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2003年岩手県議会選挙と県議会会派

国政に関心が有る自分としては,小沢自由党の強力な地盤であまり心配もせず従って余り関心も無かったが機会があって纏めてみた。小沢の剛腕ぶりで県内各所 で見所が発生してるのでそれを たっぷり堪能いただくのもよい。
旧自由党が民主党に合流したのに従って名称を自由・県民会議から変更した民主・県民会議・鈴木氏の3区を中心になんとか踏ん張る自民党・中立で友愛や連合 支援の候補も居る自民と連携する政和会の3極構造が主軸。
 政和会はもともと新進系で小沢氏の自由党には加わらなかった議員等によって形成。友愛系などから成る。自民党と協力するなどして自民よりであったが小沢 小沢民主党との連携を深めつつある。メンバーの首長選転出等により人数が減少したので社民と統一会派を組んだ。

 自由民主クラブ=議長と政和会=副議長の連携で議会運営を仕切ってきたが,現在は議長=民主・県民会議(議会第一会派),副議長=自由民主クラブ(議会 第二会派)で分け合っているようである。


岩手県議会議員選挙(2003年4月13日)
全体の投票率は69.77%(前回の投票率は73.39%)。定数は51。

党派別当選者数は以下の通り。
自由党=19、自民党=14、社民党=3、公明党=1、共産党=1、無所属=13。 

選挙直後の会派別勢力は以下の通り。
自由民主クラブ:15(無所属1名加入) 政和会:7(全員無所属)=元新進系 公明党:1
自由・県民会議:22(無所属3名加入) 社会民主党:3 日本共産党:1 無所属:1(無所属民主推薦)

□各選挙区の開票結果
盛 岡  宮 古 大船渡  水 沢  花 巻  北 上  久 慈  遠 野  一 関  陸前高田  釜 石  江 刺
二戸第一  岩 手  紫 波  稗 貫  胆 沢  東磐井  下閉伊  九 戸  二戸第二

補選開票結果



盛岡選挙区(定 数10:由3(内1名は無所属自由単独推薦)・自2・社2・公1・共1・無1(政和会))  

得 票
候補者名

現新
党派など
所属会派
16,286 ザ・グレート・サスケ 33
新@
無所属= 自由 民主・県民会議

13,344 樋下 正信 48
現A
自民 自由民主クラブ

13,059 平野 由起子 50
新@
自由 民主・県民会議

12,202 小野寺 好 50
現B
公明 公明党

11,598 佐々木 博 51
元A
自由 民主・県民会議

11,569 吉田 洋治 59
現D
無所属= 岩手友愛会 政和会→宮古市長選出馬のため辞職

10,555 阿部 静子 70
現A
社民 社民党→病気の為議員辞職

9,254 高橋 雪文  32
新@
自民 自由民主クラブ

8,930 斉藤 信 52
現B
共産 二本共産党
8,545 伊沢 昌弘 55
現B
社民 社民党→政和・社民クラブ

7,521 高橋 金兵衛 56

自民

7,413 鈴木 俊祐  62

自民

自由党、県議選で3人目の公認返上 2003.1.22
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/top.html
 自由党県議の村上恵三氏(69)=盛岡選挙区、当選3回=は21日、4月の県議選の同党公認を辞退すると、党第1総支部(会長・達増拓也衆院議員)に伝 えた。世代交代を理由に挙げ、不出馬の意向とみられる。これで同党現職県議の公認返上は3人目。県議選を前に異例の事態となっており、新たな候補擁立を迫 られている。
 村上氏は「旧都南村出身県議として盛岡市合併後の課題解決に一定の成果を得てきた。今後は若い人の時代だと思う」と述べ、公認証を返上したことを明らか にした。達増氏に同日、意向を伝え「了解を得た」という。
 村上氏は、昨年5月に党公認を受けた。「1年ほど前から引退の考えを達増総支部会長に伝えていたが、新人擁立をめぐり意見交換が十分でなかった」とも述 べ、支部運営に疑問も示した。県議の任期満了まで同党に所属する意向。
 同氏の後援会(西英次会長)からは後継候補を擁立しない方針。後援会内には、村上氏に無所属での出馬を促す声もあり、同氏は「支持者の意見も聞かなけれ ばならない」とも述べた。
 村上氏は1991年、県議選紫波選挙区に無所属で出馬し初当選。95年は盛岡選挙区に移行し新進党(現自由党)公認で再選。98年10月から2001年 11月まで党県連幹事長を務めたほか、衆院選岩手1区の達増氏の選挙総括責任者も歴任した。
 自由党は、県議選江刺選挙区(定数1)で佐藤力男氏(53)=当選1回=が20日に党公認を返上。盛岡選挙区(定数十)では同党公認候補予定者だった折 居明広氏(62)=当選3回=が昨年12月、公認辞退と出馬取りやめを表明している。
 自由党の県議選候補予定者(21日現在)は公認19人、推薦4人の計23人。同党と第一党を争う自民党は公認21人、推薦1人の計22人。 

県議選直前情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kikaku/gekisen.html
 自自両党対決に加え公共社3党が公認候補を擁立し、政党対決の様相が色濃い。16人が立候補した前回と打って代わり少数激戦となりそうだ。
 自民党は現職樋下(当選)と初の公募候補の鈴木(→落選)、高橋金兵衛(→落選)、高橋雪文(→当選)の新旧盛岡市議トリオが挑む。自由党は現職折居が 昨年12月に不出馬を決定した。最低でも3人擁立の方針で、現職村上と返り咲きを目指す佐々木に加えた「第3の候補」の人選を急いでいる。→グレートサス ケを擁立
 公明党の小野寺、共産党の斉藤は党唯一の議席死守が至上命題。社民の伊沢、阿部も県議会交渉団体復活のため議席を落とせない。 →社民2名当選
 政党対決に割り込むのは県議会無所属会派・政和会の吉田。岩手友愛会の推薦を基盤に無党派層へ食い込む。前回公認候補を擁立した民主党は今回は見送りが 濃厚だ。




宮古選挙区(定 数2)   

得票
候補者名

現新
党派など
経歴・支援等
所属会派
10,483 伊藤 勢至 56
現B
自由 =菊池元宮古市長
民主・県民会議
10,174 平沼 健 61
新@
自民 宮古市議=鈴木・玉沢後援会 自由民主クラブ

8,501 竹花 邦彦 51

無所属= 社民 =中居(旧民社衆院議員・宮古市長)
宮古選挙区
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kmiyako.htm
 自民現職の船越賢太郎が5月に死去したことで、自由現職に自民、無 所属の新人2人が挑む構図。社民も候補擁立に向けて、ぎりぎりの調整を続けている。
 自民党は船越の後継をめぐって、同党宮古市支部長だった中野勝安(61)、同副支部長だった平沼健(61)のともに宮古市議2人が起意を示して調整が難 航。
 9月の支部役員会で中野を公認候補に決めながら、顧問団が「役員会決定に不備があった」と反発。11月の臨時支部大会で投票の結果、一転して平沼を公認 候補に決めた。投票で一本化したしこりから中野は今月9日、離党届と支部長辞任届を提出し、無所属で立候補する意向を固めた。
 中野支持者ら同支部役員12人も離党届や役員辞任届を提出し、自民は現在、分裂状態。同支部は支部長、副支部長不在という異例の事態に直面している。
 中野は16日に市内で記者会見し、正式に出馬表明する。「市民党」を掲げ、従来の保守票の掘り起こしのほか、他党支持者にも幅広く支持を訴える構えだ。 (→結局出馬せず。自民に対してしこり)
 平沼は16日に市議辞職願を出し、活動を本格化させる意向。後援会の強化とともに宮古市鈴木俊一後援会連合会、玉沢会連合会、船越賢太郎後援会連合会の 支持で必勝を誓う。
 自由現職で3選を目指す伊藤勢至(55)は、10月の県政報告会で正式に出馬表明。次期県議選を「2期8年間の勤務評定」と位置付け、前回得票1万 1466票の上積みをうかがう。
 後援会は会長に元宮古市長菊池長右エ門を据えて再構築。自民の牙城とされる漁協にも積極的に足を運んで、県政報告会では増田知事を招い てパイプ役をア ピールするなど、したたかな戦略を展開する。
 社民は、旧社会党の大倉栄吉が1995年まで3期、議席を死守した経 緯から同選挙区を重点区に掲げる。現職が欠員状態の中で「議席奪還に 向け千載一遇の チャンス」と位置付け、独自候補擁立を探る。 →竹花邦彦氏を推薦
 同党県連合にとって県議会交渉団体の5議席獲得は至上命題。宮古選挙区での候補擁立いかんで、全県に影響を与えかねないだけに、ぎりぎりの調整を続けて いる。→結局公認候補の当選は3議席に止まる。

宮古選挙区直情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/chumoku/5.html
昨年5月に死去した船越賢太郎県議の後継を目指す平沼は、議席死守が至上命題。鈴木、玉沢、船越の3後援会と12人の同党市議団が支援し厚い組織選挙を展 開する。
 山田、田老両町が地元の鈴木、玉沢にとっても、宮古選挙区での戦いは次期衆院選岩手2区、同比例代表に連動するだけに、力が入る。
 選挙戦中日の8日には、鈴木夫人が選挙区入り。10日には再度、玉沢が選挙区に入り、平沼とともに支持者回りをする熱の入れようだ。
 陣営の懸念は、衆院選中選挙区時代に「鈴玉戦争」といわれた鈴木、玉沢両派の確 執。小選挙区制度になって表向き解消されたかに見えるが、党関係者は「根っこには残っている」と漏らす。

 「何とかこちらを支持していただけないか」。告示前日の3日。旧民社党の元衆院議 員中居英太郎は前自民党宮古市支部長で市議の中野勝安を訪ね、社民党推薦で無所属新人の竹花邦彦への支援を働きかけた
 昨年2月の市議選で、中野の得票は1000票余。今県議選に自民党公認で出馬を目指したが、同党の公認調整に不満を抱き、昨年12月に同支部長を辞任、 離党。一時、無所属で出馬する構えも見せた。
 中野支持者には自民党に対して依然、感情的なしこりも残る。労組票などを結集し、旧社会党の大倉栄吉以来2期8年ぶりに議席奪還を目指す竹花陣営にとっ て独自の支持層に加え、保守層の切り崩しが鍵を握る。
 中野は「私自身は動かないが、支持者は自民には行きにくいだろう。一人ひとりがどう動くかまでは拘束できない」と微妙な口ぶりだ。



大船渡選挙区(定 数2=大船渡市)   

得票
候補者名

現新
党派
役職
所属会派
9,820 藤原 良信 51
現D
自由
政党役員 民主・県民会議
7,920 田村 誠 54
現A
無所属
団体役員 政和会

6,918 橋本 英教 35

自民
団体役員,元衆院議員秘書(玉沢)

4,046 佐藤 寧 36

無所属
大船渡市議,元衆院議員秘書(中村力),自民離党

大船渡選挙区情勢 残る激戦のしこり
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kohunato.html
  5選を目指す藤原良信は、小沢一郎自由党党首の直系県議。
 再選を期す田村誠は、市議時代からの根強い支持者が組織を支える。前回は自民分裂の間隙を突いての当選。危機感を募らせ準備を進める。
 前回に続き自民公認を得た橋本英教は、玉沢徳一郎元農水相らの秘書経験を積み再挑戦。地元を3年離れた空白を埋めようと地域回りに懸命だ。
 佐藤寧は2年前の市議選で初出馬トップ当選。元衆院議員の自民第三選挙区支部長中村力の秘書経験も。精力的に地域を回り出遅れ解消を期す。 
 前回、公認調整をめぐり分裂した自民が一枚岩の戦いを展開できるかが鍵を握る。だが、市長選時に党支部が出した甘竹勝郎(58)への推薦要請の県連対応 をめぐり今回も流動的な要素を残す。
 と言うのも、県連は橋本と中村への意見聴取後に推薦見送りを決定。甘竹は小差で3選を果たしたが、支部内にはこうした経緯への不満もくすぶる。佐藤が自 民党籍を離れ、前回同様の分裂はないとの見方もあるが「全面的に橋本で一本化できるか微妙」の声も。水面下で最終調整が続く。


水沢選挙区 (定数2、水沢市) 無投票   

得票
候補者名

現新
党派
経歴
所属
[当] (無投票)
及川 幸子 56
現A
自由 主婦 民主・県民会議
[当] (無投票)
亀卦川 富夫 62
新@
無所属 水沢市議=椎名派 政和会

水沢選挙区
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kmizusawa.html
 「水沢での2議席独占は小沢党首の悲願」―。衆院岩手4区内の自由 関係者は小沢の思いを代弁する。事実、県連会長でもある小沢は東京から地元後援者に電話をかけるなど、擁立作業の推移を注視。しかし、新人擁立は難航して いる。
 自由現職の及川幸子(56)は11月に後援会(井筒孝会長)の拡大役員会で出馬を表明した。2期目に向け、動きを活発にする。今のところ「第2の候補」 の可能性は少なくなっているが、心境は複雑だ。
 2議席独占という党勢拡大の方向は理解しつつも、自由系票が分裂することで、自らの選挙態勢にも影響が及ぶとの危機感が強い。支持者が重なる小沢後援会 水沢市連合会(小野田冨男会長)内部も一部に新人待望論がくすぶる。
 ただ、全体的な空気は「第2の候補」擁立が大勢とはなっていない。4年前の前回選挙で政争回避を求める声を抑え、2人擁立した結果、1人が落選、選挙違 反事件のダメージも負った。この後遺症がまだ尾を引いており、関係者の中からは「時間的にも第二候補擁立は厳しくなっている」との声も聞かれる。 →結局二人擁立は断念。無投票に。
 一方、椎名派はこれまで支持してきた千葉浩(74)が引退、後継と して椎名後援会幹事長で水沢市議亀卦川富夫(62)を無所属で擁立した。
 亀卦川は悦三郎、素夫父子の秘書を務めた椎名直系。市議後援会を再編した総会には椎名も駆けつけ、激励した。ただ、椎名支持者の中核は高齢化が進んでい るだけに、自由が2人の候補を擁立した場合、「反小沢票」をどう結集するかが鍵をを握る。

花巻選挙区(定 数3、花巻市、東和町)   

得票
候補者名
党派など
経歴など
所属
10,309 木戸口 英司 (由新、39歳、初当選)
衆院議員秘書(小沢一郎政策秘書) 民主・県民会議

 8,652
照井 昭二 (自現、51歳、再選)   会社役員 自由民主クラブ

 8,625
瀬川 滋 (無現、54歳、四選)  保育園事務長・副議長 政和会→花巻市長選転出(落選)

 8,557
木村 幸弘 (社新、43歳) 団体役員・00年衆院選出馬

 6,727
小原雅道 (由新、42歳) 町議(東和町) 小原秀夫元町長の二男

 4,350
菅原孝二 (無新、52歳)   市議=自由系

花巻選挙区情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kkitakamihanamaki.html
  自由党花巻市支部の候補一本化はならず、公認の新人候補と、公認を得られず無所属で立つ新人が出馬表明。さらに自由現職だった吉田秀=今年2月に死去 = の後継を目指し、東和町の新人が公認を得た。自由系候補は3人が競い合う。
 自由公認の木戸口英司は小沢党首の政策秘書を務め「小沢直系」を前面に打ち出す。同党首の後援会を運動母体に、市内全地区への支部組織の構築を目指す。
 自由公認を得られなかった菅原孝二は、同党花巻市支部幹事長も務めただけに「公認申請が受け入れられなかった」と割り切れなさが残る。市議選で築いた後 援会組織の拡大を図り、農協青年部活動で培った農業政策を説いている。
 東和町の小原雅道は小原秀夫元町長の二男。自由公認を得た後、同町内でのあいさつ回りやミニ集会を本格化させた。しかし旧吉田秀後援会は、小原支持を鮮 明には打ち出していない。
 さらに木戸口は秘書として同町を担当したこともあり支援者も少なくない。菅原も花巻で吉田を推した市議とも連動し「遺票」の取り込みを狙う。
 町内の小沢後援会幹部は「地元候補である程度まとまっていくのかもしれないが、状況は複雑だ」としばらくは静観を決め込む。
 自由党県連の藤原良信幹事長は「北上、花巻はいずれも公認2人で臨み、複数当選を至上命令とする重要選挙区」とした上で「出たいと言う人を押しとどめる 党ではない」と言い切る。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/1133-1134n
花巻市長選 参院選とねじれ、手探り
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/1206-1210n
●渡辺勉(現職花巻市長)←旧新進系・一部自民・サスケ応援・ミニ集会重ねる
●福岡勝夫(県住宅供給公社と県土地開発公社の前理事長)←自民一部・社民・知名度向上に必死
●瀬川滋(県議[花巻選挙区])←自民一部支持・一部民主支持者・唯一の民間出身アピール

http://www.iwate-np.co.jp/news/y2004/m08/d09/NippoNews_1.html
渡辺氏が3選 花巻市長選
◇花巻市長選開票結果(8日午後10時11分、選管終了)

得票
候補者
役職と支援状況

14733 渡辺 勉(64)   無現 市長=民主党花巻市支部 (支部長・木戸口英司県議)

13807 福岡勝夫(62)   無新 県住宅供給公 社と県土地開発公社の前理事長
=自民党花巻市支部(支部長・照井 昭二県議)、社民党花巻支部(支部長・阿部一男市議)

11294 瀬川 滋(55)   無新
県議
(法定得票数9958.5票)
 任期満了に伴う花巻市長選は8日投票が行われ、午後8時50分から市民体育館で即日開票の結果、現職渡辺勉氏(64)=無所属=が、新人で県住宅供給公 社と県土地開発公社の前理事長福岡勝夫氏(62)=同=に926票差をつけ、3選を果たした。30年ぶりの3つどもえ戦にもかかわらず70%を下回る低投 票率となり、市政継続を訴えた渡辺氏が逃げ切ったが、停滞感打破を強調した福岡氏は、現市政への批判票を集めて現職に激しく迫った。前県議瀬川滋氏 (55)=同=は、民間感覚を生かした市政を訴えたが及ばなかった。
 渡辺氏は1市3町合併による10万人都市実現を前面に掲げ、2期8年の実績をアピール。後援会(畠山幸治会長)を主体に態勢を構築、民主党花巻市支部 (支部長・木戸口英司県議)の支援を受けたほか、市議28人のうち15人、周辺3町長の支持を取り付けるなど現職の強みを発揮。選挙戦では厚い組織を生か してミニ集会を重ね、支持層を取りまとめた。
 福岡氏は3月に出馬表明。後援会(小田島實会長)を立ち上げ「課題を長引かせず、花巻に元気を取り戻したい」と訴えた。自民党花巻市支部(支部長・照井 昭二県議)、社民党花巻支部(支部長・阿部一男市議)の支援もあり幅広く浸透したが、現職の壁を打ち破るには及ばなかった。
 瀬川氏は県議の実績や民間感覚、若さを強調。「市民と一体となり、課題から逃げず解決に立ち向かう」と、後援会(藤本純一会長)を母体に支持拡大を図っ たが、政党支援がなかったこともあり、大きなうねりとはならなかった。 投票は8日午前7時から午後8時まで37投票所で行われた。
 当日の有権者数は5万8283人(男2万7304人、女3万979人)。投票率は68・68%(男67・50%、女69・72%)で前々回1996年の 75・75%を7・07ポイント下回った。
 投票者総数は4万31人。有効投票3万9834票、無効197票だった。

北上選挙区(定 数4、北上市、湯田町、沢内村)    

得票
候補者名
党派など
経歴
所属会派
11202 小原 宣良 (社現、59歳、五選) 政党役員 社会民主党 
11034 関根 敏伸 (由新、47歳、初当選) 会社役員=小沢後援会推薦 民主・県民会議
10890 菊池 勲 (自現、65歳、四選) 政党役員 自由民主クラブ→副議長
 7700 高橋 賢輔 (由現、66歳、三選) 会社役員 民主・県民会議

 7192 高橋 元   (民新、50歳) 政党役員

 3890 高橋 義麿 (無新、由推薦、63歳) 会社役員=小沢後援会推薦

 3799 柏葉 明 (共新、55歳)  政党役員

北上選挙区情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kkitakamihanamaki.html
 定数が1増の4となる北上選挙区は現職3人、新人4人の計7人が立候予定の激戦区。この中で自由は現職1人を公認済みのほか、公認を目指す新人1人、無 所属で党推薦を目指す新人1人が出馬を予定。自由支持層が厚いとはいえ、3人による「争奪戦」の余波は他陣営にも及ぶ。
 前回公認で初出馬し、次点だった高橋義麿は当初公認を目指して起意。関根敏伸は父が小沢党首の北上地区後援会の前会長で、こちらも公認を期しての初挑 戦。 →二位当選
 同後援会は8月の拡大役員会で両新人の推薦を決定した。このため公認の先行きが一時不透明となったが、高橋(義)が今月6日に無所属で党推薦を目指して の出馬を正式表明したこともあり、公認は関根で決着がつきそうだ。
 小沢後援会関係者は「初挑戦の新人に手厚いのは当然」と言い、関根も10月末に開かれた会合に地元出身の平野達男参院議員を招くなど「本流」をアピール した。
 無所属での戦いを強いられる高橋(義)の関係者の中には「なぜ公認ではないのか」との思いも。高橋自身は「前回は党主導での戦い。今回はそうはいかない が、無所属ということで幅広く支持を呼び掛けられる」と後援会組織の再編強化を図る。 →大差で落選
 一方、3選を目指す現職高橋賢輔は早々に党公認が決定。9月10日の後援会拡大役員会で正式に出馬表明し、着々と準備を進める。「自由系3人による票の 取り合いになる」との懸念の声も出て、混戦の度を深めている。 →最下位ながら当選


久慈選挙区(定 数2)  

得票
候補者名
党派
経歴
所属会派
8891 嵯峨 壱朗 (自新、44歳、初当選) 会社役員 自由民主クラブ
8319 中平 均  (由新、31歳、初当選) 議員秘書(小沢一郎) 民主・県民会議

7620 岩城 明 (無現、55歳) 会社役員
久慈選挙区情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kkamaisikuji.html
 自民、自由の両新人を無所属現職が迎え撃つ図式。前回選挙時の自民候補2人の得票、特に市長選挑戦を決めた現職山内の1万1000票余りの行方が鍵を握 る。
 自民の嵯峨壱朗は前市議。表明が11月と出遅れは否めないが、鈴木俊一環境相の地盤で議席死守は至上命令。組織づくりと合わせ、鈴木環境相の支持者らの 支援取り付けを急いでいる。
 自由は小沢一郎党首私設秘書の中平均に託す。ミニ集会を約30カ所でこなし、現職岩城明、嵯峨が優勢とみられる野田村を含む計4地区で後援会支部を立ち 上げた。31歳の若さでくまなく選挙区を歩いている。
 再選を期す岩城は前回同様の草の根作戦。地盤が重なる中平の出馬や自自激突で草刈り場になることを警戒し、新しい後援会長に市議会議長を招くなど、組織 強化に余念がない。
 焦点の山内票は、岩城が従来、山内の地盤だった久慈市内の3地区に新しい後援会支部を設立する点が注目される。嵯峨は他陣営の浸食を阻止し、自民支持層 の幅広い結集を目指す。ただ、頼みの鈴木俊一後援会は、山内との間で市長選表明時期などをめぐりしこりを生み、山内には長年の実績で個人党的支持者も多 い。不透明要素は強いが、嵯峨は22日までに久慈、野田両市村で後援会を始動。巻き返しを図る。
 中平は運動を強め、知名度の向上を実際の支持につなげたい考え。後援会の幹部クラスの市長選対応によっては、山内票の取り込みも可能−との観測もあり、 今後の動向が注視される。

選挙後報道
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/gekisen/gekisen.htm
中平氏「草の根」奏功 嵯峨氏に厚い支持   
 自民の嵯峨壱朗(44)、自由の中平均(31)の両新人が初挑戦で議席を奪取。特に中平の徹底した草の根作戦と終盤の党を挙げた攻めの選挙が、無所属の 現職岩城明(55)の落選に直結した。
 「野田村を制する者が久慈選挙区を制す」の言葉が今回も生きてい た。同村1位の嵯峨と3位中平の票差は110票。岩城は2位ながら票を減らし、戦前に同村で「500票は開く」と踏んだ中平との差はわずか12票だった。 中平は前回出馬した自民系2候補の票約2100票を嵯峨とほぼ分け合う形で獲得、実質的に「野田を制した」形だ。
 嵯峨は、地域の厚い自民支持層に支えられた。有権者の多い旧久慈町出身で、各種団体活動で築いた人脈を生かして序盤の出遅れをばん回。鈴木俊一環境相の 後援会を軸に周辺部にも浸透し、前回の自民系2人の合計票約1万7000票の流出をかろうじて食い止めた。
 中平は若さを前面に握手作戦を繰り広げ、年代、地域、党派を超えた好感と期待感を結集。20日告示の久慈市長選に出馬する山内隆文の前回票の過半数を取 り込み、最終盤では小沢一郎自由党首が同市入りし上げ潮ムードとなった。同選挙区で自由は初の議席。県北沿岸に確かな地歩を築いた意味で、議席を守った自 民にも衝撃は大きい。
 岩城は選挙戦終盤でも陣営に楽観ムードが漂い、水面下の切り崩しを許した。(久慈支局・四戸聡)

遠野選挙区 (定数1、遠野市、宮守村)   
市長選でも勝利した余勢をかってか自民推薦の工藤女史が勝利。

得票
候補者名

現新
党派など
経歴
所属会派
11,377 工藤 勝子 58
新@
無所属=自民・公明 農業
自由民主クラブ

9,553 上沢 義主 60

無所属
農業  政和会
遠野選挙区情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/ktonoesasi.htm
 現職上沢義主と選挙区初の女性候補工藤勝子の2人が出馬を表明した。遠野市議の1人も出馬の構えを見せたが、断念する見通しで、一騎打ちが濃厚だ。
 上沢は昨年6月に出馬表明後、支持者回りをスタートさせ、遠野市、宮守村のほぼ全域を回った。有力新人の出現に危機感は強く、前回より早いペースで後援 会(菊池守会長)の再構築を急ぐ。来月にも事務所を開き、遠野に8支部、宮守に3支部を設置。前回獲得した約1万1000票の上積みを目指す。
 会派は自民クラブと同一歩調を取る政和会に所属するが、過去2度の県議選は非自民勢力を結集し、自民系候補と争ってきた経緯がある。今回も自民系の工藤 が相手で、現職として増田県政との距離の近さをアピールすることになりそうだ。
 工藤は昨年12月に出馬表明するとともに、後援会(角田幸四郎会長)を発足させた。今月中に遠野市に10支部、宮守村に1支部を組織する。
 昨年の遠野市長選で本田敏秋市長を後押しした菊池正前市長を総括名誉顧問に据え、さらに本田市長を支援した若手グループと農業女性グループ両者による新 たな政治団体「夢・フロンテア21」(菊池ナヨ会長)が支持に回る。上沢は市長選で本田市長の対立候補を全面支援しており、市長選と相似し た構図となって きた。
 工藤の自民党遠野支部(小笠原隆男支部長)への推薦要請をめぐっては、党員市議が「大義名分がない」と異議を唱え、自からを推薦するよう要請していた。 しかし、11日になって要請を撤回したため、自民支持票の分裂は回避された。

遠 野    工藤氏に幅広い支持 上沢氏、追い上げ及ばず   
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/gekisen/gekisen.htm
 自民推薦を得て厚い支持基盤を背景に選挙戦を展開した無所属新人の工藤勝子(58)が、3選を期した無所属現職の上沢義主(60)を振り切った。工藤は 選挙区初の女性候補として新鮮さをアピール、農村部の女性票のほか、有権者の多い遠野市中心部でも浸透し、上沢の追い上げをかわした。
 工藤は、菊池正前遠野市長の後押しを受け組織型選挙を展開。自民支持票を固め、昨年4月の本田敏秋市長誕生の原動力となった若手グループと農業女性によ る政治団体「夢・フロンティア21」の活発な活動により、支持を広げた。「農業女性の思いを県政へ」の訴えが農村部で確実に浸透、選挙戦最終盤で得た公明党の推薦も大きく作用した
 上沢は、県議会で無所属会派政和会に属し、政党色を排した幅広い支持獲得を目指したが、地元でも工藤の侵食を許し、前回から約1500票減らした。草の根戦術を展開しながら選挙戦終盤では知事選の増田とともに街頭演説し、増田 との連携を強烈にアピールして巻き返しを狙ったが、及ばなかった。
(遠野支局・高橋裕幸)

遠野市長選、告示まで1週間
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2002/m200203/n20020331.html
  建設会社役員千葉富三氏(69)=無所属、前県久慈地方振興局長本田敏秋氏(54)=同=の両新人による一騎打ちが確定的。千葉氏が現職批判を強める 一方、菊池正市長は本田氏支持を打ち出し、現市政に対する評価が争点に浮上してきている。
 前回も出馬した千葉氏は現市政を「市民不在」と批判。「新しい風を起こしたい」と市政刷新を訴え、批判勢力の結集を図る。農業再生を重点政策に掲げ、農村部で一定の支持を受けている。
 後援会(菊池守会長)は上沢義主県議の有力支持者を中心に組織し、上沢県議を選対 本部長に据える方針。企業、市議へ推薦、支持要請は行わず、大きな支持基盤を持たないが、こまめにミニ集会を開く徹底した草の根選挙で支持 拡大を図っている。市議21人のうち野党派4人が支持。社民党遠野支部(佐々木譲代 表)も支持する。4月1日から4日まで市内8会場で決起集会を開く。
 本田氏は「若さと行動力」を前面に世代交代を訴える。29日の総決起大会では1200人を集め、告示に向け弾みをつけた。2月に発足した後援会(角田幸 四郎会長)は、菊池市長支持層の多くを取り込み、静観を保っていた菊池市長本人も総決起大会で「本田君は市長にふさわしい。新世紀は若い人がいい」と立場 を明確にした。
 与党派11人、野党派2人の市議団13人が組織に名を連ねるほか、自民党の玉沢徳一郎前衆院議員派などがテコ入れ。推薦企業は60社を超え、厚い 布陣を敷いている。旧遠野町など中心部で支持を広げ、出遅れをほぼばん回した。
 共産党遠野市委員会(菊池瑛委員長)は自主投票を決め、公明党遠野支部(石橋達八支部長)も自主投票の方針。

本田氏が初当選 遠野市長選
http://www.iwate-np.co.jp/senkyo/2002/20020415.html
 任期満了に伴う遠野市長選は14日投票が行われ、午後7時15分から市民センターで即日開票の結果、無所属新人の前県久慈地方振興局長本田敏秋氏 (54)が、同じく無所属新人の建設会社役員千葉富三氏(69)を3170票差で破り、初当選を果たした。菊池正市長が支援する本田氏と、菊池市政批判を 展開する千葉氏との一騎打ちは、本田氏が若手待望ムードを追い風に支持を拡大。千葉氏は現市政の批判勢力結集を図ったが、及ばなかった。
◇遠野市長選(岩手県)開票結果 投票率83.92%
http://www.election.co.jp/election/2002/election200204.html

得票数
候補者名
党派など
経歴・支援者
10855 本多 敏秋 (無新、54歳、初当選) 前県久慈地方振興局長=玉沢前衆院議員派・菊池前市長・若手グループ

 7685 千葉 富三 (無新、69歳) 建設会社役員=上沢県議(政和会)・社民党遠野支部

一関選挙 区(定数3=一関市、花泉町、平泉町)

得票
候補者名
党派など
役職など
所属会派
13925 佐々木  一栄 (由現、43歳、三選) 会社役員 民主・県民会議
10840 阿部 富雄 (無現、民推薦、52歳、三選) 農 業 無所属←どういう経緯で民主推薦?
9620 佐藤 正春 (自現、72歳、六選) 団体役員  自由民主クラブ

8604 佐々木 政聡 (無新、33歳)    会社役員 =花泉町

4458 岡田 もとみ (共新、40歳)

一関選挙区情勢 
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kikaku/gekisen.html
 現職3人と新人1人が出馬表明。共産も擁立する方針で、今のところ3議席に5人がしのぎを削る構図が濃厚だ。
 佐藤は「手掛けてきた広域合併や県立病院移転などを仕上げる」と6選を目指す。佐々木一栄は県政報告会を後援会支部単位で開催。出馬表明では合併問題を 焦点に据えた。
 阿部は無所属での3選出馬を表明。「満足度の高い施策に取り組む」と決意を示した。佐々木政聡は地元花泉町を固め現職の地盤、無党派層への食い込みを図 る。

陸前高田選挙区(定 数1、陸前高田市、住田町) 無投票

得票
候補者名
党派など
役職
所属会派
[当] (無投票)
吉田 昭彦 (由現、61歳、再選) 農業 民主・県民会議
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/k7.htm
 自由現職の吉田昭彦は10月に再選出馬を表明。後援会支部単位での県政報告会や各種団体との懇談会などを着々とこなし、地盤固めを図る。
 一方の自民は昨年の参院選以降、市支部にほとんど動きがみられない。共産は公認市議が年明けの市長選立候補を決めており、県議選までの余裕はない。
 陸前高田市は自由の黄川田徹衆院議員の地元。、吉田氏の吉田正人後援会長は、菅野俊吾市長の後援会と一体となり「市長選は菅野、県議選は吉田、衆院選は 黄川田」とスクラムを強める。 →菅野氏は共産党が推す候補に自民党が相乗し破れる。
 しかし、補選も含めると県議選は3回連続無投票となるだけに、自民支持者の一部には「好ましくない」との声もある。

釜石選挙区 (定 数2、釜石市、大槌町)

社民で勇退する菊池雄光(74),前回トップ当選で今回市長選へ転出する政和会代表の長谷川(落選)が抜け定数も1減など構図が前回と激変した選挙区。結 果は釜石から市長の長男を無所属推薦で大槌町から公認候補を立てた自由系の独占となった。

得票
候補者名

現新
党派
経歴・役職など
所属会派
12,239 野田 武則 50
新@
無所属=自由 幼稚園長 野田武義前市長の長男

10,946 阿部 敏雄 58
現A
自由 自由業 =大槌町

10,318 小野寺 有一 36

自民 元議員秘書(中川秀直元官房長官)

 4,597 菅原 規夫 64

社民 釜石市議 岩教組出身 =連合釜石推薦
釜石選挙区情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kkamaisikuji.html
 自民新人で中川秀直元官房長官の公設秘書を務めた小野寺有一、自由現職で大槌町を拠点に再選を目指す阿部敏雄、社民新人で勇退する菊池雄光(74)の後 継となる菅原規夫、自由推薦の無所属新人で野田武義前市長の長男野田武則の4人が出馬表明した。定数は1減の2となり、1万票余りを当選ラインとする混戦 模様だ。
 前回9924票でトップ当選した長谷川は「特定候補の支持はしない」と強調する。自らの市長選を控え「保守陣営と敵対したくない」という思惑がある。長 谷川票は保守系の小野寺、阿部、野田の3人に分散し水面下の綱引きが続く。
 菊池を支持した7852票の多くは、菅原に移行するとみられる。ただ、菊池の地盤の釜石市甲子地区は、野田にとっても地元で最重点区。
 野田陣営は、菊池票も取り込んで約1万3000票といわれる同地区の6割以上を固める算段。市長を3期務めた父の知名度も生かし、市内全域に攻勢を掛け る。
 大槌町の約1万2000票の行方も焦点。前回同町で4246票、釜石市で3722票の計7968票を得た阿部は今回の顔ぶれで唯一、同町を地盤とする。 自由党の野田推薦について阿部陣営は「減票要素だ」と危機感を募らせる。「大槌から県議1人」を合言葉に町内の保守層固めに必死だ。
 小野寺を擁立する自民党は「空白区解消のチャンス」と釜石市、大槌町両支部の一本化を呼び掛ける。
 前回出馬した玉沢徳一郎派の元職山崎門一郎(故人)と中村力派の町議岡本大作の得票は合わせて1万1497票。うち大槌の6244票の獲得をめぐり、阿 部としのぎを削ることになる。
 連合釜石は岩教組出身の菅原の推薦を決めた。旧総評系労組は菅原を支持する見通しだが、旧同盟系など一部労組には野田支持に回る動きもある。社民党は議 席死守を菅原に託し「唯一の革新系」をアピールする。
 前回2478票を得た共産党は来夏の市、町議選に全力を挙げ、擁立は見送る方向だ。

長谷川氏、出馬固める 釜石市長選
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2002/m05/d25/NippoNews_10.html
 県議会政和会代表の長谷川忠久氏(60)=釜石選挙区=は24日、来年5月17日任期満了の釜石市長選に無所属で出馬する意向を固めた。26日に釜石市 内で開く後援会役員総会で決意を示す。次回市長選に態度を明らかにしたのは長谷川氏が初めて。
 長谷川氏は岩手日報社の取材に対して「閉そく感あふれる釜石を良くしたい気持ちは、これまでになく強い。役員総会で、市民の期待にこたえる思いを伝えた い」と市長選転身へ意欲を示した。
 長谷川氏は1991年から県議連続3期。旧新進党会派が自由党会派に移行の際に無所属となり増田県政を支える立場で政和会結成に参加した。
 前回市長選では「無投票は好ましくない」として立候補を検討したが、3人の激戦となった段階で出馬を断念し、県議続投を決めた。
 長谷川氏が市長選転身を決意したことで、残り1年を切った水面下の選挙戦も本格化。現職1期目で動向が注目される小野信一氏(70)は「半年前までに は、進退の結論を出す」としている。
 長谷川 忠久氏 釜石市議会議長などを経て91年県議初当選、現在3期、政和会代表。県身体障害者福祉協会長。釜石市出身、60歳。

釜石市長に小沢氏 新人対決を制す
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2003/m04/d28/NippoNews_8.html
 保守系無所属新人の一騎打ちとなった釜石市長選は、前釜石市議会議長の小沢和夫氏(59)が、元県議会政和会代表の長谷川忠久氏(61)を1084票差 で破り、初当選を果たした。小沢氏は市議7期の実績や企業団体の後押しを受けて急伸、長谷川氏は知名度で先行しながらも最終盤は伸び悩んだ。
 小沢氏は昨年10月、現職小野信一氏(71)の勇退表明を受ける形で「雇用対策と福祉の充実で釜石を再生する」と起意。市議会(定数26、欠員2)のうち社民党を含む12人が支持した。市議時代を支 えた後援会のほか、新日鉄釜石協力会などの企業グループ、釜石商工会議所幹部ら の運動がかみ合い、支持層を急速に拡大した。

◇釜石市長選(岩手県)開票結果 投票率74.17%
http://www.election.co.jp/election/2003/election04-2.html

得票
候補者名
党派など
14057 小沢 和夫 (無新、59歳、初当選)

12973 長谷川 忠久 (無新、公推薦、61歳)

江刺選挙区 (定数1、江刺市)

得票
候補者名

現新
党派など
経歴
所属会派
13,898 渡辺 幸貫 56
元B
無所属  農業=自由党籍 民主・県民会議

 6,792
菊池 庄晃 51

無所属

佐藤力男(前由,53歳)会社役員→公認返上出馬辞退

江刺選挙区情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/ktonoesasi.htm
 再選を期す自由現職の佐藤力男と返り咲きを狙う無所属の元県議渡辺幸貫の争いとなりそうだ。
 佐藤は同党の1次公認候補として昨年8月、後援会(海鋒守会長)拡大役員会を開き「政治にかかわって20年の経験を糧に、さらに郷土や県勢発展のため全 力を傾けていく」と立候補の決意を表明した。
 県政報告会、後援会活動を通じて支持基盤強化に努めているが、2月の市長選に出馬予定の前県企業局長相原正明氏(54)と後援会態勢が重なり合い、本格 的な動きは市長選明けになる。
 渡辺は当初、今年2月9日告示の市長選出馬が取りざたされたが、広域合併への影響を理由に出馬を見送った。しかし、昨年12月に後援会(高橋三一会長) 役員会を開き「自分たちの生活を守る地味な政治も必要だ。皆さんの総意を県政に反映させたい」と県議選出馬を表明した。
 活動は今月下旬から本格化する見通しで、後援会組織を再点検し、4年前の市長選で獲得した支持への上積みを狙う。

県議選江刺 佐藤氏が自由公認返上
2003.1.21
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/top.html
 県議選江刺選挙区(定数1)に自由党公認で出馬表明した佐藤力男県議(53)は20日、水沢市内の党県第4総支部に公認証書を返上した。同選挙区内で元 県議渡辺幸貫氏(56)の立候補を党幹部が容認したことに対し不快感を抱いたのが理由とみられる。佐藤氏周辺は事実上の不出馬表明と受け止めている。
 佐藤氏は「(渡辺氏が)党籍を持って当選した場合、会派入りするとの話を聞き、小沢一郎党首にも確認した。公党として定数1の選挙区に複数候補を容認す ることは筋が通らない」と公認返上の理由を説明。
 無所属出馬の可能性については「私の力が必要とされる場面があれば考えるが、このままいけば出ないことになる。合併や大きな課題を抱える市を二分し、将 来に禍根を残す戦いはすべきでない」と不出馬の考えを強くにじませた。
 後援会関係者は「事実上の不出馬表明」とみているが、佐藤氏に代わる候補者擁立は「全くの白紙状態」としている。
 佐藤氏は昨年5月に第1次公認候補に決定、同8月に後援会拡大役員会で県議選出馬を表明した。渡辺氏は昨年12月に無所属で県議選出馬を表明していた。
 佐藤氏は江刺市議会議長を経て1999年県議初当選。党県連副幹事長、党江刺市支部長を務めており、同日付で辞任届を提出した。 


二戸第一選挙区(定 数1) 無投票

得票
候補者名
党派など
役職
所属会派
[当] (無投票)
工藤 篤 (自現、57歳、五選) 団体役員 自由民主クラブ
二戸第1 非自民の結集薄く
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/k7.htm
 5月の県政報告会で5選出馬を表明した工藤篤以外に目立った動きはない。自由党の候補擁立の動きは具体化せず、非自民勢力の一本化も現実味は薄い。
 自民党県連会長代理の工藤は、選対組織を固め、あいさつ回りも一巡。1月には、二戸市で鈴木俊一衆院議員の環境相就任祝賀会が開かれることもあり、準備 を着々と進める。一方、自由党は無投票阻止に向け候補を探すが、具体化のめどは立っていない。

岩手選挙区
(定数5、雫石町、葛巻町、岩手町、西根町、安代町、滝沢村、松尾村、玉山村)
社民系(付※印)は候補者を統一すれば計算上当選なのに。。
自民党が唯一衆院で議席を守る岩手選挙区だけに自由党の力は弱かった。盛岡近郊で滝沢村を中心に発展しつつあり定数も5と多い。次回公明党が候補者を立て てくるのか,社民党が組織を一本化して臨めるのか,その辺りが注目になろう。次回は一転して自民・民主・公明・社民・政和と主要勢力の均衡する選挙区とな る可能性もある。

得票
候補者名

現新
党派
経歴
所属会派

13,517
千葉 伝 55
現B
自民
団体役員 =岩手町 自由民主クラブ

12,384
田村 正彦 55
現B
無所属
農 業 =西根町 政和会

 9,041
柳村 典秀 48
現A
無所属
会社役員 補選に出馬当選 =滝沢村 政和会

 8,703
大宮 惇幸 55
新@
自由
元雫石町議 民主・県民会議

 6,287
柳村 岩見 56
現A
自民
会社役員 補選に出馬当選 =滝沢村 自由民主クラブ

 6,129
前田 隆雄  46

自民
農 業 =雫石村

 5,625
佐久間 敏子 52

共産
政党役員 =滝沢村

 5,211
八田 通孝  46

社民
団体役員 補選に出馬落選 =滝沢村

 3,250
高橋 盛佳  59

無所属
元高校教師
県高教組の推薦を得て補選に出馬落選

四戸 岳也41 会社役員  自由新  補選出馬落選→出馬辞退
高橋 重幸61 元雫石町議 無 新 →出馬辞退
公明党 →擁立断念

本戦も大激戦の様相  定数5 10人以上が意欲
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kiwate.html
 プレ統一地方選となった県議岩手選挙区補選の結果に、各政党は重い宿題を抱えている。議席を失った自由党は、次期県議選同選挙区(定数5)での雪辱に向 け態勢づくりを急ぐ。新人当選に成功した自民党と無所属会派・政和会は、現職とのすみ分けが鍵を握る。補選の余熱が冷めぬまま、本選は「自自対決」を軸 に、候補者10人を超える大激戦の様相だ。(文中敬称略)
 補選投開票の翌11月18日。四戸岳也は前日敗戦の弁を述べた選挙事務所から、支持者のあいさつ回りに出た。次期選挙での支援確認に歩く。同じころ、当 選証書交付式で並んだ前田隆雄、柳村典秀は「この当選の組み合わせでよかった」と笑みを浮かべた。
 同選挙区の勢力は自民3、政和会2。県議会では連携関係にある。政和会2人の後援 会員は、衆院選岩手2区支部長の鈴木俊一環境相の支持者とも一部重なる。菊池勲自民県連幹事長は「補選で地盤の固さを示した。大臣としての 手腕発揮は全県に波及するだろう」と強みを誇示する。
 しかし、10月の雫石町長選に鈴木後援会を割って出馬し、補選でも独自に動いた元 町議2人が県議選に意欲を示す。大宮惇幸は「後援会は出馬を支持しており、視野に入れている」、高橋重幸も「前向きに検討中」という。自民 の地盤に亀裂は入ったままだ。
 補選で新人支援に回った千葉伝、柳村岩見、田村正彦の3現職も、自らの支持固めに切り替えた。実際には「補選の新人に貸し出した票が、半年後の本選に戻 る保証はない」と後援会員の動きは鈍かった。出身地を足場にしながら、競合町村では激しい票の奪い合いになる。
 1議席を失った自由党は県議会初日の21日、議員総会を開き藤原良信幹事長が結果を報告。党内は「負けはしたが、来春につながる選挙だった」として態勢 強化に動き始めている。
 補選の総括責任者を務めた工藤堅太郎衆院議員は「複数の候補擁立も考えている。有権者の多い滝沢村から1人。雫石町か岩手町出身者も検討対象。地元で2 番手でも各町村で集票し圏内入りも可能だ」と話す。議席奪還が至上命題の中で戦術を練るが、共倒れの懸念もぬぐい切れない。→結局雫石町議1名のみ擁立へ
 「補選得票率は12・3%と、前回の7・7%からアップした。来春へステップできる」とみるのは共産党県委員会の水戸正男委員長。佐久間敏子は3度目の 挑戦となり知名度にも期待する。
 社民党は補選での分裂選挙が尾を引いている。公認の八田通孝は来春 に向け活動を再開する。同党支持団体の県高教組の推薦を得て補選に出馬した高橋盛佳は「本選はあらためて決断する」としている。
 公明党も同選挙区での候補擁立をなお検討中だ。擁立を見送った場合、各候補が同党の支援を取り付けるかどうかも、選勢に影響を及ぼす要素になりそうだ。

紫波選挙区(定 数2、紫波町、矢巾町)


候補者名
党派など
経歴など
所属会派
12913 藤原 泰次郎 (自現、73歳、三選) 農業,元農協役員、元町助役 =紫波町 自由民主クラブ
11307 川村 農夫 (由現、49歳、再選)    団体職員 =矢巾町 民主・県民会議

 6127 藤原 洋悦 (自新、47歳)

志波 水面下で擁立の動き
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/k7.htm
 紫波町の自民現職藤原泰次郎、矢巾町の自由現職川村農夫の出馬が確定しているが、水面下で依然として候補者擁立の動きが続いている。
 前回、擁立した候補者が川村と3700票差で敗れた自民党矢巾町支部(沼田徳彦支部長)は調整が大詰め。
 しかし、藤原は自民公認ながら農協役員、町助役を務めた経歴などから「町代表」として党派を超えた固い支持基盤を持つ。矢巾町の川村は前回、紫波町内か ら約3000票を獲得した。
 自民にとって「第2の候補」は、矢巾町内で圧倒的な支持を得られる人物が絶対条件で、そのハードルは高い。→若手の藤原洋悦氏擁立も落選

稗貫選挙区 (定数1、石鳥谷町、大迫町)  無投票

得票
候補者名
党派など
役職
所属会派
[当] (無投票)
佐々木順一 (由現、51歳、再選) 農業 民主・県民会議
稗貫 現職の「独走」濃厚に
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/k7.htm
 自由現職で石鳥谷町の佐々木順一が再選に向け独走する気配が一段と濃厚になった。一時、自民党の石鳥谷町、大迫町両支部が空白区解消を狙い、石鳥谷町議 擁立を図ったが、実現しなかった。
 11月実施の大迫町長選、来年2月の石鳥谷町長選とも絡んで地域に厭戦気分が漂う。佐々木は石鳥谷町内6支部の後援会が支持母体。大迫町でも後援会報を 全戸配布し支持拡大を図る。

胆沢選挙区 (定数2、胆沢町、金ケ崎町、前沢町 、衣川村)
自由党が二議席を死守したが,今回トップ当選したとはいえ及川氏の旧態依然の選挙態勢に青年層の反発も強かったようであるし,胆沢町出身の小沢氏の懐刀の 高橋氏の椎名派への離反に,更に及川氏も任期途中でお亡くなりになり,次回の選挙構図は未だ見えてこない。
また前沢町内の新居田と鈴木のしこり等が揉めた場合によっては衣川からも擁立の動きが再燃しかねず次回も要注目。

得票
候補者名

現新
党派
経歴
備考
所属会派
12121 及川 幸郎 67
現E
自由 農業  =胆沢町 民主・県民会議→死去
11516 新居田 弘文 61
新@
自由 会社役員・前沢町職員  =前沢(前沢・衣川) 民主・県民会議

  9400 高橋 薫 62

無所属  
=金ヶ崎
胆沢選挙区
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kmizusawa.html
 「自由公認を条件」に県議選出馬を視野に入れた佐々木秀康衣川村長(66)は12月15日、県議選を断念。既に公認決定され、6選を目指す自由現職及川 幸郎(67)に続いて、前沢町の会社役員で新人新居田弘文(61)が17日の党県連持ち回り選対で自由公認された。
 佐々木と新居田の公認争いが続けば、長年、連携してきた「前沢・衣川」の協力関係が崩れ、20年ぶりの地元県議誕生を目指す金ケ崎町からも新人候補が出 る可能性があった。
 関係者は佐々木が県議選を辞退したことで「小沢党首にも傷がつかずに済んだ」と胸をなで下ろす。金ケ崎町では自民系で候補擁立の動きもあるが、具体化し ていない。
 「県議候補」の座を守った前沢町の誤算は、同じ統一選で行われる町長選の行方だ。前回鈴木一司町長(73)に挑んだ新居田が、鈴木支持者も推す形で県議 選に回った。しかし、ここに来て町長選に対抗馬が浮上。鈴木、新居田両派の協力関係にも微妙な影を落としそうだ。→鈴木氏落選
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2003/m04/d27/NippoNews_11.html
http://www.iwanichi.co.jp/2003_touitutihousen/jiti_mae/0322_mizu.htm
◇前沢町長選開票結果   20:55選管終了

得票
候補者名(年齢)
党派
役職

5,955
伊藤 正次(54) 無新 前町環境下水課長

4,688 鈴木 一司(74) 無現 町長(二期8年)

選挙戦結果
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/gekisen/gekisen.htm
 胆 沢    現新自由が議席独占 地元伸びず高橋氏苦杯   
 12年ぶりの選挙戦は、自由党公認で現職の及川幸郎(67)、同新人の新居田弘文(61)が、各地元で得票率80%以上を獲得。金ケ崎町から20年ぶり の県議誕生を目指した無所属新人高橋薫(62)を抑え、同党の地盤の底堅さを見せつけた。同党は最終盤、小沢一郎党首の和子夫人が焦点の金ケ崎町に入るな ど懸命にてこ入れを図り「小沢の地元」の面目を保った。
 及川は当初、「旧態依然の選対構成」(有力支持者)に地元胆沢町の青年層が反発するなど苦戦。一時は党県連も厳しい見方をしていたが、危機意識から後藤 完町長の支持者らが結束。同町出身の高橋嘉信衆院議員も地元入りし、終盤は演説会に青年層も含めた大量動員をかけ、巻き返した。
 新居田は地元の前沢町で得票率83%と圧勝。同町の那須川健一元県議会議長辞職後の議席空白に対する危機感が、統一選後半の町長選対応をめぐる不協和音 を封じた。党公認争いで後遺症が懸念された衣川村でも着実に票を集め、前沢―衣川連携を軸に終始、危なげない戦いだった。
 高橋は、頼みとする地元の金ケ崎町で投票率72%、得票率75%と、他の2候補と比べると伸び悩んだ。49票差だった昨年3月の同町長選のしこりも響 き、関係が深い公明党や創価学会組織に頼らない選挙を目指したが、無 党派層を動かせなかった。(水沢支局・一戸彦太郎)

東磐井選挙区
(定数2、大東町、藤沢町、千厩町、東山町、室根村、川崎村)

得票
候補者名
党派
経歴
所属会派
備考
14276 飯沢 匡 (無現、41歳、再選) 会社役員
政和会
=大東
12923 千葉康一郎 (由新、60歳、初当選) 前千厩町助役 民主・県民会議
=千厩

10683 田中和彦 (自新、51歳) 会社役員
=千厩
佐藤 正道37 会社役員 無新 =東山→出馬回避

東磐井選挙区情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kkunohehigasiiwai.html

4期目の自民現職菅原温士(74)=千厩町=が勇退を決め、現職1人と新人3人による争いが予想されている。これまでは静かな前哨戦となっているが、主要 政党・会派による対決の構図もあり、今後熱を帯びてきそうだ。

 自民新人の田中和彦=千厩町=は菅原の後継で、菅原が前回獲得した1万5000票余りをどこまで固めきれるかが鍵を握っている。近年の国政選挙で、東磐 井郡で自民は自由の躍進に苦汁をなめてきただけに、田中は菅原の全面的なバックアップを受けて自民の議席死守に全力を挙げる。

 自由新人の千葉康一郎=千厩町=は30年以上の豊富な行政経験をアピールし、即戦力を強調する。同選挙区は自由の「空白区」の1つだけに、議席奪取が至 上命題。同町の田中との「自自対決」の側面もあり、これまで党派を超えて支持を集めてきた「菅原票」の切り崩しを目指す。

 県議会無所属会派・政和会の現職飯沢匡=大東町=は再選を目指す。相次ぐ新人の出馬表明に危機感を強め、来年1月から県政報告会を各地で開催する予定。 「増田県政」とのパイプ役を果たしてきた1期の実績を訴え、前回獲得した約1万3000票を固める構えだ。

 東山町の無所属新人佐藤正道は10月に起意を表明した。政党の公認を受けるかどうかは流動的となっている。当面は草の根的な活動で浸透を図っていく考え だ。

下閉伊選挙区(定 数2=岩泉町、山田町、田老町、普代村、田野畑村、新里村、川井村)

得票
候補者名
党派など
役職
所属会派

13,545
佐々木 俊夫 (自現、72歳、七選) 団体役員=山田町
自由民主クラブ

12,326
佐々木 大和 (自現、58歳、三選) 会社役員=岩泉町
自由民主クラブ

7,375
福士 春悦 (無新、由推薦、44歳) 元議員秘書(工藤堅太郎)=山田町

下閉伊選挙区情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kmiyako.htm
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kikaku/gekisen.html
  鈴木俊一環境相の出身地盤で、自由推薦の新人が自民の2現職に挑む。長年にわたる自民党の地盤を、若手新人がどう切り崩すか注目される。
  福士春悦は工藤堅太郎衆院議員の元秘書。地元山田町と、自由支持が厚い岩泉町を足掛かりに後援会立ち上げを目指す。「閉塞状況を打開できな い政府、自民 への不満を結集する」と支持取り付けに回っている。 県内の複数区で唯一の自民党独占区で若さを前面に出し、地元山田町を基盤に無所属候補として反自民党票の結集を目指す。→結局自民党の厚い基盤を崩すには 至らず。
 前回は無投票当選だった佐々木俊夫、佐々木大和は、早めに後援会組織を点検して備える。佐々木俊は山田町、佐々木大は岩泉町が地元。年明けに鈴木環境相 が出席する決起集会を相次いで開き共同戦線を張る。
 選挙区は7町村の県内有数の広さ。「潜行する新人候補の動きが見えにくい」と警戒する。

九戸選挙区(定 数2)

得票数






9811 工藤 大輔   32
現A
自由 会社役員,工藤元衆院議員の息子 =種市 民主・県民会議
8750
平 澄芳  54
新@
無所属 前町長 =軽米 ●自由民主クラブ

8239 水上 信宏 62

自民 会社役員,町議 =種市

 649 鶴飼 義信 52

無所属= 自由 =軽米
 大久保 豊55 会社役員 無 元 =九戸  →出馬回避・鶴飼支援に回る
 内沢 昭治67 団体役員 無 新 =軽米 →出馬回避

九戸選挙区情勢
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/kkunohehigasiiwai.html
 種市町の現職2人に、九戸村の元職、軽米町の新人2人が挑む。有権者数で1、2の両町が地元票を2分。他地区の候補が地盤固めを図る前回と似た激戦の様 相を呈しているが、前哨戦となる2月の軽米町長選の行方次第では候補が流動化する可能性もある。
 水上信宏は8月にいち早く出馬表明。前回の無所属から自民公認となり、自民支持層、町議時代からの支持者を種市町で固める一方、大野村、山形村などでも 支持拡大を目指す。
 工藤大輔は工藤堅太郎衆院議員の長男。最年少で初陣を飾った前回は種市町で水上に1100票余りの差をつけられたが、今回は「地元で1票でも多く上回 る」を絶対目標に、精力的に地区を回っている。
 前回2人が共倒れした軽米町の動向が焦点となっていたが、今回も内沢昭治、平澄芳の両町長経験者が立候補。地元分裂は確実となった。平は後援会組織を固 め、ミニ集会、あいさつ回りで浸透を図る。県医療局次長大川正裕(59)を後継者として擁立した町長選と連動して活動を展開する。  注目されるのは元職の大久保豊と内沢の動向。正式表明を年明けに持ち越した大久保は今後、内沢と候補を一本化し、反・平勢力としてまとまる可能性もあ る。内沢は軽米町長選で九戸村出身の山本賢一(48)を推しており、町長選の行方が県議選にも影を落とす波乱含みとなっている。

平氏辞職後の軽米町長選挙(2003年2月2日)

得票
候補者名(年齢)
党派
役職
支援

4,245
山本賢一(48)
前県医療局次長 平澄芳前町長の後継指名

3,831
大川正裕(59)
前岩手北部農業共済組合
二戸家畜診療所長
内沢昭治の他町議18人中8人が支援
(法定得票数2,019票)

軽米町長に山本氏 新人対決制す
http://www.iwate-np.co.jp/senkyo/2003/20030203-2.html
 前軽米町長の平澄芳氏(54)の辞職に伴う同町長選は2日投票が行われ、午後9時から町農村環境改善センターで即日開票の結果、無所属新人で前岩手北部 農業共済組合二戸家畜診療所長の山本賢一氏(48)が、無所属新人の前県医療局次長大川正裕氏(59)を414票差で破り初当選した。山本氏は若さと町政 刷新を強調して幅広く浸透。平氏の後継候補の大川氏は行政経験と福祉充実を強調したが、及ばなかった。
 山本氏は町議18人のうち8人が支持。後援会(平船康夫会長)を母体に町内全域でミニ集会を50回以上も重ねて着実に支持を広げ、平氏の任期途中の辞職 に対する批判票も取り込んだ。支持町議の多い旧小軽米村、上舘地区を手堅くまとめ浮動票の多い中心部でも知名度で勝り、大川氏の追い上げをかわした。
 大川氏は県医療局時代の経験から福祉充実を重点施策に掲げ、町民総参画の町政を強調。後援会(野田京市会長)を母体に町議10人と平氏が支援する厚い布 陣だった。山内、晴山地区で支持を広げたが、町中心部は知名度不足もあって、最後まで浸透しきれなかった。

http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2003/03nen-kengisen/03kengi-top.htm
◆九戸郡(定数2)    (03/04/02掲載)   
現職2人に挑む2新人

 平は、軽米町から二期連続で県議が出ていない現状を憂慮する声に推され、出馬を決意。昨年十二月下旬で町長を辞職し、選挙に備えてきた。
 町長選で後継候補を当選させ、選挙戦に弾みをつける予定だったが、反平派の町議が擁立した候補に惜敗。当初のもくろみがもろくも崩れた。この結果を受 け、後援会長を交代させるなど組織を一新、立て直しを図っている。
 平は「町長選で対立しても、『軽米から県議を』という声は多い」と述べ、影響が少ない点を強調。過半数の九戸村議からも支持を取り付け、両町村での高得 票に全力を挙げる考えだが、同町には工藤支持を鮮明にする勢力がいるなど不安要素も残る。
 また、元軽米町議の鶴飼が三月中旬になって出馬表明した。平が任期途中で町長を辞したことについて、「町政を混乱させた」と強く批判。組織での戦いは行 わず、徹底したつじ説法で広く無党派層へも支持を訴えていく狙いだ。
 このほか元軽米町長の内沢昭治と九戸村の元県議の大久保豊がそれぞれ出馬への動きを見せ、一本化に向けて水面下で調整した時期もあったが、結局「町を二 分する戦いを続けてはいけない」「地域に根差した政治活動をしていきたい」などとして、ともに出馬を断念した。大久保は鶴飼支援に回った。
→結局町長選に負けた平氏が雨降って地固まるで勝利という構図だったのか?

二戸第二選挙区(浄 法寺町、一戸町) (定数1)

得票
候補者名
党派など
経歴
所属会派

7,646
小野寺 研一   (自現、65歳、再選)  無 職

4,957
本宮 祐司 (無新、由推薦、39歳)

二戸第2 自由が新人擁立狙う
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/kengisen/k7.htm
 自民現職の小野寺研一は11月下旬に開かれた県政報告会で再選を目指し立候補を表明。前回、小差で敗れた元県議会議長堀口治五右衛門(79)の後継者選 びが焦点。社民、共産の動きはみられない。
 自由は水面下で新人擁立を目指しているが、具体化はしていない。小野寺は「自由党は絶対に候補を立ててくるはず」と選挙戦を前提に準備を進める。

■岩手県議会選挙補選開票結果

盛岡選挙区(定数 :2−候補者数4) 
2005年07月15日告示  2005年07月24日投票         選挙事由:辞職
有権者数 : 222711人  投票者数 : 79407人  投票率 : 35.65%

得票 氏名

現新
党派
経歴
その他

27,763 三浦 陽子 53 新@
民主 歯科医師=都南

23,694 高橋 比奈子 47 新@ 自民 フリーアナウンサー=公明支援

22,168 小西 和子 52 諸派※
岩手県教職員組合中央執行委員
=連合岩手,平和環境県労組センター,岩手友愛会
※こどもの未来をまもる会

4,668 芦名 鉄雄 60 無所属 会社役員
3人のオンナの争いが軸に。連合票を小西氏に振り分け民主とともに2議席独占を狙ったが自民のタマが良かったか惜しくも次点。


花巻選挙区(定数2−候補者数4)
2006年01月27日告示  2006年02月05日投票     
有権者数 : 67039人  投票者数 : 48093人  投票率 : 71.74%        選挙事由:辞職
対象行政区…旧花巻市、旧東和町






経歴など
その他

14,518 高橋 博之 31 新@ 無所属 NPO事務局長,衆院議員秘書 →無所属

12,854 小田島 峰雄 55 新@ 民主 旧東和町長,土地改良区理事長,旧東和町助役 →民主・県民会議

11155 木村 幸弘 46
社民 [元]旧花巻市議,党支部幹事長,国鉄職員

8994 大和 一信 64 自民 [元]旧花巻市議,党市支部幹事長,農協理事


二戸第一選挙区(定数1−立候補者数3)
2006年02月17日告示  2006年02月26日投票     
有権者数 : 21835人  投票者数 : 11828人  投票率 : 54.17%      選挙事由:立候補に伴う辞職      
対象行政区…二戸市     

得票







4,114
五日市 王 37 新@
無所属 [元]二戸市議,旅館業手伝い →民主・県民会議

3,935 西野 平次 58
自民 [元]二戸市議,会社社長,二戸JC理事長

3,591
岩崎 敬郎 49
無所属 [元]二戸市議,会社社長,自民党県青年部長


=参考文献=
岩手日報統一地方選特集
http://www.iwate-np.co.jp/chihosen/top.html
選挙結果のページ
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Poplar/5755/c2003-iwate.htm
岩手県議会:県議名簿
http://www.pref.iwate.jp/~hp0731/meibo/index.html