰則(52)●=県自民、山口哲雄(56)=民主=の三人。 新人は社民公認の元市福祉課課長補佐、太田清海(51)、前JA延岡組合長の湯浅一弘(62)、元延岡青年会議所理事長の首藤正治(46)●(→友愛系)、共産の市議、黒田忠 巳(61)●。公明は池田健二の後継を人選中(→河野哲也氏を擁立)で、立候補は確実な見込み。 現在、二議席を持つ保守系は井本、黒木●、湯浅がし烈な争いを展開している。 井本は危機感を募らせ、例年より半年早く後援会を招集。精力的な支持者回りを続ける。二期目の黒木●は地元の伊形・土々呂地区を中心に、票固めに懸命。 湯浅はJA、建設業界をはじめ、東海・稲葉崎地区を主地盤に票を積み上げる。 三期目の山口は旭化成労組などの組織票に支えられ、安定した戦いが予想される。公明も基盤は固いため、立候補表明が遅れても、影響は少ないとみられる。 首藤●は六月に最も早く立候補を表明。旧民社系の支持拡大と無党派票の取り込みを狙う。 社民の甲斐重信の後継である太田は、出身母体の市職労内(→宮崎の自治労は社民系)の票固めを急いでいる。市議五期目の黒田は、実績を生かして、共産の 議席奪回を目指す。 |
直 前 情 勢 |
延岡市区
弱まる労組の基盤
2003年3月31日 「ようやく他候補と肩を並べた。抜け出したい」。 二十六日、支持者千二百人を集めた山口(民主)の総決起集会。激戦に危機感を募らせ、四期目の挑戦にして初めて開いた大規模集会だった。延岡市区では現 職三人に新人五人が挑む。 陣営の焦りはそのまま現在の“民社王国”の姿を表している。三十年前に一万人を超えた旭化成労連組合員は、三千人を割った。 「民社王国はとうに崩壊している。その言葉を使うこと自体、時代錯誤も甚だしい。(一九九六年に)米沢(衆院議員)が小選挙区へ移って体制は変わった」 と、旭化成労組延岡支部長の清水豊は言う。 言葉を裏付けるかのように、山口は地区回りに奔走する。「米沢を頂点とするピラミッド型組織」(党関係者)の下、複数の専従組合員が取り仕切る選挙風景 は、すっかり変わった。 「王国」崩壊を尻目に、各党入り乱れての選挙戦はし烈さを増す。有力新人四人のうち、山口が警戒する首藤●は元米沢後援会役員の父親を持ち、旧民社票への食い込みを見せる。 民主の支持基盤である県北地区同盟と政策協定を結び、県議会の民主会派入りを思い描く。 一方で「理念の近い民主と会派を組むが、当選しても党には属さない」と、「改革 派」「市民派」を強調する。 現職の井本、黒木、新人の湯浅は保守票を食い合い、公明の河野、社民の太田も組織固めに懸命。各陣営が「誰が落ちてもおかしくない」と口をそろえる争い の行方は依然見えない。 労組の基盤低下は全県的な傾向だ。不況による経営不振や事業所閉鎖、リストラなどは、確実に選挙へのエネルギーを侵食している。 |
記事及び 結果 | |
半 年 前 情 勢 |
現在は現職二人と新人三人が立候補の意思を示している。 現職は坂元裕一(53)、平原虎重(75)●=いずれも自民党県議団。新人は会社役員の外山衛(45)、南郷町議の竹井俊彦(47)●、前日南市職労委 員長の高橋透(42)。 有権者約五万二千人を抱える選挙区。前回の七人より立候補予定者が減る見込みとはいえ、再び、激しい戦いが繰り広げられそうだ。 前回、無所属で臨んだ坂元は他候補に大差をつけ一万票近くを獲得。選挙後、自民党に復党。四期目の実績を踏まえ地元日南市で県政報告会などを行っている が本格的な動きは年末からだ。 四期目で現在、会派会長を務める平原●は地盤南郷町で活発な動きを見せる。前回同様、同じ地盤から新人が立候補を予定しており、南郷漁協など管内漁協を 固めようとしている。 新人はいずれも若手。日南市の外山は八月下旬には後援会事務所を設け、幅広い層に支持を訴えている。副会長を務める日南高校野球部OB会の動きは活発。 南郷、北郷町にも足を延ばし、支持を訴えている。 竹井●は、地元南郷町の建設業者に浸透を図る。PTA活動では南郷小会長、南郷中副会長の経験もあり、関係者に働き掛けている。今月いっぱいで町議を退 職、本格的な後援会活動に入る。 社民現職の田中義春(72)が引退を表明。後継者として県南地区労組会議が高橋の擁立を決めた。 高橋は日南市役所を二十二日付で退職、社民党に公認申請中。田中の個人後援会なども動かす構えだ。 前回候補を出した共産党は、今回は擁立見送りを決めている。 |
当 |
7,775 |
水間 篤典 | 55 |
現A |
自民 |
=県自民・現市長堀泰一郎派 | |
当 |
6,044 |
宮原 義久 | 40 |
新@ |
自民 |
前市議,代議士秘書(持永和見)=前市長故森祐一郎派・ 小斉平後継 | |
4,813 |
池田一郎 | 65 |
新 |
無所属 |
元市議 =前市長故森祐一郎派,西小林 | ||
2,339 |
古川澄夫 | 55 |
新 |
無所属 |
前市議 =前市長故森祐一郎派 | ||
757 |
宮司君一郎 | 62 |
新 |
無所属 |
|
記事及び 結果 |
半 年 前 情 勢 |
現職(小斉平)が参院議員に転身して空席が一つできた小林市。現在のところ、現職で二期目に臨む水間篤典(57)(=現市長堀泰一郎派)=県自民=と新
人三人が立候補の構えを見せている。 新人の宮原義久(39)(=持永・小斉平系・前市長故森祐一郎派)は九月に市議を辞職し、選挙準備に万全を期す。衆院議員持永和見の元秘書で、参院議員 小斉平敏文の後継者とみる向きも多い。 一方、市議の古川澄夫(54)●(=前市長故森祐一郎派)は現職のまま県議選に立つ。宮原と同会派に属していたが調整がつかず、会派を離れた。選挙は無 所属で戦う方針。 前回、涙をのんだ元市議の池田一郎(65)●(=前市長故森祐一郎派)は初当選にかける。出身の西小林地区を拠点に農業者の会合などに積極的に顔を出 し、支援固めに余念がない。 宮原、古川、池田は前市長の故森祐一郎派の流れ。これに対して現職の水間は現市長の堀泰一郎派。連動している小林市長選挙に堀が立候補を表明しているだ けに、票が分散する恐れのある三人に比べ有利との見方もある。(→トップ当選) 他陣営の切り崩しを懸念する水間は現職の実績を前面に押し出し、組織の引き締めを図る。 さらに、前回は市長選に立候補した元県議も「どちらに出るかは決めていない」と立候補に含みも持たせている。ほかにも市議ら数人の名前が取りざたされて おり、乱立の気配もぬぐえない。(→県議選には不出馬) |
記事及び結果 |
|
半 年 前 情 勢 |
保守が分裂し、激しい戦いを繰り広げた前回の選挙。結局は現職の市長
転身で一議席が空いたまま、次期選挙戦を迎えることになった。 現職で再選を目指す黒木覚市(55)=自民党・如水会=が立候補を表明し、新人で市議の十屋幸平(48)、同じく市議の近藤勝久(41)●、元国会議員 秘書の西村賢(30)●(=江藤系)の三人が立候補に意欲を見せている。 黒木はただ一人の現職という知名度を生かし、商工会議所や農業関係者などを中心とした支持基盤固めに取り組む。 十屋は後援会事務所を構えた大票田の財光寺地区を、近藤●は地元の細島や日知屋地区を足場にする。既存の後援会組織を基に、ともに二期八年目を迎えた市 議の実績を訴えながら支持を広げる狙い。 鶴町に事務所を構えた西村●は、衆院議員江藤隆美の秘書時代に培った経験と人脈を生かし、市内をくまなく回って票の掘り起こしに努める。 共産、社民は現段階で人選の調整ができていない模様。(→擁立断念▲) |
開 票 結 果 |
◇日向市(定数2) 当 9192 十屋幸平(無新、48歳、初当選)=市議 当 7450 黒木覚市(無現、56歳、再選)=自民党・如水会=→自民 7393 西村 賢(無新、30歳)=江藤系 5539 近藤勝久(無新、41歳) |
記事及び結果 | 備考 |
|
半 年 前 情 勢 |
現職の辞職に伴う補欠選挙を七月末に行ったばかり。今回も前回と同
様、現職で三期目を目指す野辺修光(60)=自民党南風会、新人の田中勝(48)(=山下茂元市長派→立候補回避▲)、岩下斌彦(57)●(=山下茂元市
長派)の三人による争いとみられる。 七月の補欠選挙は、公選法による連座制で串間市長を失職した野辺が県議選へ「くら替え」立候補し、その是非が最大の争点となった。 市内の業界、団体など主要組織が特定候補の推薦を見合わせ、草の根の選挙戦となったが、野辺が根強い支持を見せて新人二人を寄せ付けなかった。 現職となった野辺は守勢に回った前回と違い、これまでの実績や県とのパイプをストレートにアピールでき、優位に立つ。今回は組織票を計算できるのも強 み。 一方、田中、岩下は地域をこまめに回り、支持拡大に余念がない。ただ、二人とも派閥的には山下茂元市長派の流れにあり、票が割れているのも事実。 野辺に対抗するためには、一本化の調整もあり得る。(→一本化) |
|
直 前 情 勢 |
串間市区は現職野辺=自民党南風会=に対抗する新人二人が一本化し、岩
下との一騎打ちとなったことで串間政治の代名詞だった派閥対立※aが再燃している。 「このままでは現職には勝てない」。一本化の背景には、昨年七月の県議 補欠選挙の結果が影響している。 公選法連座制で市長を失職した野辺、岩下、元市議会議長の田中勝の争いとなった補選。失職直後の野辺の立候補の是非が争点だったが、結果は野辺の圧勝 だった。 もともと岩下と田中は、野辺と同市を二分してきた山下茂元市長派の流れ。派閥の票が二人に割れたのが敗因とされた。 同市の派閥の主戦場は市長選だったが、その舞台はすっかり県議選に取って代わられた。 派閥選挙とみられることに岩下は「やむを得ない」と言い切る。現職の優位を突き崩すには、岩下が反野辺票をどれだけ固められるかが鍵となる。 一方、野辺は「派閥を助長している」と岩下をけん制。だが、派閥色が強まることで、選挙戦の構図が明確になったのも事実。野辺後援会は「支持者の結束が 強まっている」という。 さらにここにきて、「原発問題のしこり」という串間特有の事情も表面化。県農民連盟が現職野辺を推薦しているのに対し、JA串間市大束は岩下への「支 持・協力」を打ち出したのだ。 過去に原発推進だった野辺に対し、反原発運動を引っ張ってきた同JAのわだかまりは根強く、上部組織との“ねじれ”を覚悟。選挙戦は混とんとしている。 |
※a:派閥対立は串間政治の代名詞: 山下茂vs野辺 |
開 票 結 果 |
◇串間市(定数1) 当 7980 野辺修光(自現、60歳、三選)=県農民連盟推薦・連座制で串間市長を失職・自民党南風会(一人会派) 7460 岩下斌彦(無新、57歳)=山下茂元市長派・JA串間市大束「支持・協力」 反原発で |
|
記事及び結果 | |
半 年 前 情 勢 |
▼西都市・西米良村区(定数2)
現職の橋田和実(49)●(=反上杉)=自民党県議団、浜砂守(49)(上杉直系)=県自民=が立候補を表明。JA西都監事で新人の押川修一郎(47) =無所属=が再び挑み、前回とまったく同じ顔触れとなりそう。 いずれも四十代と若い保守系で、共通項も多い。前回選挙では、浜砂と次点の押川の票差はわずか五十六票。今回も三つどもえの激しい争いが予想される。 二期目の橋田●は地元妻南地区をはじめ西都市内、西米良村と広く支持基盤を持つ。市サッカー協会会長を十五年務め、若者、女性層にも知名度は高いが、三 納、都於郡地区への食い込みを図りたいとしている。 再選を目指す浜砂も、同市内と西米良村全域に後援会を組織した。地元である妻北地区などで足固めを図るほか、二年前に発足させた若者会により、市街地を 中心とした無党派層の取り込みに力を注ぐ。 一方、押川は農業関係者の人脈を核に、地盤の都於郡に加えて三財、三納地区での支持も拡大している。西都市内の票では現職と遜色ない戦いをした前回。西 米良村へもまめに足を運び、知名度も浸透してきた。 同選挙区は参院議員上杉光弘のおひざ元でもある。地盤や農業者票が入り交じって前回、上杉後援会の中でもねじれ現象を生んだ浜砂と押川。上杉とは距離を 置いた政治活動を続ける橋田。前回、当落の鍵を握った西米良村(有権者数約千二百人)の票ともども注目が集まる。 |
直 前 情 勢 |
派閥のねじれ、知事選で混迷
2003年4月3日 西都市・西米良村区は、橋田=自民党県議団、浜砂=県自民=の両現職に、JA西都監事で新人の押川が挑む。 四年前と同じ顔ぶれの激しい戦いだが、今回は同市出身の参院議員上杉光弘が夏の県知事選に立候補を表明していることから、その影響が見え隠れする。 「県議選と知事選は別物という方針を徹底しており、お互いのために、上杉さんの名前は表に出さないようにしている」。 浜砂を支援する上杉の後援会組織「弘政会」は表面上、冷静を装う。 だが、上杉と浜砂を「セット」で考える市民は多い。 おひざ元ではあるが、「反上杉」の流れが根深い土地。「浜砂は支持するが、上杉は推さない」という強い拒否反応を示す声がある。 弘政会では「まずは県議選」と、上杉色を薄めた活動を余儀なくされているのが実情だ。 そんな弘政会のジレンマをうかがう押川陣営。かつて弘政会で活動してきた押川は前回、結果として推薦を得られず、反発する形で立候補した経緯がある。 再度の“因縁の対決”を控えて、同陣営では「知事選絡みで弘政会は動きにくい部分がある」とプラス材料にとらえる向きもある。 西都では上杉以外、知事選に手を挙げている妻高出身の安藤忠恕もまた同窓生らを中心に人気を集める。 橋田と安藤は支持層に重なりがみられ、三つどもえの県議選の結果次第では、知事選の行方を占うとさえ言えそうだ。 |
開 票 結 果 |
◇西都市(西米良村を含む) (定数2) 当 8896 押川修一郎(無新、47歳、初当選)=元弘政会・JA西都監事→自民 当 7683 浜砂 守(自現、50歳、再選)=県自民・弘政会推薦 7574 橋田和実(自現、50歳)=自民党県議団,,安藤系 |
記事及び結果 | |
半 年 前 情 勢 |
▼えびの市区(定数1) 現職の中野一則(54)(=市長選候補●の選対本部長)=県自民=は、四月に立候補を表明。これに対し、新人で市議の中間従郎(45)●(=現市長宮崎 道公派)が九月に名乗りを上げた。 三月の市長選挙とほぼ同じ構図。現市長宮崎道公を支援した中間に対し、対立候補の選対本部長だった中野。大差となったため、県議選への影響が取りざたさ れた。 危機感を募らせる中野は、後援会組織の拡充に奔走中。「青年、女性部を強化し、十月からは後援会の加入促進も進めたい」と準備している。 中間は一九八三(昭和五十八)年以降、過去三度の県議選を経験しているが「年齢、経験的にも今回が最も充実している」と自信を見せる。 |
開 票 結 果 |
◇えびの市(定数1) 当 8532 中野一則(自現、54歳、再選) 6375 中間従郎(無新、46歳) |
記事及び 結果 | 備
考 |
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半 年 前 情 勢 |
▼宮崎
郡区(定数2) 現職二人と新人一人が既に立候補を予定。前回、立候補した新人らも情勢をうかがっている。 農村票や労組票、無党派層、学生を中心とした低投票率の若年層が入り交じる選挙区は、熱を帯び始めた。 現職は、佐土原町を地盤とする五期目の福田作弥(57)●=自民党県議団、田野町を中心に活動する二期目の黒木次男(77)=同=がともに立候補の意思 を固めた。 今回も厳しい選挙となることは必至とみて、前回選挙より、早めの組織づくりに着手している。 二万六千票以上の大票田、佐土原町からは福田●のほか、新人の畜産業横田照夫(48)も手を挙げ、地元農村票を分け合うことが予想される。 前回、同町からただ一人立候補した福田は、一万票を超える票を獲得したが、現在は危機感をあらわにして票固めを図っている。(→結局落選) 農業政策の充実を訴える横田は、佐土原小PTA会長、JA佐土原町(当時)の青年部長などを歴任、持ち前の交友の広さを武器に集票にかかる。 前回九千二百票を獲得した黒木は、他に立候補予定者がいない地元田野町の守りを盤石にして、約二万千票を抱える清武町への攻勢を掛けていく構えだ。 前回、連合宮崎と県労組会議、公明などで構成する五者会議推薦で立候補し、惜しく も敗れた連合宮崎中央地協議長の神川博明(47)※a=清武町=も、その動向が注目されている。(→立候補断念▲おい!) 清武町の保守系若手議員も立候補へ向け、準備を進めている。(→立候補断念▲) |
※a:
この人か? =ソフトボール大会= ○…タイブレーク九回の激闘の末、ベスト4を決めた宮崎沖電気(宮崎郡)。 神川博明監督は「運もあったが粘り勝ち。初戦で厳しい試合ができてよかった」と笑顔をみせた。 http://www.the-miyanichi.co.jp/sports/soft/27miyanichi/01.php3 =2001年参院選= 無党派層獲得に躍起の東陣営。元衆院議員の米沢隆が一九九六年に旧1区から新1区に移って以降、民主党勢力の基軸は工業地帯を持つ清武、佐土原、国富町を 含む県央に移りつつある。社民も衆院選で1区集中の戦いを続ける。「無党派層が多いのも県央。ここで取らなければ勝算はない」。連合宮崎宮崎中央地協議長 の神川博明は言い切る。 ただ、比例代表に導入された非拘束名簿式の影響で、支持母体の各組合が‘全国縦型選挙’の枠組みに漬かっている現状は否めない。 連合宮崎は、引き締めに動き出した。十八日に来県した連合事務局長の笹森清は、県央を中心とする各労組代表者を鼓舞した。「東は自民公認と競り合ってい る。十分射程圏内。縦型の運動から、横に広げてほしい」 連合宮崎会長の槙原実は「労組がまとまり、『東治男とともに政治を変える会』と連携して無党派層に浸透できれば‘打倒自民’は果たせる」と力を込めた。 http://www.the-miyanichi.co.jp/special/sanin/hotcontest.php3 |
直 前 情 勢 |
宮崎郡区
弱まる労組の基盤
2003年3月31日 労組の基盤低下は全県的な傾向だ。不況による経営不振や事業所閉鎖、リストラなどは、確実に選挙へのエネルギーを侵食している。 連合宮崎加盟組合員は八九年の結成直後に五万八千人だったが、現在四万六千人。宮崎郡区では今回、候補擁立を断念し、事務局長の横山節夫も「歯がゆい思 い」とうつむく。 前回、連合宮崎や民主、社民系労組団体、公明でつくる五者会議が推薦した労組出身 の新人は約八千票を獲得し、自民独占の保守地盤を揺るがした。 しかし、出身母体の誘致企業労組は今回、「会社が業務体制の改革を進める最中で、選挙まで手が回らない」と判断。ある幹部は「労組の力が弱まったわけで はない。ただ、経済情勢が悪化し、四年前とは状況が違い過ぎる。選択肢がなく自主投票になる」と話す。 労組票の受け皿を失い、投票率低下が懸念される中、佐土原町では農家など支持層が重なる福田と横田が票を争い、候補者不在の清武町に盛んに足を運ぶ。 隣接する田野町の黒木は地理的に有利とささやかれるが、佐土原二万七千人、清武二万二千人、田野九千六百人という有権者の偏りを見て手を抜かない。 唯一、党の看板がない横田は「(連合が反自民非共産を掲げるだけに)無所属の強みを生かしたい」と、労組票や若者票に期待を向ける。(→当選後自民へ) (敬称略) |
半年前情 勢 |
二期目を目指して立候補する丸山裕次郎(34)=県自民=以外は表だった動きはない。 丸山は前回、ベテラン県議だった父親の勇退に伴い、立候補。準備期間は短かったが、強固な地盤を引き継ぎ、対立候補に三千票近い差をつけて初当選した。 |
記事及び結果 |
備考 |
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半 年 前 情 勢 |
▼東諸県郡区(定数2) 現職の松下新平(36)※a=自民党県議団=と新人三人が立候補を表明し、保守同士の争いを繰り広げる。二期目で国富町を地盤とした日高純一(75)= 県自民=は今期限りの引退を予定している。 立候補を表明した新人は、元県商工労働部長の中野広明(60)、国富町議の福元義輝(63)●、同町議の吉野学(51)●。 中野は「全産業が再編時期を迎える中、市町村に財政力をつける政策を図る」、福元は「食料基地・宮崎のために危機を迎えた農業を守る」、吉野は「疲弊し た社会経済を再生するため町議の経験を生かしたい」と訴えている。 新人三人の地盤はいずれも国富町。日高の引退で空白となる有権者約一万八千人の票田を奪い合いそうだ。 中野は国富町のほか、綾町の経済団体からも推薦を受けた。福元●は現議長の実績を基に現在の後援会組織を強化、吉野●は同年代を中心に後援会をまとめ、 票の掘り起こしに努める。 前回、高岡町を地盤に新人ながら一万一千票余りを集めトップ当選を果たした松下。ホームページ(HP)で意見や活動内容を積極的に公開、臨機応変に市民 アンケートを企画するなど、若い世代らしい行動力と現職の実績をアピールする。 |
※a:自民離党。参院選当選。民主系会派へ |
開 票 結 果 |
◇東諸県郡(定数2) 当 9613 松下新平(自現、36歳、再選)=自民党県議団(反上杉)→参院選出馬 当 6908 中野広明(無新、61歳、初当選) 5115 福元義輝(自新、64歳) 3909 吉野 学(無新、51歳) |
当 | 12698 |
坂口 博美 | 55 |
現C | 自民 |
電工会社顧問 |
新富町 | =自民・如水会 |
当 | 10622 | 黒木 健司 | 49 |
現C | 自民 |
党県組織委員長 |
新富町 | =県自民 |
当 | 9739 | 永友 一美 | 65 |
現C | 自民 |
農業 |
川南町や都農町の農業関係者 | =自民県議団 |
8451 | 前村 清太 | 65 |
元 | 無所属 |
郡バレー協会長 |
元社会党県議・高鍋町 |
当 | 8,270 |
米良 政美 | 60 |
現D |
自民 |
=門川・自民党県議団(反上杉) |
当 | 7,111 |
松井 繁夫 | 80 |
現G |
自民 |
=北浦・江藤派“番頭”格・反上杉・自民党県議団(反上杉) |
当 | 6,618 |
植野 守 | 72 |
現H |
自民 |
=入郷地盤・東郷町・建設業界・JA・県自民(上杉派) |
6,261 |
佐藤 嘉紘 | 60 |
新 |
無所属 |
=北方・前町長・上杉派 | |
2,848 |
神崎千香子 | 47 |
新 |
諸派※ |
=地元門川+出身北浦+※宮崎ネットワーク運動 | |
2,508 |
佐藤栄作 | 38 |
新 |
無所属 |
=北川・上杉秘書 | |
1,010 |
前田典且 | 54 |
新 |
無所属 |
=北浦・元町議会議長 |
記事及び 結果 | 備考 |
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半 年 前 情 勢 |
これまで三期連続無投票※aだった東臼杵地区は、四―八期の実績を持つ現職三人に加え、新人二人が立候補する構えを見せている。 市町村合併論議が飛び交う有権者数約四万三千人の選挙区で、十六年ぶりに三議席をめぐる激戦が予想される。 五人の顔ぶれは現職が松井繁夫(80)=自民党県議団、米良政美(59)=同、植野守(72)=県自民。新人が前北浦町議の 前田典且(53)、元国会議 員秘書の佐藤栄作(37)=いずれも無所属。 焦点は、議長や副議長などの要職を務めた重鎮の現職の地盤を、新人がどれだけ切り崩せるか。保守系同士の票の奪い合いになりそうだ。 八期目の植野陣営も危機感が強い。地元の東郷町を中心に建設業界、JAなどを固める。七期目の松井は実績を訴える。まずは、地元北浦町を中心に北川、北 方町の地盤固めを急ぐ。 米良は出身地門川町の各種会合にこまめに出席、入郷地区にも足しげく通うなど浸透を図る。 一方新人は、町議会議長まで務めた前田●が入郷地区を精力的に回り支持者層の拡大を目指す。参院議員上杉光弘の秘書だった佐藤●は、北川町が拠点。今 月、後援会を結成し態勢を強化する。 水面下では県町村会会長を務める北方町長、佐藤嘉紘(60)●に立候補を要請する声が上がっており、佐藤の出方次第では、ほかの立候補予定者に大きな影 響がありそう。 門川町では新人が立候補する動きもある。 |
※a→北方、北浦、北川町の三北。これまで三町出身の保守系候補が持ち回りで立候補する慣例. |
直 前 情 勢 |
三北の争
い全域に波及
2003年4月2日 無風区から一転、十六年ぶりの選挙戦が確実な東臼杵郡区。自民現職三人と新人佐藤嘉紘が、激しくぶつかり合いながら告示日を 迎える。 国会議員を頂点にした派閥で色分けされる市町村議、地域の建設業者らを巻き込み、前哨戦は過熱するばかりだ。 激震地は北方、北浦、北川町の三北。これまで三町出身の保守系候補が持ち回りで立候補するのが慣例だった。 しかし今回、衆院議員江藤隆美派の“番頭”格である北浦の現職松井、参院議員上杉光弘と関係の深い北方の佐藤嘉紘●が全域でつばぜり合いを演じる。 二人の激突に合わせるかのように、前回は立候補を見合わせた北浦の前田●、北川の佐藤栄作●も相次いで名乗りを上げた。 慣例では、松井が引退したら次は北方町。松井は以前から佐藤嘉紘に立候補を打診していたが、佐藤は態度を保留していたとされる。 出馬の裏には、県知事選に立つ上杉の動きがあったから、という見方が強い。結束する二人の動きに、松井“続投”の火がついたといわれる。※b 参院選で小斉平支援に回った上杉系の建設業者は、今回も佐藤嘉紘陣営で動く。「明らかな松井降ろし」と危機感をあらわにする松井側は、反上杉の姿勢を強 く打ち出した選挙戦を展開する構えだ。 こうした三北での激しい争いは、選挙区の大票田となる門川、東郷町にも波及。当選ラインを七千票台とみる各陣営の“草刈り場”と化している。 三北の勢いを感じ、残る現職の二人も足場固めに躍起。門川を地盤とする米良は組織を引き締め、得票のほとんどを地元で集めた十六年前の再現を狙う。 東郷出身の植野もまた危機感を隠さず、地元や入郷五村※cを丹念に固める。門川にも事務所を構えた。 現職三人は、県議会で対立軸にある分裂自民会派の重鎮、リーダー格でもあり、その当落は会派構成、勢力の浮き沈みに直結する。 上杉が支援する小斉平で動いた県自民の植野、反上杉を磁力とする自民党県議団の松井、米良。現時点で、知事選立候補予定者の上杉、牧野俊雄、安藤忠恕の 誰を推すか鮮明にしていない現職たちが、県議選後、知事選に向けてどんな道筋を生み出せるのか。 新人を含め、当選県議として道筋づくりの一端を担う“権利”を獲得できるかという意味でも、注目される。 一方で当選四―八回のベテラン現職三人に新人四人が挑む構図は、「世代交代」を争点にした一面も浮き彫りにさせている。 新人のうち、「もういいでしょう。新しい人で改革を」の看板設置で高齢多選を批判する佐藤嘉紘●。佐藤栄作●は若者を中心に、若さと行動力を強くアピー ルす る。 前田●は北浦町議十九年の実績を訴えて臨み、神崎は地元門川と出身の北浦を足掛かりに女性票の取り込みを狙う。 片や現職も、若年層、女性票の掘り起こしで対抗する。 植野は十六年前の選挙で投票権のなかった三十六歳以下で構成する青年部を結成。米良は女性を対象にした集会をこまめに開いている。(敬称略) |
※b:持ち回りの慣例には引退の次期は現職が決めれることになっていたのか? ※c入郷五村: 東郷・西郷・北郷・南郷・椎葉か? |
得票 |
候補者名(年齢) |
党派等 |
職業 |
旧所属会派 |
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[当] | 無投票 | 緒嶋 雅晃 (62) |
自現D | 農業 |
=県自民 |